ハロ～諸君！“化けもの”呼ばわりされたばかりの七鉄であります！「頑固ジジイの次はバケモンかよ！ジイサマって一体どんなキャラしてんだ」って訝しく思われるじゃろうなあ。
　その昔、デヴィッド・リンドレーっつうウェストコーストのミュージシャンのアルバムの邦題が「化けもの」じゃった。日本盤カバーにも“化けもの”って表記されておった。原題は「El Rayo-X」。スペイン語で「X線」なんじゃが、これを日本のレコード会社がリンドレーの不気味な容姿から安易に「化けもの」にしたと信じておったが、そうではなくて化けもの的な弦楽器のテクニックから付けられたってのが真実らしいって、今はソコじゃないな！
　わしの場合は酒量から言われてしもうた！それもバブル期の飲み方そのままでお年を召してこられた同年配の方からじゃ。お仕事で年中東南アジア各国を周回しておる方で、わしがゲストハウス勤務中も数回、都合一ヶ月ぐらい宿泊して頂き、気が合うものだからタイ滞在期間は毎晩遅くまでお酒をご一緒しておった。「俺と一緒に毎晩飲み歩けるんだから、七鉄さん、あんたバケモンだよ」だってさ！バブル期の飲み方ってのは、綺麗なオネエサンのいるお店に行き、オネエサンたちにもガンガン飲ませてワイワイ楽しくやって、ボトルが空にならないと飲んだ気がしない！っちゅう飲み方じゃ。これを今でもやり続けておることの方がバケモンじゃけどなあ(笑)まあこの方と一緒じゃないと、わしはまずこういう飲み方はせん！というか、歳も歳なんでしょっちゅうは出来ないというか！？
　この方、英語もタイ語もほとんど喋れないのに、場を盛り上げる天才的なセンスの持ち主なのじゃ。またどんなに飲んでもスケベなアクションは絶対にしない。だからオネエサンたちからの好感度は抜群であり、見ていて実に豪快かつ爽快な飲み方なのじゃ。
　先述の化けもの発言の直後、「男の化けもの同士で飲んでいて楽しいですか？」と伺ったところ、意外な答えが！「七鉄さんって、どんなに飲んでも“モテよう”としないでしょ？珍しいオッサンだなあっていつも感心してますよ」だって。いい歳こいてモテようとすることほどみっともないもんはない、って飲み屋で言い聞かせながら飲んどることを完全に見抜かれておったわい！まあオネエサンたちには、モテようとしておるオッサンやジイサンの方が楽な“お客さん”なんじゃろうけどな(笑)

　化けものと言えばもう一人、MLBエンゼルスの大谷君、いや大谷選手は正真正銘の化けもの、モンスターじゃな。あっモンスターは怪物か。その昔、日本のジャイアンツの江川投手が高校生時代に“怪物くん”と呼ばれておったが、大谷選手はもはや君付けなんて失礼にあたる、大尊敬の対象として化けものと称されておる。同じ化けものでもわしとは違い過ぎますなあ～。
　大谷選手の信じがたい活躍に対して、元ヤンキースの松井選手が「彼を見ていると、自分の志がいかに低かったかを思い知らされます」と語っており、これ以上の賛辞はないわな。

　実はわしは大谷選手に対して、ひとつだけ懸念事項がある。今から54年前の1969年、MLBではあるルール改正が行われた。それは前年に化けもの的な大活躍をした投手ボブ・ギブソン（カージナルス）対策じゃった。MLB組織側がマウンドの高さ、ストライクゾーンを変更してまでギブソン投手の凄まじ過ぎた投球に規制をかけたのじゃ。このルール改正はギブソン投手が黒人だったゆえに実施されたとも噂されたが、まさかまさか日本人である大谷選手に対して来年度に同様の規制がかけられないことを祈るばかり。年寄りは心配性でどうもいかんな！
　さあて、化けもの呼ばわりされて喜ぶことなく、落ち込むこともなく、わしはこれからも清貧に生きていきますわい(笑)引き続き、The-Kingでの旺盛なお買い物をお願いして、わしから諸君への2023年度著中お見舞いとさせて頂きます。ご機嫌よう！