日本のプロ野球ファイナル、日本シリーズは関西ダービーになったな。オリックス・ファン、阪神ファン、それぞれのお方、どうぞ存分にお楽しみあれ。巨人ファンであるThe-Kingのボスはしょぼ～んとしておるのかのお（笑）

59年前の1964年秋は東京五輪が開催されたので、南海（現ソフトバンク）と阪神との関西ダービーは東京五輪の煽りを食ってあまり盛り上がらなかったことがネット備忘録で結構目にする。しかも関西ダービー最終第7戦は、運悪く東京五輪開会式当日とバッティングしてしまい、甲子園球場に集まった観客はたったの15,000人程度。翌日の新聞でも、五輪報道の陰に隠れたジミ～な扱いで終わってしまったらしい。
今年こそは関西全体で59年前の分まで大いに盛り上がって頂き、日本経済復興のきっかけになってほしいものじゃ。

ここでプロ野球マニアのわしから関西ダービーに関する小ネタを紹介しておくので、The-King＆関西プロ野球ファンの方々、どうぞお含みおきを。
実は59年前の日本シリーズの前にも“セミ関西ダービー”なる現象がパ・リーグで起こっておった。優勝した南海と2位阪急（現オリックス）が、公式戦夏場から終盤まで激しいつばぜり合いを繰り広げておったのじゃ。同年8月4日からの両球団直接3連戦が行われた阪急・西宮球場は1試合平均35,000人の観客が集まり、同球場開場以来初の3日間大入り満員状態になった。
一方セ・リーグでは8月1日から阪神と巨人の3連戦が、西宮球場の南側約2.6キロの位置にある甲子園球場で行われ、3連戦全てが55,000人の大入り。当時の関西プロ野球熱の異常な高さが数字としてしっかりと残っておる。

「あっそっ。そんで、関東のプロ野球の方はどうだったんだよ」って関東プロ野球ファンの声が聞こえないこともないので一応お答えしておこう。
巨人・王選手が当時の日本記録だった55本もの本塁打を記録したのがこの年じゃ。巨人自体は終始5割前後を昇降して優勝争いが出来なかったものの、王選手一人が異次元の活躍をした。史上初の4打席連続本塁打をぶっ放したのもこの年、5月3日の阪神戦じゃった。
そしてもうひとつ。巨人と同じく東京・後楽園球場を本拠地にしていた東映（現日本ハム）では摩訶不思議な投手状況が起こった。3人もの20勝投手が誕生したのに、東映は巨人同様に優勝争いとは無縁だったのじゃ。
20勝トリオでは61勝42敗、それ以外の投手では17勝26敗。要するに他は敗戦処理レベルの投手しかいなかったのじゃ。6～7人の投手で1試合をまかない、20勝投手なんて絶滅危惧種である現代からすれば信じ難いプロ野球史上に残る珍記録じゃった！