12月25日クリスマス当日昼前の事じゃ。管理を任されておるゲストハウスの玄関前テラスのお掃除を終え、バカヅラこいて一服していたらビックラこいた。旅行鞄を抱えた若い日本人のお嬢さんが「お部屋空いてますか？」と！いくらコロナ禍でクリスマスが盛り上がらなくなっているとはいえ、若い女性がお一人でクリスマス・イブにタイ入国／検査隔離、クリスマス当日に安宿にチェックイン・・・おっさん感覚からすれば、ちょっと考えられない事態じゃよ。

　わしら世代の若かりし頃のクリスマス期間は、「恋人たちの為のイベント」に日本中が大騒ぎじゃった。クリスマスシーズンに恋人がいないモンは「ひとりぼっち」ならぬ「クリぼっち」なんて揶揄われたしな。わしもクリぼっちをくらった時は、「何が夜景見ながら七面鳥食ってシャンパンじゃ！いいちこ君の梅干し入り水割りこそ我が良き友じゃ！」とかヤケ酒かっくらっておったわい！？日本人全員が関連企業やマスコミが作り上げた画一的なクリスマス・スタイルに洗脳されておったもんじゃ。

　ちょいと気になって最近の日本のクリスマス状況をネットで探ってみた。コロナ関係なしにクリスマスは年々盛り下がる傾向にあり、どっちかというと好きな恰好が出来るハロウィーンの方が盛り上がるそうじゃが本当かい？ちなみにタイの若者たちには、ハロウィーンの方が断然人気があり、繁華街はオバケカットされたかぼちゃとホラーメイクしたヤングでいっぱいになるが、日本もそうなるのかい？もう5年も帰国しておらんので、自分が浦島太郎状態になっておることが心配じゃが、日本人のクリスマス離れが進むと、かつてエルヴィスの名唱で輝いた数々のクリスマスソングに日本の若者が触れる機会がますます少なくなるようでなあ～（笑）以前の超頑固七鉄コーナーでは、当たり前の様にクリスマスソング・セレクションをやった記憶もあるが、それももう時代遅れ、お呼びでない企画になっちまったようでなあ～。

　ゲストハウスのある場所柄、夜になるといかにもタイ入国したての日本人男性の2～3人連れがうろついているのをお見掛けする。「どの店に入ろうか」「何をして楽しもうか」と決めかねて同じ道程を何度も行ったり来たりしておる。一方お泊りになったお嬢さんは、午前中から元気よく出かけられて、日が暮れる頃に充実したお顔でお戻りなられるから、「やっぱり女性の方が逞しいのお～」なんて感じたりもする。コロナ明けのビジネスでターゲットを絞るなら、それは古い因習を気にせず新しい風潮を身にまとった女性かもしれんな！