うぉ～ロッカーにとって2022年の最強願掛けアイテムが発表されよったぞ！泣く子も黙る、死にぞこないも蘇る！？新作ナッソー4連発じゃ。やはりニューナッソーが発表されると、The-Kingファンとしては俄然気持ちが引き締まってきて、何だかよぉわからんけどやる気が湧いてくるのお～♪「え～？ナッソーってリラックスするためのジャケットじゃないんですかあ？」ってツマランツッコミはしないようにな！
　あたらめてナッソー・ジャケット（ハリウッド・ジャケット）の50sスターたちの着用写真をネット上で探してみたが、やはり少ないのお。「なんでなんじゃっ！」って言いたくもなるが、エルヴィスや当時のハリウッドスターたちはあくまでもオフタイム主体で愛用していたジャケットだから露出度が少ないのは仕方がない。高級古着としてお目見えする回数も多くはない。わしとしては、50s当時に存在した様々なパターンのナッソーを把握したいが、なかなか叶わない幻のジャケットみたいじゃ。そうした乏しい情報収集状況下で、現代でも魅惑的なパターンやカラーの復刻や改訂にチャレンジし続けるThe-Kingのナッソーへの愛は超絶的じゃな！

　先日某英字ファッションサイトの中で、「エルヴィス・プレスリーと50sファッション」という専門的な記事を発見したので一読したところ、次の様な記述があった。「エルヴィスが他の50sミュージシャンと異なっていた点は、（ニュアンスとして）白人的や黒人的、メジャーやマイナーの区別なく、独自のセンスで自由自在にファッションの部位を組み合わせる創作者、挑戦者だったことである」
　更にランスキーブラザースについても触れられており、ランスキーが「キングはお得意様であり、彼の最初と最後のスーツを仕立てた」と自慢していたのは、エルヴィスの知名度だけではなく、エルヴィスのファッションにおける自由な精神に感銘を受けていたからとも記述されておった。「う～ん」ってしばらく唸り続けていたかった程の超納得の記述じゃった。ナッソー・ジャケットはファッショニスタとしてのエルヴィスの自由な精神のシンボルともいえるじゃろう。

　この度の新作において、カラーやマテリアルは異なるが、大胆な切り返し2タイプは、映画「監獄ロック」で着用したストライプ・ナッソーを想起させる風格があってシビレテまうな！映画の中でこの新作タイプを着ていたとしても充分に見栄えのするダイナミック・ナッソーじゃ。また他の2タイプは、エルヴィスのナッソー着用写真としてあまりにも有名なラスヴェガスのニュー・フロンティア・ホテルにおける赤の千鳥格子ナッソーと共通したエレガンスに包まれておる。赤の千鳥格子がハリウッドならば、新作の方はニューヨークやロスといった大都会でのリラックスジャケットとして相応しいと言えよう！
　エルヴィスがナッソー・ジャケットを好んだ理由のひとつは、有名になるにつれて世間的地位の高い者と付き合う頻度が上がり、オフタイムにも相応の心構えと身だしなみが必要になってきたことだという。まさにスーパースターのお眼鏡にかなった“選ばれた”ジャケットだったのじゃ。エルヴィス愛のシンボルとしてだけではなく、自分自身を更に格上げしていくためにも、我々ロックンローラーには不可欠なジャケットなのじゃ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BY 七鉄　MADE IN TOKYO