NANATETSU ROCK FIREBALL COLUMN Vol.324

 時の流れは誠に早いものでありまして(笑)、このコーナーの「連載300回記念」をやってから早くも1年(連載プラス24回)が過ぎよったわい。 「ってことは、ジイサマは御年301歳でっか?」ってヤカマシーですぞ。 人をバケモノ扱いするでない!
 でも「祝い事」は少しでも多い方が人生は楽しいので、「300回プラス1年」記念を何かかましたいと思っておったんで、わしの好きなロックチューン・ベスト50を一気に紹介することにする!

 っつっても、わしのアタマん中には膨大な曲数のロックンロールが詰まっておるんで50曲を選び出すのは至難の業。 そこで下記の選出枠を用意して、その中で50曲を選ぶことにした。

1. 今すぐにでも聞きたい曲
2. 1アーティスト1曲
3. 黒人ブルース、女性シンガー、更にプログレは今回は外す
4. 21世紀以降の新曲は外す
5. スタジオ録音テイクが存在する楽曲(ライブテイクのみは外す)

これぐらいの制限を設けてないと何日かかっても選出できん。 気分によっては全曲エルヴィスとか、半分が黒人ブルースとかになっちまう! 女性シンガーを外したのは、女性の演るロックは男性のロックとは別モンという意識がわしは高いからじゃ。 またプログレを外したのは、長尺な組曲の中の第〇楽章だけは好きってのも結構あるので、キリが無くなるからじゃ。

結果、わずか3時間で50曲のセレクト終了!
アーティスト名の頭文字をアルファベット順に整列させてご紹介していくので、どうか御覧あれ!



超頑固七鉄コーナー300回+1年記念~七鉄のロックソング・ベスト50 ナウ!

Aerosmith / One Way Street  実はエアロのブルースは素晴らしいのじゃ!
Bad Company / Seagull
 名シンガー、ポール・ロジャースの独唱、熱唱!
Bad Finger / Give It Up
 「天は我を見放した」って気分の時にどこまでも“落としてくれる”。
The Band & Paul Butterfield / Mystery Train
 「ラスワルツ」演奏テイク。永遠の名演であり、エルヴィス・テイクよりも好き!
Beatles / The End
 ポール、ジョージ、ジョンの演奏家としての本質が露わになるリレー形式のギターソロが圧巻。

Bob Dylan/ Harricane
歌ではない台詞!ディランの真骨頂!!
Bruce Springsteen / Jungleland

  イーストコーストロック最高のロックバンドオペラ的大曲!
Bryan Ferry / Tokyo Joe
 金があっても名誉があっても、惚れた女には勝てないってのが男の性か!?
Cream / Sun Shine Of Your Love
 スタジオテイクはツマンネーけど、ライブはサイコー。
Crosby Stills Nash And Young / Almost Cut My Hair 
 ガッコ卒業して就職する前によく聞いて泣いた(笑)

David Bowie / Rock n Roll Suicide

 ロックは世界を救えないが、個人の世界に成り得る!  
Doors / L.A. Woman
 世界的大都市ロスアンジェルスの情緒をフィルムノワール的にブルースに転換。
Eagles / Desperado
 よそ者、はぐれ者へのこれ以上ないララバイ。
Edgar Winter Group / Easy Street
 こんなシャレタ白人のアーバンブルースはないじゃろう。
Elvis Presley / Stranger in My Own Home Town 
 頼れるものは自分しかいないのだ!と言い聞かせてくれる永遠のエルヴィス・フェイバリット曲。

Eric Burdon/ Don't Let Me Misunderstood
アニマルズのオリジナルよりもヘヴィロック!
Eric Clapton / Let It Grow
レイドバックとブルースとのやるせない邂逅。
Everly Brothers / Crying In The Rain

 死ぬほどシックスティーズ幻想に浸りたくなる。 80年代のアーハーのカバーもグッドじゃった。
Faces / Stay With Me
 ヘタウマ5人のサイコーのロックンロール。
Frank Sinatra / Strangers in the Night
 不幸、不条理をここまで美しく歌った曲はない!

Free / Easy on My Soul
 世の中には分かった様な口をきくヤツが多過ぎる。俺はいつだってイージー(単純明快)なんだ!
George Harrison / So Sad
 ジョージの泣き節が炸裂する隠れた名曲。
Gram Parsons / Love Hurts
この世でもっとも切ないフォークロック。エミリュー・ハリスとのデュエットも絶品。
Grand Funk Railroad / Looking Insideout
もうどうしようもなくヤボでカッコイイ!
Guns N' Roses / Breakdown
 60~80年代のトータル・アメリカン・グラフィティ―。

Humble Pie / You’re So Good For Me
 白人シンガーが黒っぽく歌った最高峰。
Jeff Beck / Beck's Bolero
 ジミーペイジがジェフの為に書いた、異色のボレロ形式のロック。
Jimi Hendrix / Bold as Love
 スパークし続けたジミのブルースフィーリングが奇跡的に楽曲として成立した数少ない例か!?
John Lennon / Cold Turkey
 ジョン・レノンとはロックンローラーの代名詞なのじゃ!
Johnny Cash / Orange Blossom Special
 刑務所の傍を走る列車が別名「オレンジブロッサムスペシャル」。ジョニー御大らしいではないか! 

Johnny Thunders / You can't Put Your Arms Around A Memory
 ヘタレロックをビジネスにしたジャンキーロッカーが残したささやかな美曲。
Kinks / You Really Got Me
 60年代前半でこのカッコよさってアリエナイ! 
Kula Shaker / Sound Of Drums
 60年代後半のラーガロックの復権!
Led Zeppelin / Tea For One
 ブルースナンバーをやらせたら、やっぱり上手い!(映像はペイジ&プラント時代)
Leonard Cohen / Hallelujah
 全ての悲しき野郎どもに捧ぐって感じじゃ。

Love / Andmoreagain
 60年代のロス・アンダーグランドロックの名曲。
Lynyrd Skynyrd / Freebird
 “自由って何”?いつも考えさせられるわい。  
Muse / The Globalist
 ロックの長い歴史がこの1曲に詰まっておる。
Neil Young & Crazy Horse / Big Time
 パンクだって音楽的規則を作ってあげたら、こんなにカッコよくなるのじゃ。
Nirvana / Smells Like Teen Spirit  最後のロックンロール・リアリズム。

Nite City / Nite City
 ドアーズのキーボードプレイヤーのバンド。奇跡的なドアーズワールドの延長。
Paul and Linda McCartney / Back Seat of My Car
 ビートルズ解散直後に泥臭さを演出していたポール。でも隠し切れないメロディーメーカーの才能が!
Procol Harum / Fires
 今回セレクトした唯一のプログレ的ナンバー。クラシックの交響曲なみの完璧な映像的構成!
Pogues / Fairytale Of New York
 ロックのクリスマスソングでは、コレが絶対!
Robert Plant / You Better Run
 オリジナルはラスカルズじゃが、ツェッペリン加入以前の若きロバートの驚異的な声量が爆発するテイクに軍配!

Rolling Stones / Midnight Rambler
 いつの時代のライブでも披露されるが、どんなアレンジをされても色褪せないドラマチック &ワイルドロックンロール。
Steve Jones / Mercy
 セックスピストルズのギタリストにも、わずかにミューズが舞い降りた!
Thin Lizzy / Whisky In The Jar
 アイルランド民謡をブルースロックに変換!
T.Rex / 20th Century Boy T・レックス、マークボランのどうしようもなさが巨大昇華したハードブギ!?
The Who / Song is Over
 暴れん坊4人の個性が美しい楽曲の中で溶け合った唯一無比のナンバー。


 以上であります。
 50それぞれのアーティストのファンにしてみれば、ありきたりなのかマニアックなのか!? そんなもん、ファンの間での知名度の問題であって、要は感じ方じゃ!
 とはいえ、セレクトの第一条件に「今すぐにでも聞きたい」ってのがあるんで、この多彩な楽曲リストを見るとやっぱりわしはチト分裂症気味じゃな! まあ懐が深いと言い換えれることもできるわい!
 明日やってみたらまったく違うベスト50がすぐに出来上がりそうなんで、今回はこれにて失礼する。 機会をあらためて、というかネタに困った時にでも再びやってみますわい(笑)  



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