先日のとあるほろ酔いの深夜、突発的にウルトラセブンの「円盤が来た」が観たくなった。夜ごと天体望遠鏡をのぞくことが唯一の楽しみである冴えない青年が、円盤群の地球襲来を発見する。しかし不透視バリアによって星にカモフラージュされた円盤群は地球上のプロの天体観測者には発見されていないので、青年の通報をウルトラ警備隊も信用しないといった設定から始まるのじゃ。「誰も僕の言うことなんか信用してくれないなあ～。あ～いっそこのまま星の世界に行ってしまいたいよ」と嘆く冴えない青年。

監督はウルトラ・シリーズでもっとも幻惑的な特殊映像と音声効果を発揮しておった実相寺昭雄氏じゃ。地球に襲来したペロリンガ星人が、人間の少年の姿から正体へと変身するシーンの効果音はラジオのプロ野球実況中継。
「ジャイアンツの猛攻によって、サンケイ（スワローズ）の別所監督がベンチから出てきました。ピッチャー交代～」現実と非現実、昼と夜、地球人と宇宙人、異星人の声と野球の実況。相容れないはずの両者が交錯する夢幻の映像の数々。

わしの映像ファイルの中から久しぶりに「円盤が来た」を鑑賞して以来、遠い昔に少々凝っていた自分の嗜好が蘇ってしもうた。「天体観測」じゃ。でも手元に天体望遠鏡なんか無いんで、とりあえずそれっぽい映像をYou Tubeで検索したら、あるわあるわ、たんまりと！天体に関する書籍なんてもう何十年も読んでいなかったので、太陽系の惑星程度の基礎情報でも知らん事ばっかりで興奮しっぱなし！土星、木星なんてメジャーな惑星の映像とナレーションにものめりこんでしもうたわい。
遠い昔、自分の望遠鏡で土星やオリオン座のプレアデス星団の一部（だったかな？）をヒットさせた時の興奮が蘇ってきて眠れなくなったわい！あの時、望遠鏡の操作の手引きをしてくれた小学校の同級生のN君は天才少年じゃったなあ～とか、あ～わしもいっそ星の世界に行ってしまいたいよって実に心地良い酔いとなりやした(笑)まあ、たとえ友好的な宇宙人がいたとしても、わしみたいな老いぼれを星の世界に連れて行ってはくれんだろうなあ～。どうせ連れて行くなら優秀な子供たちじゃろうな～(笑)

たまには地球以外の世界、宇宙へ思いを馳せてみるのもいいもんですよ～♪