NANATETSU ROCK FIREBALL COLUMN Vol.325

 「七鉄コーナー300回プラス1年企画」っつうヘンな括りで、前回はわしの好きなロックナンバー50選をやってみたが、試しにもう50曲を選んでみたら意外とスンナリ!ってことで前回の続編51~100選を調子こいてやってみることにしたんでヨロシュー!
 今回も「今すぐにでも聞きたい曲」「1アーティスト1曲」「黒人ブルース、女性シンガー、更にプログレは外す」「21世紀以降の新曲は外す」「スタジオ録音テイクが存在する楽曲(ライブテイクのみは外す)」っつう制限付きのセレクトじゃ。

 更に前回同様、各曲のコメントは最小限。諸君にはいつもわしの駄文にお付き合い頂いているだけに、こーいう時にこそわしを突き動かしておる屁理屈やヤボな思い込みではなく曲そのものを味わって頂きたいので、You Tubeのリンクを貼っておくからお時間が許す限り楽しんでくれ。

 なおアーティストをアルファベット順でご紹介していく途中で、ワンポイントとして日本のロックっぽい曲も5曲のみ入れみることにしたんで、順繰りにリンクをチェックして頂けるのであれば、箸休めとして聞いてみてくれ。
 海外での著作権が切れた楽曲を寄せ集めた、出処不明のロックオムニマス盤よりかはマシなセレクションじゃと思うぞ!



超頑固七鉄コーナー300回+1年記念~七鉄のロックソング・ベスト50 ナウ Volume 2!

Amazing Blondel (You need some friends like a) / Hole in the head
 典型的な70年代のブリティッシュフォークロックバンドが残した、異例のブルースロックの佳曲。
Babys /Isn't It Time
 70年代のイギリスで花開いたパワーポップを象徴する1曲。
Billy Idol / Mony Mony
 元ジェネレーションXのパンク野郎が80年代アメリカで華麗に変身!
Black Sabbath / It's Alright
 元祖メタルバンドらしからぬ、教会の讃美歌みたいな美曲。名付けてロンドン中年合唱団!
Boston / Star Spangled Banner/4th Of July Reprise
 アメリカ国歌のロック版ならウッドストックのジミヘンの名演じゃけど、コイツも名アレンジ。

Blamange / Waves
 80年代のニューウェイブの一発屋ブラマンジェ。 一発屋とはいえ、この曲は出来過ぎ!
Brian Setzer / Maguena
 諸君は異論があろうが(笑)、わしにとってのブライアンセッツァー殿といえばコレ!映画「ワンスアポンタイム・イン・メキシコ」挿入曲じゃ。
Buffalo Springfield / Broken Arrow
 アメリカン・フォークロック版『サージェント・ペパー』である『アゲイン』のラストナンバー。
The Byrds / So You Want To Be A Rock 'n' Roll Star
 ビートルズがアメリカ人になってサイケにハマってフォークロックをやったらこんな感じじゃろう! 後のトム・ペティのカバーもエガッタ。
David Lee Roth / That’s Life
 勿論シナトラのオリジナルの方が断然エエが、ロックでやってみせるならデイブしかこの曲特有の世界観をキメられんじゃろう。

キャッツアイズ、ヤング・フレッシュ / 死ね死ね団のテーマ
 「愛の戦士レインボーマン」使用曲。甘っちょろいロックなんか吹っ飛ばしてしまうスゲー歌詞と演奏!ロックじゃ!これが子供番組で流されていたとは驚き。

David Sylvian / Forbidden Colours 
 坂本龍一センセーが書いてピアノを弾いた映画「戦場のメリークリスマス」のテーマソング。歌うは元ジャパンのデヴィッド・シルビアン。シルビアン唯一?のメジャーソング。
Deep Purple / Black Night
 ライブ盤『24カラット』収録の1971年大阪公演での演奏。これに勝るテイク無し!
Dokken / Heaven Sent
 80年代中期のわしの彼女さんだった方のフェイバリット(笑) 華やかなLAメタルが苦手なわしも、彼女さんの情にほだされて聞いた!?
Don Henley / Talking to the moon
 この方の本質を聞きたいなら、イーグルスより1stソロの方がいい。その中の代表的バラード。 
Echo And The Bunneymen / The Killing Moon
 80年代のブリティッシュ・ドアーズなんて間違った宣伝されとったが、耽美的ネオサイケデリックともいえるこの曲は傑出しておった。

Honey Drippers / Sea Of Love
 70年代のブリティッシュロッカーは皆アメリカン・オールディーズがお上手じゃが、傑作はコレじゃろうな! ジミーペイジは持ち味のヘロヘロギターで貢献。
Jesus And Mary Chain / Cut Dead  
 シューゲーザーの元祖じゃけど、その原型サウンドはクールなインテリジェンス溢れるフォークロック。
Journey / Lights  
 スティーブ・ペリーの名唱。 アメリカン・デカダンス
Julian Lennon /Valotte
 アルバム2~3枚で消えてしまったが、ファーストのタイトルソングは良かった。偉大な親父さんには無かった、揺蕩う若き老成感。
Lou Reed / Perfect Day
 エモーショナルな演劇のクロージングテーマさながら。

サディスティックミカバンド/ 黒船(嘉永六年六月四日)
 ミカバンドが残したインストの名曲じゃが、桐島カレンを迎えて復活した時のこのテイクがフェイバリット。高中冴えまくり!


Misfits / Astro Zombies
 アメリカンハードコアパンクの代表。速攻のみの楽曲群の中で、特にスピーディーな1曲か!?
My Bloody Valentine / Only Shallow
 シューゲーザー史に残る傑作『ラブレス』を象徴する、伝統的ロックのニュアンスが残る1曲。
Paul Kossoff / Time Away
 若くして逝ったギターハンドビブラートの鬼才が残した、まさに“彷徨える魂”な一発!  
Police / Roxanne
 これ聞いたらポリスをパンクとは言えなくなる。ハイテンションなインテリジェンスとブルースフィーリングじゃ。
Queen & David Bowie/ Under Pressure
 今回においてはクイーンの聞きたい曲が思い浮かばなかったが、ボウイとの共演は奇跡の融合として取り上げておきたい。
 
Rainbow / Do Your Close Your Eyes
 ハードロックのお約束である中間部のギターソロ無しでも破壊力満点!リッチー(G)、ロニー(Vo)、コージー(Ds)の三巨頭激突!
Rod Stewart / You Keep Me Hanging On
 ヴァニラファッジのオリジナルのヘタレソングをカッコイイロックバラードに仕立て上げたロッド・バンドに脱帽。
Roxy Music / A Song For Europe
 プログレを一旦映画音楽にしてロックにアレンジした様なニュアンスの仕立て具合が傑出した名バラード。
Ry Cooder / Feelin' Bad Blues
 映画「クロスロード」に挿入。 ライ・クーダーとは、聞いていてバーボンがストレートで飲みたくなる唯一の白人ギタリストじゃ。
Santana/Soul Sacrifice
 ウッドストックの熱演テイクが有名じゃが、オリジナルも抑制気味ながら、イマジネーション膨らむクールな展開じゃ。

ジャックス/堕天使ロック 
 ジャパニーズロック史の幻の名バンドであるジャックス。「アングラフォーク、ニューロック等など・・・でも俺たちはどこにも居場所がなかった」by早川義男


Steive Ray Vaughan / Scttle Buttin'
 SRVで最初に聞いたナンバーがコレじゃったんで、まさに一発でノックアウトされた!
Television / Marquee Moon
 ニューヨークパンク史に残るであろう名曲。拍手されるか石を投げられるか、その境界線を延々とキープするところが真骨頂!
Them /Gloria  
 ジミヘンがやろうと、ドアーズがやろうと、誰がやろうと、やっぱりゼムのオリジナルがサイコーじゃ。 こんなスゴイ“ヤリタイ・ソング”は無い!
Tom Waits / Blue Valentines
 「今年もきっと彼女は俺にブルーバレンタインを送ってくるはずだ・・・」 恋愛の思い出とはかくありたいと思うこともある(笑) 
Tom Petty & Heartbreakers / Here comes My Girl
  「見ろよ。俺の彼女がやって来たぜ!」いつまでもトキメキってヤツを忘れたくないもんじゃ(苦笑)

ダウンタウンブギウギバンド/港のヨーコヨコハマ 
 表も裏もあるストーリーだから曲として成立しとるんじゃ!表ばっかしのストーリーじゃロックはできねえ~ってことじゃ。


UFO / Rock Bottom
 ライトハンドもレフトハンドもイラネー!ハードロックギターはマイケル・シェンカーに任せておけばええんじゃ!!
Uriah Heep / One Way Or Another
 イントロのカッコ良さはブリティッシュ・ハードロック史において語り継がれるべきじゃろう。 しかも歌出しはいかなる名シンガーでも不可!?
Van Halen / Right Now
 解散前に「伝統的、正統的なハードロックだって出来るんだぜ」って底力を見せつけた様な一曲。
Velvet Underground / Sweet Jane
 ニューヨークのバックストリートをうろついていたら誰でも思い浮かぶようなメロディと歌詞じゃけど、誰もそれを作品化出来ない!
Waterboys / The Whole Of The Moon
 シェイクスピアは満月を「人を狂わせる」と言ったが!?、ウォーターボーイズは「人を前進させる」!

Whitesnake / Walking In The Shadow Of The The Blues
 ワカランヤツが聞いたらチョーカッコワルイが、分かるヤツが聞いたらシビレル。
Wetton Manzanera / I'ts Just Love
 この曲のギターの陽炎の様なアレンジ、80年代当時の日本のニューミュージック界でパクられまくっていたような(笑) わしは出処を気が付いておったぞ~。
Wilson Pickett / Hey Joe
 妻殺しの無実の罪(?)から逃避行を続ける男の不気味なオハナシ。ジミヘンも好んでやっておったが、ウィルソン・ピケット・バージョンにはさしものジミも適わない。
Wishbone Ash / Throw Down the Sword
 今でももてはやされるツインリードギターじゃが、真に成立するならば、この方法しかないと思うんじゃけど。
Yardbirds - Happenings Ten Years Time Ago
 ジェフベックとジミーペイジが同時在籍しておった僅かな期間に残された1曲。 2人のツインリードらしいけど、よぉ~く聞くと後の2人のスタイルを確立する原型があちこちに!

四人囃子 /四人囃子から高野悦子さん江
 70年代初頭のニューヨークブルースロックブームを匂わせる唯一のジャパニーズバンド。 高野悦子とは若くして命を絶った大学生さんで、「二十歳の原点」なる遺書が後に出版されておる。

以上であります。

 さてと、次は黒人ブルースやプログレのベスト50!って、自分で言っておいて何だか恐ろしくなってくる(笑)  これは興味の薄い方が聞いたら「おーい、みんな同じ曲に聞こえるぞ」「これって人様に聞かせる音楽なのかよ?」って感想ばっかりになりそうじゃから、どうしようかのお。
 それだけならまだしも、「こーいうのばっかり聞いてきたオメーサンって、やっぱりオカシイよ」とかなんとか、あらためてわしの評判を落としそうな気もする!?「オジイチャン、もう分かりましたから、あとはお墓の中で心行くまでお聞き下さい」とか、まったく相手にされなくなる危険性が高過ぎるから、次回やるかどうか再考致しやす(笑)
 ではでは諸君、七鉄のロックセレクションベスト100ナウの中から、諸君がオキニの曲が見つかることを願ってサラバじゃ!



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