ヤバイ自体になってきた。1ドルが150円に届いてしまいそうな超円安な為替状況となり、タイバーツもここ数年記憶に無いほど日本円との換算レートが酷いことになっておる。クレジットカードも気軽に使えんわい。9月に入ってまたど～んと下落して、ただ今1万円をタイバーツに換金すると、たったの2,500バーツぐらい。日本にいる方、タイに興味のない方はピンとこないじゃろうが、わしがタイと関わり合いを持ち始めた1998年以来ダントツの低レートじゃ。1998年当時はアジア通貨危機直後だったこともあり、1万円で3，500バーツほどになった。タイの物価も今よりずっと安かったので、日本円を持った者にとってタイは天国じゃった。「タイに行けば、日本の1/3程度のお金で生活出来る」という定説はこの頃に出来上がったはずじゃ。
　ところが、今では日本円は当時の半分ぐらいの価値になってもうて、日本の1/3じゃなくて、「2/3ぐらいの生活費」に大幅訂正するべき時代になった。ある程度の日本円の貯金を大切にキープしてきて、「いざ！」という時にタイバーツに換金しようと予定していたが、当分は止めじゃよ。あ～新しいパソコンとタブレットを買おうと予定していたのに、これじゃあしばらく先送りじゃあ・・・。しょうがない、中古品でも探すか。何だかファーストクラスの旅を予定していたのに、「青春18切符」で旅をせにゃいかん気分じゃよ。

　でも学生さんとかの若い旅行者に「今レートが悪いから、両替場をよくチェックして下さい」とか忠告するときょとんとした顔をされて「そんなに悪いのですか？」と。昔話も交えてお答えすると「昔は知らないし、（レートは）こんなもんか、としか思ってないですけど」とか言われちゃってオジサンは立場無しで苦笑するしかない。「そうか、為替レートの変動で飯食ってるトレーダーでもないので、今はこんなものと思う方が楽だな」と思い直してはみるものの、やはり昔を知っておる者にとっては歯がゆいわい。やっぱり歳を取るってのは嫌なもんじゃのお～。

　このところ割と多くの学生さんにゲストハウスをご利用頂いておるが、彼らを見ているだけで恥ずかしくなってくる時が多々ある。とにかく「学生さん、21～22歳の若者って、こんな子供みたいな顔をしておるのか！」と驚いてしまい、自分が同年齢の時にイキガッテいたことを思い出しては“穴があったら入りたい”気持ちになっちまう。当時の世の中の大人さんからすりゃ～「なんだこの若造」ってさそがしわしは笑いものにされておったんじゃろうな～。若者たちに、学生さんたちに色々と教えられる、気付かされる毎日でアリマス。