昨年に引き続き、今年の新年も酷い風邪をひいてしまった七鉄じゃが、諸君は快適に一年のスタートを切ったことじゃろうな！年末年始の寒波はタイでは恒例なので慣れておるはずじゃが、昨年末から年初にかけては例年以上に気温が低くて、ぎっくり腰が治ったらあっさりと風邪にやられたわい。環境や気象の変化に身体がすぐに悲鳴を上げておるようで情けないことこの上ない。

スーツケースに放り込んでおいたスエットの上下を一年ぶりに引っ張り出した時、このスエット以外に旅の最中に購入した衣料品類が既にまったく無くなっていたことに気が付いた。不測の事態に備えて衣料品や医薬品等を買い揃えて旅に出るのではなく、必要に応じて現地で調達する旅を続けていたわしは、一時期身の回りの品は現地調達品ばかりだっただけに、思えば遠くに来たもんだ、ではなくて、旅を止めてから年月が経ち過ぎてしまったなと妙な感慨に包まれてしもうた。華麗、じゃなくて加齢現象、それに定住者になったことで身体がやわになっていることは間違いないじゃろうな。
コロナ直前の頃からタイ定住者になり、その間もっとも変わったのは食生活。最近は現地飯はほとんど口にせず、自炊の食事と日本から来た知人たちの差し入れ食品（カップ麺やレトルト）ばかりなので、日本在住時とあまり変わらない食生活じゃ。これじゃあ“外地在住者としての根本”がやわになっても”仕方が無いか。
旅人時代よりも現地の医薬品の効き具合も鈍くなったので、東南アジア諸国で医療関係のお仕事をされておる知人に聞いてみたら、「定住してから身体が日本人に戻っちゃったんじゃないですか？だから現地の薬も～」とか、医学的に正論なのか揶揄われておるだけなのかよくワカラン返答をされた。日本人に戻ったと言われて悪い気はしないが、現実として対峙していかにゃならんのは外地生活。どうしたもんかいのお～とか悶々としておるうちにとりあえず風邪は治ったわい！？

定住生活とはいっても、部屋の中は自炊道具以外は最低限の生活必需品しかない。CD、DVD、書籍は全てデータ化してハードディスクにぶちこんであるからインテリア効果はゼロ。部屋の様子だけは旅人時代と同じじゃ。「このアンバランスさがいかんのかもしれない」と思い立ち、さっそく一張羅のThe-King製エドワード、更に一時帰国の際にピックアップしてきたイタリアン・カラーシャツ数着をクローゼットから出してディスプレイしてみた。エル坊君がいないのが残念じゃが、わしの住んどるアパートはほぼ新築で（良く言えば）シティホテル風だから、真っ白い壁にエドワードもイタシャツも映える映える！突然視界が広がってお部屋全体が明るくなった気がした(笑)次回の一時帰国ではナッソージャケットも持って帰ってこよう！諸般の事情により、旅人に戻ることは当面はあり得ない。旅人生活への未練を捨てて定住者としての意識をあらたにして、本来の嗜好を住環境にも反映させることの楽しさを取り戻すことが、やわになった心身の蘇生に繋がるかもしれない。羽織ってよし、飾ってよしのThe-Kingアイテムの更なる昇華のためにも、諸君、今年もお買い物をよろしくなっ！