NANATETSU ROCK FIREBALL COLUMN Vol.314 |
「The-Kingサイト名物コーナー(?)というかお騒がせコーナーの「頑固七鉄シリーズ」、令和第1回目に突入じゃあ~。 「やれやれ、また始まったか・・・」ってため息をついたそこのキミ! 今回は記念すべき回なんで、日頃の七鉄節をちょっと封印して厳かにやってみたいと思っておるから、少し安心してくれたまえ。 ところで、令和の始まりに際したご挨拶の言葉って何て言うのか? ネットで調べたところ、まず「謹賀新時代」から始めるらしいが、その後がどうも分かりづらい。 「天皇彌榮(すめらぎいやさか」 これって日本語? でも「天皇陛下の御代がいつまでも長く平和に栄えますように」って意味らしいんで日本人として覚えにゃならんな! うっかりすると「スルメや居酒屋」って覚えてしまいそうなんで気をつけんといかん! さて、「すめらぎいやさか」の時期において、ひとつだけやっておきたいことがあるんじゃ。 今まで散々旅周りをしてきたアセアン諸国に対する認識をあらたにせんといかんっつう気になっておる。 もう旅人視線を卒業して、そこで仕事をしている者としての地に足を付けた意識と観点をもたにゃならんってことじゃ。 そこで旅人として観てきたアセアン諸国、各都市の総括をここでかましておきたいのじゃ。 丁度、10年以上に渡るバックパッカー生活に終止符を打ってバンコクで社会復帰を目指すオジサンとも知り合って、お互いの「アセアン私論」をぶつけ合ったので、その一部を諸君にわかりやす~くひも解いておくので、今後アセアン諸国に旅行されたり生活したりする際には是非とも参考にしてほしい! |
「七鉄のアセアン主要7都市の快適度比較総括」 |
■ 前書き ■ 最初に結論を提示しておいた方が諸君が却って読み進めやすいんじゃないかと想定して、アセアン各国の代表的7都市を20項目に分けてそれぞれ5段階評価を付けた「快適度評価表」を掲げておこう! この7都市以外にも、チェンマイ(タイ)、パタヤ(タイ)、ハノイ(ベトナム)、フエ(ベトナム)、シアヌークビル(カンボジア)など長期滞在した都市はあるが、今回は各国1都市ということで、この様なセレクトにしておる。 評価数字の内訳は下記の通り。 「5」=問題なし(赤色表記)「4」=まあ満足 「3」=普通 「2」=厳しい 「1」=厳し過ぎ ちなみに「総合点」の順位イコール「わしのお気に入り順位」ではないことを強調しておこう。 これはあくまでも、アセアン諸国初心者レベルの方への「一般的日本人旅行者の快適度のご紹介」であります。 まあ項目によっては評価が「わしの独断と偏見」になっておるけどな! ■ 文化文明度~シンガポールがダントツ! ■ シンガポール(右写真)はアセアン唯一の先進国なので、当たり前の結果! 赤色「5」評価が多い。 まあ安心して訪れられたし。 こんな安全で清潔な国は世界中どこを探したってないわい。 日本の大都市よりも清潔じゃ! ただしシンガポール自体が豆粒みたいに小さな島国なので、3日も動き回れば行くところが無くなりますわい(笑) クアラルンプール(下写真)やバンコクの都市化レベルもかなり高い。ただし中心地のみで、ちょっと郊外に出ると途端にローカル色が出てくる。 日本みたいに都会の街並みや快適性がずっと続くというわけではないぞ。 「親日度」に関しては、今や特別に親日感情が良いという国はミャンマーぐらいか。 実際にアセアン各地でお金をたくさん使っておるのは圧倒的に中国人であり、その次が日本人じゃなくて韓国人なので、「日本人がもっとも人気がある(尊敬されている)」という時代は終わっておる。 日本人は外国でのお金の使い方を既に学習しておる方が多いので、倹約するべきところは倹約するので、それが現地人に有難がられないと言い換えられるじゃろう。 現地を訪れたり沈没しておる日本人の高齢者たちは頑なに日本ブランド力を信じておるが、「お金を使わない外国人の高齢者」が好かれる国なんて、世界中どこを探したって無い! 「治安の良さ」についてじゃが、これはあくまでも「アセアン諸国において」が前提であり、日本が基準になってはおらん。 日本を基準にしてしまったら、シンガポール以外はすべて「2」もしくは「1」じゃ。 バンコクとシンガポール以外は、夜間の女性の一人歩きはダメ。 バンコクの男の一人歩きも、警戒心まるでなしお君だったら、誰かに付け狙われておるといって差し支えないじゃろう。 「英語の通用度」は、一般社会で英語が普通に通用するのはシンガポールのみ。 しかし外国人用の飲食店ならば、ヤンゴン、ビエンチャン以外ならばかなりの確率で英語OKじゃ。 自国語に異様に固執するベトナムのホーチミンでも、商売地域のど真ん中のみ英語のやりとりは可能。 「文化文明度」の中で唯一の「1」評価は、ホーチミンにおける「下手くそ現地語通用度」。 ベトナム人ってのは、相手が外国人だろうが何だろうが、少しでもベトナム語の発音が悪かったら分かろうとしてくれない! 「こっちは外国人なんだから何を言おうとしているか推察してくれたっていいだろう」ってアタマにくるぐらいじゃ。 某近隣国みたいに、「自分たちの国の言語が世界で一番美しい声調を誇っている」ってな勘違いプライドをもっておるのかもしれない。 ■ 物価~概して現地飯だけは何処も安い! ■ アセアンの物価が日本の三分の一、四分の一なんて時代がまだ続いておると思っとる輩が結構おるんで、はっきり言っておこう。 「そんな時代はとっくに終わってとるぞ!」 わしも「アセアンの中で何が感動的に安かったかな~」ってざっくりと思い出した場合、ベトナムとカンボジアとミャンマーのビール代、それに現地飯代だけ。 「ふふふ、円が通貨の国の国民で良かったわい」なんてほくそ笑んだ体験はあんまりないなあ~。 何を買うにしても「日本よりかは安いから、まあいいか」って感じじゃ。 「宿泊費」は「3」評価(普通)が多いが、これも各地で値上げが早く、来年あたりにはみんな「2」になるんじゃなかろうか!? 発展途上国って、莫大な観光収入(外貨獲得)がないと国が立ちいかなくなるはずなのに、なんで宿代を上げ続けるのか不思議じゃが、その真意ってのは恐らく次の様な感じじゃろう。 「貧乏旅行者は、我が国にいらして頂かなくて結構でございます。 我々は、旅行中にたくさんお金を使って頂ける旅行者様を歓迎致します!」 21世紀以降、「たくさんお金を使って頂ける旅行者様」」ってのは、まだ旅行の仕方ってもんを知らない中国人旅行者たち。 知らないからお金をやたらと使ってしまうが現地では歓迎はされているってこっちゃ。 ちなみにシンガポールの物価はほぼ日本と一緒。 まあ定価で売られておるもんがほとんどなので、逆にぼったくりの心配は無し。 ■個人的相性~すべての相性はこっちの笑顔から!? ■ まず現地人との相性じゃが、この点において有名なのはタイが「微笑みの国」と言われて大変に愛想の良い国民が多いって都市伝説。 でもそんなの真っ赤なウソ! お金を余計に払わないと笑顔になんてならんわい! ベトナム人はホント愛想悪いし、ミャンマー人やラオス人もカンボジア人も最初は仏頂面っぽい、というかアセアン民族は基本的にシャイなのじゃ。 だから最初からお相手の愛想を期待するのではなくて、こっちから笑顔で積極的に接していくべきじゃ。笑顔で、とにかく笑顔が大事じゃ。(右写真はカンボジア人たち) この際のポイントは笑顔でも「胸を張る」ってこと。 猫背で手をすりすりな笑顔だと自信がないみたいでナメラレテしまうので、笑顔も胸を張って!笑顔少なき外国人はアセアン人とはなかなか仲良くなれないもんじゃ 次に現地食との相性じゃが、わしが散々努力しても舌と胃袋がどうしても付いていかなかったのが、ミャンマーとカンボジアの現地飯。 ミャンマー飯は食用油の使い過ぎ。 何を食べても3日目ぐらいから腹を下して胃の不快感が激しい。 カンボジア飯は、とにかく美味しくない。 タイ料理とベトナム料理の出来損ないみたいな感じで、これを作ってる人は舌がバカになっているんじゃないかって感じることが多い。 一度現地で割と実入りの良さそうな夜のオネーサンに20ドル(約4食分)を渡して「君が美味しいと思う屋台飯を何種類か買ってきてくれ」って頼んだが、やっぱりマズカッタ(笑) ちなみにわしは激辛料理が一切だめなんで、もし激辛料理が普通に食べられるのであれば、各国料理のポイントは1づつアップしたかもしれない。 ■ 夜間娯楽充実度~安心して遊べるのは、バンコクとシンガポールだけ!? ■ 夜間娯楽、つまりぶっちゃけ「酒場」と「風俗」じゃ。 この項目に関しては、バリエーション、店舗数、適正価格、サービス、安全性すべてにおいてバンコクがダントツ。 世界中から旅行者が集まってくるのがよく分かる! バンコクを基準にしてしまうと、どこに行ってもショボク感じてしまうじゃろう。 まあカンボジアやベトナムは社会主義国だし、ミャンマーもつい最近まで軍事独裁国家だったから夜間娯楽に関してかなり後進的なのは致し方ないところじゃ。 酒好きのわしじゃが、もっとも注意しておるのは、シンガポール以外は偽酒が結構横行しておることじゃ。 だから可能な限りビールで通し、ビール以外の洋酒を飲みたくなったらそれなりの出費を覚悟してまともなバーで飲むことにしておる。 もちろんそこそこのクオリティのお国銘柄の酒もあるが、大概は飲み口の良さが売りなのでつい飲みすぎてしまって翌朝「アタマいてえ~」が多いので気を付けないといかん。(下写真は、アセアン最高峰のクオリティのお国ビール、ラオスの「ビアラオ」とお国銘柄酒「ラオディ」(ラム酒)。 また最近は「青年たちの交流の場」として「クラブ」がアセアンでも大流行しており、金回りのいい現地の若者や外国人旅行者は出会いとナンパを目的に「クラブ」で夜通し遊ぶことが増えた。 バンコク、ホーチミンでは本当にこの「クラブ」系店舗が増えたので、シロウト女性と知り合いたい男性陣には格好じゃ! しかしその他の都市の「クラブ」の大概は、一昔前のディスコ・レベルであり、物見遊山で来場した現地の若者もどうやってふるまっていいのか勝手が分からず目をぱちくりさせている場合が多い。 こんな場所で「遊び慣れた」態度をとっていると逆効果になるので、遊び方もなかなか難しい(笑) 「風俗」の方じゃが、ゴーゴーバー、マッサージ・パーラー、お楽しみ有りマッサージ、ピンサロ、出会い系バー、ビアバー(嬢連れ出し可)、立ちんぼ嬢等、なんでもござれ!なバンコクの盛況ぶりは、他の都市の追随を許さない独走態勢じゃ。 シンガポールには国家公認の“お遊びエリア”があるが、周辺諸国に比べれば値段がバカッ高い! でも安心して遊べるとなると、このシンガポール、そしてバンコクだけかもしれない。 総じてバンコク、シンガポール以外は「ぼったくり」が当たり前であり、しかもオネエサンと店外でよろしくやりたい場合は、「ぼったくり」「サービス悪し」「途中でドロン」なんて覚悟の上で遊ばにゃいかん。 運が悪ければ「美人局」なんてのも割とおるもんじゃ。 特定の店で働いておる女性も、お客と一緒に一度店を出てしまえば、その後何が起ころうとも店側は一切関知しないのがルール。 「チキショー。 ヒデエ女あてがいやがって、あの店訴えてやる!警察に通報してやる!」なんてわめいておるみっともない日本人が今でも多いが、夜の女性と外国人客とのトラブルなんて、殺傷事件でもない限り、警察はまともに取り合ってくれない。 事後店に怒鳴り込んだって女性の悪さを証明する証拠品なんてないんだから店側は取り合わず、しつこく食い下がると「営業妨害」とみなされて用心棒から叩き出されて終わり。 日本人は「明らかに相手に非がある場合は、必ず誰かが自分に味方してくれる」という甘えがあるが、一度海外に出てしまったら「日本の常識は世界の非常識」ってことは往々にしてあり、夜遊びはその典型じゃろうな。 基本的には何が起こってもあくまでも自己責任であり、「入ってみてヤッテみなけりゃ分からない」というのがアセアン風俗の真実じゃ。 それから、アセアンの風俗嬢たちは、お客をもてなすというホスピタリティなんか無し! 1秒でも早く客から大金をむしり取ることしか考えてないと思えばいい。 もし楽しい体験が出来たとすれば、それは幸運にもその人と風俗嬢の相性が良かったってこと。 風俗嬢にプロフェッショナルな職業意識を期待しないようにな! アセアンの風俗嬢事情だけはわしが知りうる限り、20年前から基本的に変わっていない。 「昔は良かった」なんて思い出を美化しておるベテランさんが多いが、昔のその人は当然若かったから今よりも基本的にモテたのだろうし、遊び方が分からなくてお金をたくさん使っていたからこそ良い思いが出来たに過ぎないのじゃ。 それでもどんなに不愉快な目に遭っても男はコレを止められないし、特に日本人男性は優しすぎるからオネエサンたちにナメラレテいる場合が多いので、必然的にトラブルは多くなるのじゃ。(右写真は、ヤンゴンの高級クラブの入り口) |
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