う～ん、ハンカチ王子もついに引退かあ・・・。日本ハム・斎藤佑樹投手、失礼ながら11年間もプロ野球選手だったんじゃな。最近まったく噂を聞かんかったなあ。

　斎藤投手といえば、ちょっと個人的な思い出があるんじゃ。The-Kingのウェブサイトの定期的な更新が軌道に乗り始めた2006年夏、わしはThe-Kingの押上のオフィスに日参してボスとともにサイトの改編作業に没頭しておった。そんな時、休憩時間にTV鑑賞していたのが斎藤投手や田中マー君が出場していた夏の甲子園大会。延長15回引分け再試合になった決勝2試合も鑑賞したが、わしは斎藤投手にとてつもない凄みを感じたもんじゃ。
　猛暑で陽炎が立ち昇っておるようなマウンドに、顔色一つ変えずに延々と立ち続けるその姿に、わしは思わず「この少年にスタンディングドラムをやらせたらトンデモナイプレイをするかもしれない」って口走った。その直後にボスは大爆笑！いやいや、マジであの時はそう感じたのじゃ。この時の模様は当時の「七鉄番外編」に書かせてもらった記憶がある。

　一方、同じく甲子園のヒーローだった西武・松坂投手も今年で引退。松坂投手は「大投手一歩手前」の域まで到達したが、1998年の夏の甲子園大会での活躍の記憶が強い。わしはその年の秋に「期限無しのユーラシア大陸放浪」を決めておった。そんな折、かつて神奈川県の高校球児の端くれ投手じゃったわしは横浜高校・松坂投手の激投に「とてつもなくスゴイ同郷の後輩投手が出て来て、これで思い残すことなく日本を後に出来る」なんてオカシナ感謝をしたもんじゃ。
　プロ1年目から快進撃を続けて、「自信が確信に変わりました」なんて名言も残しておったなあ。斎藤投手の名言は、早稲田大学に進学してから神宮で活躍した時に語った、「僕が“持っている”のは（運ではなくて）仲間です」かのお。

　最近は高校野球界にまで投手の球数制限とか連投回避とかが常識になりつつあるな。わしは斎藤、松坂両投手の高校時代みたいに「投手は死ぬ気で投げ続けろ！」なんてスポ根主義を振りかざす気は全くないが、最近の高校球児たちを見ていると時代とともにスケールが小さくなっていると感じるわい。高校時代はスケールが小さくても後々大きく成長する場合もあるが、その為には指導者の力量が必要になってくる。しかし指導者教育は日本では遅れておるようじゃしなあ。

　ありきたりの言葉じゃが、斎藤、松坂両投手には「感動をありがとう」と言いたい。そして今後も良き人生を！