猛暑お見舞い申し上げ、というよりも、下さい！
ご存知の方もいらっしゃると存ずるが、タイでは4月中旬の4日間（13～16日前後）はソンクラーンと呼ばれる和尚がツウじゃなくてお正月じゃった。ソンクラーンは水かけ祭りとも呼ばれ、何処もかしこも「水かけ合戦」が始まり、男も女もタイ・アロハみたいなシャツ着て、爆音でタイミュージックをかけながら、道行く人、周囲にいる人へ誰彼かまわず水をぶっかける。もちろんこの期間は無礼講！
しかしここ数年はそんな習慣も都市圏では下火になりつつあり、今年は連日40度越えの猛暑もあってか、わしが住んでおるアパート周辺も静かなもんじゃった。タイ人の気質も少しづつ変わってきたのかのお～なんて考えたりもしたが、それにしても猛暑が終わってくんなくて参るわい！ついにタイ保健省が注意喚起を出したほどじゃ。エアコンも「20度以下」「強」にしないと、部屋の中は全然涼しくならんわい。

先日知人とお気に入りのタイ飯屋で昼飯をご一緒させてもろうた。この店は川沿いの橋の下にある露店であり、その日は完全無風状態で空気が淀んでおるのか、着席してみたらサウナ状態。ものの2～3分で滝の様な汗が吹き出す始末！
それでも、今や絶滅危惧メニューである市価とほぼ同額の“激安ビール”の誘惑には勝てず、激暑も作用して二人で大瓶1ダースぐらい空けてしまったわい。「日本人が平日の真昼間からビールをかっくらってますよ」ってお店さんから警察に通報されても文句を言えない様なグダグダ姿をさらしてしもうたわい。

酔いと猛暑で意識が朦朧としてきた頃、「水は飲むな！」と強制された野球部時代の遠い記憶が蘇ってきた(笑)「七鉄っあんはチャッカリ野郎だから上手くやってたんじゃねーの？」って、当たり前じゃ！上手くやらなきゃ死んどったわい。ずっと投手だったわしは、炎天下の拷問みたいな投げ込みが嫌になると「足腰がふらついてきたので走らせて下さい」とセンセーに願い出る。“投手は走り込みが命”の時代じゃからセンセーも「よかろう」となる。わしはグラウンドではなくて、学校の敷地全体の外周に沿って走った。校舎の裏側にあった水道でチャッカリ水分補給をするためじゃ。
それこそ浴びる様な勢いで水道水をガブ飲みするから、練習着がびしょ濡れになっちゃう時もある。「オマエ、まさか・・・」って疑われた時も「これは汗です」で誤魔化し通した！今だから笑い話に出来るが、あの時代の水分補給はホント“生きるか死ぬか”じゃったなあ。意地悪な先輩に運悪く見つかった時はさすがに観念した。この先輩にとってわしは「背番号1を取られた憎たらしい後輩」だったからじゃ。でも「実はな、俺も同じことをやってたんだよ」って笑って見逃してくれた。人間関係って予測が付かないことが起きるもんですな(笑)
もっとも学生ちゃん、後輩ちゃんの浅知恵なんてセンセーや先輩にはとっくに見破られており、隠れ水分補給は黙認されていたんじゃろう。「だったらなんで最初から水飲めって言ってくんなかったんだよセンセー！先輩！！」って猛烈にノスタルジックになっちゃって、日本に帰りたくなったわい！

タイの水かけ祭り、野球部時代の隠れ水分補給と、水に関する駄文を連ねてしもうたが、〆は「水も滴るいい男」！早くも「The-King2024年度新作のクライマックス」ともいうべきナッソー5連発であります。これでThe-Kingファンは猫も杓子も「水も滴るいい男」じゃ。初期のエルヴィスは、ナッソー姿で華麗なステージアクションをキメテおる時がまさにソレ！ロッカーの精神的水分補給はナッソーからですぞ！