コロナ規制明けから復活したストリートバーで、感動のブルートゥース・スピーカーと出会った！日本からやって来た友人と飲み歩いていたある晩、年増のオバハンから「ビール100バーツだから寄ってって」とお誘いを受けた。
オバハンの屋台に目を移すと、ギターアンプ型の小型スピーカーが目に付いた。流れているタイミュージックのサウンドクオリティが恐ろしくいい。スピーカーには、ギターアンプで名高い「Marshall」のロゴが！
「このスピーカー使わせてくれるなら飲んでもいいよ」
「オーケー、オーケー！好きな音楽、好きなだけ聞いていいよ！！」
ってスマホを渡されたんで、友人と二人で嬉々として着席！

わしゃ～のっけから「That'Allright」「Baby Let's Play House」「Mystery Train」の爆音でハイテンション！ストリートバーっつう環境効果もあって、今まででサイコーのサウンドに聞こえた！エルヴィスが終わったら、今度は知人がジャズやらホワイトブルースやら！一体何曲聞いていたのか、何杯飲んだのか、隣に座った超絶カワイイ女の子に何杯奢ったのか。お勘定の額には二人ともビックラギョーテン（笑)あのオバ、いやババア、1曲流すごとに課金してたんじゃねえのか！

「幾らだい？」
「1万バーツ（約4万円）よ」
「あのなあ～スピーカーじゃなくて飲み代だよ」
「1万バーツだって」
「俺のタイ語分からない？飲み代は幾らだって聞いているんだよ」
「明細見せようか？」
「そんなもんどうでもいいから、幾らなんだよ」
「え～とね・・・4千5百バーツ（約1万8千円）」
「トイレ行きたいから、早く金額言えよ！」

とかババアとやり取りが続いたもんじゃが、いやあ～久しぶりにボッタクラレタ！自分のいい加減さでバンコクの日常が戻っていたことを実感するとは！っつうか、酒と音楽にガッツリ入り込んじゃうと、その他のことはドーデモヨクナル自分はちっとも変わっておらんことも痛感した。
真面目な友人は、帰り道で「とんでもねえババアだ」とかぶつぶつ言っておったが、実はわしの方は財布が空っぽになったっていうのに、依然としてMarshallスピーカーで聞いたエルヴィス・サウンドに酔っておった(笑)「いっそのこと、あのスピーカー、かっぱらってくればよかったのお」なんてね！このオメデタサもまた健在であった！