バンコク異常寒波中！
　先日の未明、タイではありえない事が起こった。って別に雪が降ったり、戦争が起きたりしたわけではない。夜中に寒くて目が覚めたのである。あまりの寒さによって左腕が激しく痺れて目が覚めたともいえる。ごくたま～にバンコクから北へ800キロばかり離れた地域の山間部で寒波による被害がニュースになったりするが、バンコクでここまで寒かったことは記憶にない。
　左腕の痺れは「脳梗塞の前兆か！」って一瞬ゾッとしたが、その日から長袖シャツを着たり、局部マッサージをしてもらうなどで大分回復したものの、寒さの方は以前とした続いた。このところ2匹の猫ちゃんが、深夜わしのベッドに上がってきてぴったりくっついて寝ることが多いので、猫ちゃんたちも寒かったんじゃろうな。

　一方日本の関西からいらしたお客様は只今「寒い寒い」と仰る。「日本は確実に春と秋の期間が短くなってきて、暑いか寒いか、になってきた」らしいな。日本の冬の寒さを回避するために只今バンコクに逗留中とのことじゃが、「バンコクもあんまりあったかくないですね」と。
　逗留する地域ごとの気候に自分の体調を合わせるのがわしら旅人の務めなんでいちいち「暑い、寒い」なんて言ってらんないが、四季のある祖国の春と秋が短くなっているって、自分ではどうにもできないだけにとても寂しくなってしまうもんじゃ。
「熱帯地域は人間も気候もワンパターン。深みがない。しかし日本には四季があり、日本人の心には春があり、夏があり、秋があり、そして冬がある」ってのは某探偵小説の中に出てくるスケコマシな怪盗の女性の口説き文句。嫌じゃのお、四季とまでは言わずも4パターンな人間である日本人から春と秋が消えてしまって2パターンになっちまうのは忍びないわい。

　何度目かの左肩／左腕局部マッサージを終えてお宿に戻った時びっくりした！お宿の斜め前にあるお店はこのところリノベーション中であり、店名も変えて再スタートを切るらしく、この日新しい店名のロゴで飾られた新しい看板が備え付けられていた。その名も「SNOW WHITE」！白地に赤い縁取りの入った緑のアルファベットのロゴじゃ。まるでクリスマス仕様じゃよ。
ぽっか～んとしながら眺めておると顔見知りのママさんが出てきて「よろしくね」ってウインク！ヨロピクも何も、亜熱帯のタイではジョーダンなんだかシャレなんだかワカランような店名であり、寒さを助長するようなこのアイディアにいかに反応してよいものかワカラン。そのうちバンコクの店先にも、バケツ被った雪だるまとか蓑を羽織ったナマハゲが登場する時代が来るんじゃろうか！？

　たった今気が付いたが、windows10の日本語入力システムの中には雪だるまやナマハゲの絵文字が入っておるんじゃな！タイ人の大好きなLINEのスタンプの中にも、雪だるまやナマハゲのスタンプが躍ることになるんじゃろうかのお。タイ人ってビジネス上のやりとりをLINEで行う際にも、平気でメッセージをスタンプで送ってくる！ナマハゲ・スタンプが送られてきたら「私は怒っているんだぞー」って意味なのかとかショーモナイ事を想像していると右腕まで痺れてきそうなんでもうやーめた！
　外国の気候や習慣の変化に対応していくことの難しさ、狼狽えぶりをお伝えしたかっただけであります！これからますます求められる人間のグローバル化。対応能力の広い者こそ世界で受け入れられますよお～さあ、広い心をもって世界へ行くのです～ホーホッホッホ・・・って今回は「笑うセールスマン」風に〆てみようかの～。それでは諸君、ご機嫌よう！