予想通りというか期待通りというか、この二ヶ月あまり、音楽はほとんどエルヴィスしか聞かない状態になっておる！「おいおいジイサマ、マジかよ！」って思いっきりバカにされそうじゃが、マジじゃ（笑）買い替え予定のブルートゥース・スピーカーをチェックするショップでも、「ネットでお好きな音楽をどうぞ」って言われるビアバーでも、セレクトするのはやっぱりエルヴィス。映画「エルヴィス」の影響をここまでダイレクトにくらってしまうとは！って苦笑、じゃなくて爆笑したくなるわい。来る日も来る日も同じアーティストばかり聞いておる自分なんて、何十年振りかいのう（笑）you tube側で勝手にリストアップしてくれる「ミックスリスト」は上から下までエルヴィス・オンリー状態じゃよ。

　映画のエンディングテーマ的ナンバーになった「アンチェインド・メロディー」の様々な映像の中で、369万回再生されとるバージョン（スペイン語の字幕入）って、荘厳な伴奏はどうもオーバーダブのようじゃな。オーバーダブがないバージョンの方は一聴すると迫力には欠けるが、その分エルヴィスの歌声の細部、呼吸までバッチリ聞ける！やっぱりエルヴィス・サウンドは初期だろうが後期だろうが、シンプル・イズ・ベスト！サム・フィリップスが生きていたら絶対にわしの意見に賛同してくれるじゃろう！なんてほとんど中学生のエルヴィス・ビギナーみたいな気分になって一人で喜んでおるわい。
　デビュー曲「ザッツ・オールライト」は、録音終了後に確かスコッティ・ムーアが「やれやれ、こんなヤバイのを録音しちまって、俺たち街から叩き出されるぜ」って言ったらしいが、その発言の真意はアナログ盤バージョンを大音量で聞くとより鮮明になる！「こんな黒人みたいなレコードを作っちまって～」ってことよりも、「エルヴィス・プレスリーっつうトンデモねえシンガーを世に送り出してしまった」ってことなのじゃとか、今更ジロー的な事を大声でわめきちらしたくなる！

　一日のうちでもっとも充実しておる時間帯ってのは、こんなショーモナイ事を実感しながらじい～んとしておる夜毎のyou tubeによるエルヴィス・タイム。今しばらく続きそうであります！