お盆の季節、諸君はいかがお過ごしでしたかのう。常に祖国を愛し、日本人としての礼節を重んじ、そしてお買い物意欲旺盛な諸君のこと(笑)、ちゃんとお墓参りに行ってご先祖を敬ってきたことと思うぞ！
わしは6月の一時帰国の際に両親のお墓参りを済ませてきたので、お盆は心の中でお参りをしておった。と言いたいところじゃが、日本から数人の知人が代わる代わるやって来て下さったので、久しぶりのお酒にありついた(笑)

前回ご報告した通り、現在のわしは外飲み以外は禁酒中なので、知人たちの訪タイは酒を飲む貴重な機会となった(笑)しかしながら幸運にも（？）彼らのほとんどが酒を嗜まず、唯一の大酒飲みさんも病み上がりということで杯は進まずで、周囲の勢いに釣られて飲みまくることにはならなかった。それにしても、あれですな～。期間を空けて飲むお酒ってのは、意外と美味しくないもんじゃ。一体何のために云十年も飲み続けておったのかって気分じゃ。ホント、只今わしはお酒の神様からそっぽを向かれておるんじゃろうな。
一方、この度訪タイしてわしにコンタクトをして下さった方々は、みんなゲストハウス勤務時代に巡り合った宿泊さんたちじゃ。有難いことに「Nさん（わしの姓）がいないゲストハウスは、なんだか～」と言って下さる。お世辞と分かっていながらも嬉しいもんですな。捨てる神あれば、拾う神ありってトコですかいのう！

日本からの来訪者が続くと、わしも自然と換金レートに目が向くもんじゃ。一時期1ドル＝160円越えの異常な円安となり、日本円のタイバーツ換金レートも俄然悪くなった。参考のために具体的金額を記しておくと、10,000円が2,200バーツまで下落したんじゃ。わしが初めてタイへ来た1998年は約3,500バーツだったので、単純に計算して日本円の価値はこの四半世紀で40％の大暴落じゃ。タイの物価も四半世紀で（感覚的には）1.5倍になったことも併せ考えると、「日本円の札束でタイレディーのほっぺをピシピシ！」とか「老後は夫婦そろって物価の安いタイで豊かな年金生活」なんてとてもじゃないが成立しない時代になったのじゃ。
また「タイ飯は嫌いだけど、バンコクにはマックもKFCも吉野家も大戸屋もあるからとりあえず食事は大丈夫」なんて呑気に構えておると、メニューによっては日本の3倍もする値段に唖然とするぞ！自分の経験則から言うと、短期旅行を格安で行うならば、数人相部屋の窮屈なドミトリーに宿泊して屋台飯を食べ続けて、移動手段は大渋滞覚悟でローカルのバスを利用、これが必須条件。日本の半額以下の生活費で長期滞在をするならば、言葉が通じにくくて立地の悪い地域のローカルのアパートをレンタルして自炊するしかない。「あなたはそれでもタイを楽しめますか？」って問いただしたくなる、もうそんな時代になっておることを来訪者たちを迎える度に再認識しておる。

「じゃあ七鉄のジイサマは何でタイにいるんだよ」って逆に問いただされてしまいそうじゃが、これはもう“成り行き”じゃ(笑)旅の最中にコロナ勃発となって足止めを食らった地域がタイじゃったし、コロナ渦中はゲストハウス管理業務が舞い込んできたし、コロナ明けも運良く少々お仕事を頂けるようになったし、タイとご縁があったことに甘え続けているとしか言いようがない。
もう人生の自然な流れを断ち切った行動を起こす意欲がわかなくなったとも言えるが、こういうマイナス思考になりそうな場合は、「自分はもうジジイだから」と老齢に逃げ込むことにしておる(笑)いやあ～「ロックが、ファッションが～」なんて毎度エラソーに語っておるのが恥ずかしくなる（時もある）が、どうかその点は厳しいツッコミをなさらぬようにな！10年前に突然東ヨーロッパ諸国へぶっ飛んだように、そのうちにまた溜まりに溜まった不発弾が爆発する時が来ると信じておりますわい！それでは諸君、御機嫌ようじゃあ～。