NANATETSU ROCK FIREBALL COLUM VOL.201




 前回200回目では、当コーナーのスタート当初の頃のThe-Kingの新作を振り返ってみた。8年あまりも前の新作でも、現在の新作として発表されてもまったく遜色のないハイクオリティな完成度にあらためて驚いたもんじゃが、今回は当コーナーが小さな節目の回数に到達した時に発表されていた新作を振り返ってみたい。
 既にThe-Kingアイテムの全ラインナップな膨大になっており、全てを一覧するのは相当の時間を要する。 そこまで大きなロックンロール・ブランドになった事は誠に喜ばしいことであり、試しに当コーナーの連載回数を25回毎(約1年毎)に区切ってみたので、The-Kingの足跡を駆け足で振り返る作業のせめて一助にでもなれば幸いじゃ。
 


固七鉄コーナー連載200回記念
The-King新作アンソロジー! 後編:「節目の連載回数時編」



2007年4月23日/2007年度スーパーナッソー第3弾
                     〜七鉄コーナー第25回目寄稿


 「Gホース・シュー・リング」でスタートして、「レブル・ジャケット」で〆られたThe-Kingの2007年度。 最初と最後がデラックスなアイテムで飾られたこの年、もうひとつ事件があった。 「ナッソー・シリーズ」が年間で11回、30タイプ!も発表されたのじゃ。 2005年も11回、27タイプが発表されておるが、05年当時はまだ「ナッソー一直線!」の方針が強くて、他のアイテムのバリエーションも少なかった。じゃが07年になると他のアイテムも「ナッソー」と平行して充実してきており、まさにThe-Kingの製造プロジェクト全体が強固になってきており、「ナッソー」は「ホースシューリング」ととともに、まさにThe-Kingの“顔”になったのじゃ!
 この年3回目のナッソーは大柄のチェックを大胆にあしらったジャケットと、ガウンタイプのナッソー。 当時のボスの記述を引用すると、 「クラシックNasssauとガウンタイプが一緒に出るとは、まるで仮面ライダー1号と2号が共に出演する豪華版に近いぞ!」 う〜ん、言い得てミョー(笑) 仮面ライダーかウルトラマンかは別として(笑)、「クラシックタイプ」においては、それまでマテリアル(生地)の素材の良さを引き立てる仕立てが多かったシリーズの中で、はじめて大胆な柄模様がフューチャーされた印象が非常に強い。 ボスがナッソー製作において新しい境地に立った記念すべき作品であるかもしれんな。
 「ガウンナッソー」の方はこれが2作目に当たり(だったと思う)、わしの大のお気に入り。ただしなかなかカッコよくベルトループが結べなくて、以後着こなしに大いに苦戦することになる(笑) 柳谷画伯がライブで見事にキメていた写真なんかを参考にさせてもろうた。

 「七鉄コーナー」25回目は、その昔、日本のハードボイルド小説界の大センセーである馳星周氏を、このわしがかつてタイにおいて取材のアテンドをさせてもろうた時の思い出話をやっておる。 ハードボイルド小説や馳星周氏が好きな方はドーゾ読んでみて下さい。 馳星周氏の実に意外な(?)取材姿勢をお伝えしております!
 馳星周氏はその昔パンクロックバンドをやっており、わしと会った時の風体もそれ風じゃったので、大センセーを前にしたわしは“その辺”からつっついていって、大センセーとの距離をほんの少しづつ縮めていきながらアテンド(補佐)をやったのじゃ(笑)
 


2008年5月9日〜新作/08年度スーパーナッソー第5弾
                              〜七鉄コーナー第50回目寄稿


  前年に続き、この08年度もThe-Kingの「ナッソー発表快進撃」は続いており、11回にわたって28タイプを世に送り出しておるのじゃ。 前年の「ナッソーパワー」がフロックではなくて本物であった証じゃな! わしのクローゼットの中身も飛躍的に充実していったぜいっ!! それに伴って夜の街でのモテ度も驚異的になった!!!(笑) 更にオネーサマにむしりとられる額も膨れ上がって借金地獄!?(のワケねーじゃろう!)
 プラピン・ナッソーはわしの大好きなガウンタイプ。 「ピンク」というカラーを己のファッションに導入するにはそれまで抵抗があったが、「50sピンク」というか「The-Kingピンク」というか、この独特のトーンに魅了されて、生まれて初めてピンクを纏うことになった!という輩はわしだけではなくて結構いるんじゃないか、と推察しておる。
 「クラシック・タイプ」は渋めの赤系のトーン。 チャック・ベリーやビル・ヘイリーの写真を転用して、「ピンク」同様に「赤」というカラーへの抵抗感をさりげなく薄めてくれる工夫がページ内でなされておって、アイテム作りだけではなくて、ホームページ作りに対するボスの閲覧者への温かい配慮を感じたものじゃ。 実際、わしの紹介によって、The-Kingのホームページのお陰で「フィフティーズ・ファッション」への間違った先入観を払拭出来たという方は少なくない。 さしずめその代表格は、ロックにもロックファッションにもまったく興味のなかったわしの姉貴殿じゃろうな〜。

 「七鉄コーナー」50回目は、「ゴールデン・フィフティーズ以前に存在した幻の黄金時代/1920年代のジャズ・エイジ、ロスト・ジェネレーションのオハナシ〜前篇」なんてのをやっとる。 今でも唐突にやり始める、わし本人も知らない「遠〜い時代への畏怖と憧憬を込めた旅」のオハナシ。 
 なんて言うと、少々ロマンチックな響きもあるが、実はなんとか酒のハナシにもっていきたいだけ!? この時代のアメリカは「禁酒法」が敷かれており、密造酒がどうしたとかってのをやりたかった!ワケでもなさそうなんで、1920年代という時代のアウトラインだけでも知りたい方はドーゾ!



◆2009年5月23日
 /新作〜09年度ニューイタリアンカラーシャツ、ホワイト・コインローファー & ニューベルト2タイプ
                                  〜七鉄コーナー第75回目寄稿


 The-Kingブランドの“アイテム製造力”の回転の速さを象徴する「イタリアン・カラー・シャツ」。 09年当時はまだコイツが40作目。 世の中の需要の質を見極めながら慎重に発表しておったんじゃろうな。でも種類が少なかっただけに、当時の新作シャツは一段と眩しかったもんじゃ。 わしなんか、特徴的なカラー部分なんかよりも、まずマテリアルの柄にじ〜んとするばかりじゃったなあ〜。 
 性格がヨコシマなくせに(笑)、こういうヨコジマのシャツは着たことがなかったんで、これまたファースト・チャレンジ! The-Kingのお陰で、ファッションのヴァリエーションそのものが拡張した!って輩の代表者なのじゃよ、このわしは!

「ホワイトコインローファー」は、シューズ・シリーズの中でもっともシンプルな逸品。 この年年初に発表された「ブラック・バックス」とともに、カラーと素材のもつパワーを極限まで活かした力強いロックンロール・シューズのシンボルじゃな。 The-Kingのオフィスにお邪魔すると、わしはどういうわけが今でも最初に目がシューズラックにいってしまう! 恐らくこの「ホワイトコインローファー」と「ブラックバックス」の衝撃が強すぎたからなのかもしれん!

 衝撃と言えば、「ホワイトコインローファー」の眩しい白に殺られたわしは、その勢いで「七鉄コーナー」の75回目で、〜今蘇る、ロック界に伝わる「白い伝説」/ロック史におけるグレイト・ホワイト事件を探れ!!〜なんてのを書いておる。 曲名、バンド名、ギターの色等、ロック界の“白いオハナシ”をやっておる!



◆2010年6月9日/新作〜2010年度イタリアンカラーシャツ
               〜七鉄コーナー第100回目寄稿

 
The-King製「イタリアン・カラーシャツ」の快進撃は、2010年から始まった! この年合計25タイプを発表! 翌2011、12年はともに42タイプ!! 2010年はナッソー21タイプ、パンツ10タイプ、シューズ9タイプと、アイテム多岐にわたってニュータイプが続々と発表されており、「次に何が来るか!」ってまったく予想が出来ないワクワク感がハンパなかったのお! The-King本体においては、「どこからでも攻め込めるぞ!」っつった大いなる自信につながった一年だったのではなかろうか!
 「イタリアン・カラーシャツ」には、“柄で勝負”“生地自体で勝負”“コーディネイトが膨らむ!感で勝負”と3タイプに分類される、なんて勝手に定義しておるが、そう思えるのも、ボスのコーディネイト写真が毎回イカしておるからじゃろうな!などと懐かしいコーディネイト写真を拝見したが、まだ当時はエル坊クンは登場しておらんな〜(笑)とか、しみじみとページをスクロールしていったら、何と!「勝手にブレイクタイムコーナー」に八鉄センセーが登場しておるではないか! センセー、ギャグをかましながらも、しっかりナッソーとイタリアン・カラーシャツをアピールしとる!(笑)わしのオチャラケ紹介文よりも遥かに説得力があるショット! 八鉄センセーには敵いませんなあ〜。

 ちなみにこの2010年のロックに日(6月9日)に、わしのコーナーが100回目に到達しておる。何を書こうかと随分悩んだ記憶があるが、結局エルヴィスやコクランたち、亡くなっておるロックンロール・スターたちがもし生きていたら何をやっとるじゃろうな〜なんて妄想を書き綴っておる! 100回目に相応しかったのかどうか、よお分からんけれど、これはロックファンに共通した妄想じゃからヨシとしておこう!



◆2011年6月23日/新作〜2011年度イタリアンカラーシャツ
              〜七鉄コーナー第125回目寄稿


 
めくるめく万華鏡の様なイタリアンカラーシャツのヴァリエーションが絶え間なく発表され続けておった2011年、この時初めてショートスリーブ(半袖)が、それも6タイプ一気に発表されたのじゃ。 フロント部の大胆な上下の切り替えしタイプや超希少なマテリアルである「タマムシ」まで使用されたタイプもあって衝撃度、贅沢感は申し分なし!
 当時の紹介文でも書かせてもろうておるが、このラインナップによってわしは長年の「上半身貧弱コンプレックスによる半袖敬遠病」をあっさりと克服できたんで、じつ〜に思い出深い作品群じゃよ。 考えてみれば、身体コンプレックスなんて、クール・ファッションとその着こなしによっていくらでも克服できるのに、それに長年気が付かなかったってのはアホじゃ、わしも。 The-Kingアイテムは、ファッションの根本的な効力、魅力ってやつも教えてくれるよの〜♪
 そして、な、なんと、この時も「勝手にブレイクタイムコーナー」に八鉄先生が!今度もちゃっかりイタリアン・カラーシャツを着てアピールしとる。 もう、センセーにお株を奪われっぱなしじゃな、わしは。

 この衝撃の半袖6連発をThe-Kingオフィスで初めて拝見した日、もうひとつの小さな事件があった。 その昔、わしが作った「ロック雑誌&商品カタログ」をボスが保管しておったのを発見! それは、ロックスターへのインタビューを直前でドタキャンされ、三日三晩不眠不休で空白にされたページを作り上げた思い出深い一冊。 「七鉄コーナー」の125回目では、完成間際のドタバタ騒動なんかを書かせてもろうておる。


◆2012年7月10日/新作〜ラフ・ナッソー&ダイヤカット・ベルト
              〜七鉄コーナー第150回目寄稿

 
 この年のThe-Kingはブルゾンが充実! 素晴らしいバリエーションが続々と発表されておった。 その反面、新しいナッソーはなかなかお目見えしなかったもんじゃが、上半期が過ぎたばかりのこの時期になってようやく第一弾が登場! それもラフな着こなしを目指してマテリアルに新素材を使用したその名も「ラフナッソー」。 軽量化が図られ、しわになりにくく、型崩れもしにくいナッソーの新境地じゃ! カラーは「レブル・ジャケット」を彷彿とさせるブラッドレッド!
 一方ではダイヤ型のホールが斬新なニューベルトやギター型小型バッグも登場! The-Kingの大技、中技、小技が一度に発揮されたラインナップじゃった!

 この頃、「七鉄コーナー」では珍しくシリーズものがスタートしており(他人事みたいに言うな!)、「ロック・ファッション・ルーツを辿る旅」なんてのをやっとるな。 第150回では、シリーズ3回目の「ボールド・ルック(ボールド・スーツ」じゃ。 別名「タフガイ・ルック」「ヴィクター・マチュア・ルック」「アメリカン・スーツ」と、実に4つの名前をもつオールド・スーツに焦点を当てておる。



 
2回に亘ってThe-Kingの新作発表の軌跡のほんの一部を辿ってみたが、わしがまず言いたいのは「ボス、本当にお疲れ様でした」ってことじゃ。
 でも当コーナーの250回目、300回目(があると仮定した場合)で同じ「新作アンソロジー」をやったら、もう「お疲れ様」どころではないな! 気軽に言葉を交わすこともできないような存在にボスはなっておるかもしれん! その時、このわしはどうしておるかな。 仮に生きているとして(笑)、地球の何処かから、今よりも一層ひっそりとThe-Kingを応援しておるじゃろうな。 わしなんか、到底仲間入りさせてもらえない大きなブランドになっておるに違ない。 だから今のうちに、言いたいことを言っておく、じゃなくて、出来る範囲で精一杯のサポートを捧げておこう! to The-King/Mr.Masaki, Keep on Rock n' Roll and Long Live The-King !





七鉄の酔眼雑記 〜未来とは、“過去の未来”ではない!?

 The-Kingと諸君のお陰をもって、前回無事に「頑固七鉄コーナー」の連載200回を迎えることが出来た。 ボスに有り難い祝辞を頂いたし、節目の回数を無事通過出来てひと安心じゃ。

 ところで「そぉっと教えるコーナー」の方で、かつての大物バンドの再結成ライブ盤に“がっくしきた”って書いてしもうたが、要するにその熟年ロッカーのプレイから、バンドの未来像を思い描けなかったんじゃ。 だからただの再結成ライブだったって事。 どんなに歳をとっても、将来とまでは言わずとも、先を見据えたアクションをせなアカンなあ〜などと思った次第じゃ。
 それじゃあ、このわしはこれから先はどうするかな? いつまでボスに起用してもらえるかどうかは「神のみぞ知る」じゃし、まずは謙虚にかわい〜く「210回ぐらいを目指します」と言っておこうかのお。 でもボスから「テメー、ヤル気あんのか!」ってハリセンで引っぱたかれそうなんで(笑)「300回」にしておこう(笑) その昔、東南アジアで週刊の新聞を作っておった頃、通巻300号に到達させたことがあるんで、まずは300号越えを目標にすることをお許し頂きたい。

 しかしわしは、八鉄センセーの様に多才、多芸でもないし、マリリン嬢の様に仲間たちが自然と集まって来て盛り上げてくれるキャラでもないから、今後もロック・カルチャー全体に対するお勉強を続けていかないと、とてもじゃないが300回まで行けんわい。 お勉強っつってもなあ。 歳を取ると読解力、理解力、記憶力なんかが揃って衰えてくるし、反対に“勘違い”だけは激しくなってくるから困ったもんじゃ(笑)
 世の中の博士や教授などと呼ばれておる方々は、お年を召してもます ます学力、知力は上昇していくっつうのに、なんでわしは・・・って偉いセンセー方と自分とを比べること自体が間違っとるというか、それがそもそも自分自身に対する勘違いだ!って言われてしまうわな。
 仕方がない。 「激しい勘違い」ってもんをひとつの芸として諸君に笑ってやり過ごしてもらえる路線でも目指すか!って決意表明にもなっとらんが、どうかこれからもこの七鉄をヨロシューお願い致します。




GO TO TOP