このところ、バンコク在住の色んな業種の知人から連絡が入ってくる。「映画エルヴィス、どうだった？」ではなくてだな（笑）、「ゲストハウスにお客さん入っている？」なんじゃ。彼らにしてみれば、ゲストハウスの客入り状況が、日本人旅行者たちの来タイ数を計る小さな基準になっとるみたいじゃ。7月1日からは「タイランドパス」という外国人旅行者に対する入国申請手続きが無くなり、入国規制も大幅に緩和された。しかし外国人旅行者が“太客”である彼らからわざわざ問い合わせが来るってことは、彼らのご商売がまだ芳しくないということなのじゃろう。ゲストハウスの方も、6月は「開国待ってましたあ～」というお客様で繁盛させて頂いたが、7月は右肩下がりになっておるわい。

　世の中ってなかなか思い通りにいかんもんじゃ。コロナ明けが目前まで迫っておるようでありながら、現在は酷い円安状態。タイと関わりを持ってからかれこれ四半世紀近く経つが、日本円からタイバーツへの換金レートは現在がもっとも悪い。またエアチケットも、サーチャージがどんどん値上がり中。タイの物価も値上がり中であり、一般庶民と同じレベルの生活をしないと貨幣格差を実感出来ないほどじゃ。ホテル／ゲストハウス業界だけは一時的に値下げ傾向にあるが、タイまで行かなればホテルは利用出来ないから直接的な有難みは感じないじゃろう。今後しばらくは、「日本円を持って、日本では出来ない大盤振る舞い」はタイでは無理じゃろうな。
　
　一方タイ政府は、日本人のノービザ滞在期間を現在の30日から45日に延長するとか、各種ビザ料金の大幅値下げ等を検討しておるという。これは我々長期滞在者たちにとっては有難いことなんじゃけど、短期旅行者にとっては関係のないオハナシ（笑）どうしたもんかいな！？連絡をくれた知人の一人、バンコクの焼肉店経営者は、日本人向けの商売に限界を感じて今年早々に中国人旅行者向けにメニューを改訂したところ、中国自体が依然として国外渡航禁止令が解かれずでガックリらしい。ホント皆様大変なご様子じゃが、「もう一度コロナ禍真っ只中の頃の気分に戻って“粛々と密やかに出来る事をやりやしょう」と答えることにしておるが、ここにきて新型なんとか感染者が増えておるそうなんで、どうなることやら！？