コロナ明けの2023年、諸君は何処か旅行へ行かれたかいのう？日本人のタイ旅行者が少ないことは再三述べてきたが、日本国内旅行はいかがなものなんじゃろう。わしはこの11月の最終週にタイの北都チェンマイへの3泊4日の小旅行に出かける予定じゃ。旅行とはいえ、日本人6人をお連れするアテンド旅行じゃがな。依頼者からは「男3人、女3人、皆んな大酒飲みなんで、こんなメンバーは七鉄さんにしか頼めないでしょう」ってあのなあ～(笑)

旅行と言えば、ヒルトン・ホテルの「せっかくの旅行なのに旅館だとゆっくりできない」っつうCMがツイッター（現X）で大炎上して削除されたな。旅館の女将らしき中年女性が早口でチェックインした若者に旅館のルールを立て板に水でまくしたてるヤツ！「大浴場は何時から何時まで」「夕飯は何時からだから何時までに食べ終わるように」とか。最初コレを見た時にわしは大笑いしてしまった！しかし多くの視聴者や旅館関係者たちからは「旅館を舐めるな！」「悪意あり過ぎ」と非難ごうごうだったとか。
相手をディスることで笑いをトル漫才ならいいじゃろうが、さすがにCMじゃあやり過ぎじゃろうな。ヒルトンともあろう大手ホテルにしては思慮不足もはなはだしいという結論に落ち着いたようじゃな。

若かりし時、The-Kingのボスと温泉旅行に何度か行ったことがある。ある山奥の温泉旅館では、「山奥まで来たので、食事にエビ天とか刺身とかの海の幸は止めて下さい」ってお願いしたらその旅館は聞き届けて下さった。「我が儘言ってすいません」と同時に謝ると「いえいえ、海沿いの旅館じゃないんで当たり前ですよね」と笑顔で対応して下さった。
海沿いの旅館に泊まった時は、うっかりして盲目の按摩さんに「このお部屋は夕陽が綺麗ですね」と言ってしまった。慌てて「すいません。無神経な事を言ってしまって」と謝ったら按摩さんは「気にしないで下さい。たくさんのお客様から聞いていますので、目が見えなくても夕陽の美しさは分かりますよ」とフォローして下さった。
ロックンローラーといえども日本国内旅行ならば旅館もええかもです。普段の生活では触れる機会のない田舎の情緒や人情の機微を体験出来るってもんです。

コロナによって日本人は海外旅行をする一種の気概みたいなもんが薄くなったと言われておる。バンコクの安宿は若者ばかりで中高年はあまり見かけないしな。生涯ロックンローラーの諸君よ、書を捨ててじゃなくて、スマホを捨ててオシャレをして旅へ出よ！ってスマホがなかったら旅が出来ない時代になったが、スマホの中での疑似体験で満足することなく、2024年からは実際にホームタウンから飛び出してみてほしい。その弾みとして国内旅行もまたヨシじゃ。そして旅にはThe-Kingファッションは必須ですぞ！