NANATETSU ROCK FIREBALL COLUMN Vol.236


50年前/1966年のロック
 1966年は、なにはともあれイギリスではモッズの大ブーム! イギリス建国史上初の、若者のためのカルチャー、ファッション、ライフスタイルというものが、「テッズ」というフォーマットを経過してから、ついに大輪の花を咲かせた時じゃった。 一方アメリカでは、西海岸を中心としたサイケデリック・カルチャー、ヒッピー・カルチャーが爆発する直前の時じゃ。

 当時のロックをアルバム単位で振り返ってみると、これが意外や意外、モッズ、サイケデリック・カルチャーが色濃く反映されておる作品はあまり多くはないんじゃ。
 エルヴィスのメジャーデビュー10周年に当たる1966年前後は、本当に優れたブリティッシュ・シンガーたちが続出しておる。 ミック・ジャガー、ロジャー・ダルトリーを筆頭に、スティーブ・ウインウッド、エリック・バードン、ステーブ・ウインウッド、ヴァン・モリスン。 アメリカからもニール・ヤング、スティーブン・スティルス、リッチー・フューレイ、ポール・バターフィールド。
 他にも、この度アルバムをピックアップしなかったバンドの中にも何人もおる。 歌が抜群に上手くなければロックンロール・シンガーになれない時代じゃった。 しかもいまだに現役で歌い続けておる者が多いだけに、まさに本物中の本物ばかりじゃな。 1966年にその全員が出揃った!という様相であり、 ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックに代表されるギタリスト時代がそこまで迫ってきていただけに、ボーカリスト最後の黄金時代が1966年だったとも言えるじゃろう!
 The-Kingひさかたぶりのロックンロール・パンツの連射によって大いに気勢が上がるであろうこの2月、諸君が50年前のグレイトなロックンロール・シンガーの雄叫びに耳を傾けてくれる機会の一助になることを願っての寄稿じゃあ〜。


2016年ロック回想録@
50年前/1966年のロック
サイケデリック、ギター革命前夜。最後の肉体派ロックの名人輩出期!



1 ポップミュージックのあり方を問う歴史的問題作! 2 “スタジオ・オタク”と化したビートルズの新境地 
ペット・サウンズ/ビーチボーイズ   ■リボルバー/ビートルズ■
 ポップ・ミュージックの時計の針が突如10年以上も進められてしまったような“異様な迷盤”。 それも古き良きアメリカン・ヤングカルチャー・シーンの象徴だったビーチボーイズがやってしまったから余計にインパクト大。 レコード会社のお偉いさんが札束勘定しながら「エエデエエデ〜」とニタニタする要素はまったく見当たらない!
 全編教会音楽のような神聖で優美で、それでいて危うく儚い。 引きずり込まれ放り投げられ、愛撫され突き放される。音楽がまさに生き物のように縦横無尽にリスナーの心の襞を刺激してくる! ポップスやロックが品性をまとい、生の苦悩に対して真正面から向き合った史上初の作品じゃ。

 ビートルズのポール・マッカートニーが衝撃を受けて「俺たちもギアを入れ直さにゃいかん!」って焦ったらしいが、焦ることが出来ただけでもポールは賢い。 同業他者はほとんど茫然自失だったじゃろう。
 本作とビートルズの「リボルバー」だけが、サイケデリック時代到来を前にして、サイケ効果をハイセンスなインテリジェンスでサウンドの格上げに直結させており、その先進性溢れる才能に、ただただ驚愕!
     振り返れば、66年当時の最新鋭なる要素が全てブチ込まれた作品じゃった。 ビートルズ特有の超一流のポップ感覚がしっかりと融和しているだけに、誰もこの完成度に近づくことは出来なかったな。
 60年代前半を風靡したアイドル・バンドとしてのビートルズはここにはおらず、この作品以降の彼らは、ポップスターの座を放棄して、遥か彼方にある音楽空間からファンを手招きする別次元の存在になっていったのじゃ。

 ビートルズの変身はそのままロック/ポップ・シーンの変遇に直結していき、本作の登場によって60年代後半のロックはひっちゃかめっちゃかになる。 しかし得体の知れない音の創出に関しては、張本人のビートルズは本作のみで完全に卒業! これが先導者の偉大な才能、プライド、スタンスじゃと思う。
 ただし、個人的な本音においては、ドラッグ臭の強いいくつかの楽曲はあまり好かん・・・。 特に天性の閃きとセンスで世界を揺るがせたジョン・レノンが、“らしくない”。 スタジオ内のお遊び、イタズラと言われればそれまでじゃが。




3 天才に死角なし   4 バンド史上初の“デュアリズム”によるパワーブルース
■セカンド・アルバム
 /スペンサー・デイヴィス・グループ■
 
  ■イースト・ウエスト
 /ポール・バターフィールド・バンド■
 天才少年ボーカリスト・スティーブ・ウインウッドは、セカンドでも健在! 時代がどれだけ変わろうとも、またいつ何どき聞いても仰天するほど上手い。
 天賦の才、鍛錬の成果、神の声質、卓越したテクニック、もうそんな次元を超越し過ぎた歌いっぷりじゃ。 これでまだ17〜18才ってんだから、驚く以外に一体どうすればいいのじゃ!

 ひとたびこのお方のボーカルがスピーカーから発せられると、アルバムの質とか曲の出来栄えとかバックの演奏がどうしたとか、もうそんなことはどうでもよくなる。 ただただ、その歌いっぷりに耳を傾けるしかないのじゃよ。 当時アポロ劇場に出演していたら、黒人客もまた唖然としたに違いない!
 近年発売になったリイシュー盤ではオリジナル盤未収録だった当時のシングル・ヒット曲「プリティ・ウーマン」(オービソンの曲とは同名異曲)が追加収録されておるが、真っ黒いブルース曲をロック調でものの見事に歌い上げており、またまた惚れ直してしもうた!
     アメリカ初の本格的白人ブルース・バンドである彼等のセカンド。 のっけからロバート・ジョンソンの名曲“ウォーキング・ブルース”の素晴らしいカヴァーで、わしはこの時点で既にノックアウト状態!
 デビュー作がリーダーのバター・フィールド(ボーカル&ハープ)の独壇場なら、本作はマイク・ブルームフィールド(ギター)が大活躍。 後のエリック・クラプトンやサンタナが得意とするポップなブルース・センスの原点が、実はブルームフィールドのプレイであったことを知ることができるぞ!

 このバンドはホワイト&ブラック混合バンドの元祖でもあり、ベーシストとドラマーはシカゴ・ブルース・シーンの達人たち。 じゃが、ポール&マイクの若きブルース・スピリットの前では影が薄い! 
 黒人音楽は他にファンク、ソウル等とジャンル分けされておるが、ことブルースに焦点を絞れば、ポール&マイクがコピーを超越した最初の白人プレイヤーであり、デビューから間もなくその頂きに到達した若き天才コンビじゃ。


5 顔は小さいが態度はデカイ! 6 太陽ロック!
スモール・フェイセス(ファースト)■    ヤング・ラスカルズ(ファースト)■
  ザ・フーから遅れること約1年、モッズのもう一方の雄スモール・フェイスがデビュー。 R&Bやソウルにどっぷりと浸ったスティーブ・マリオットの歌いっぷりは圧巻!
 65〜66年にデビューしたイギリスのバンドのボーカリストたちは、どうしてかくも抜群に上手いのじゃろう! 中でもスティーブは、黒人への憧憬よりも「俺は同じことが出来る!」といった過剰な自信に溢れておる。 顔は小さかったのかもしれんが(笑)、意気込みはデカイ!
 彼らがモッズの範疇に入れられるのは、デビューした時期による、ただそれだけが原因であり、やっとる音楽は玄人好みの白人R&Bであることはもっと知られてもいい事実じゃ。

 ほとんど話題にならんが、スティーブのギタリストとしてのセンスも秀逸。 流麗なリードプレイこそないが、R&Bをロック調に変換するための歪んだアレンジはヤードバーズのジェフ・ベック風でもあり、ステージでは激しいアクションも加わって八面六臂の大活躍じゃ。 ビートルズもストーンズもザ・フーも、デビュー当時はまだアマチュア臭かったが、スティーブだけは若くしてブルース・ロッカーとしてのプロの貫禄充分!
      “アメリカン・パワーポップスの元祖、ヤング・ラスカルズのデビュー作。
 アイドルの様なイメージも強くて日本では無名に近かったが、R&Bの匂いもある迫力に満ちた彼等のプレイが受け入れられたのは、長らくベッタベタ・アマアマ・ポップスに侵食されていたアメリカのポップシーンの時代が終わりを告げた事の象徴じゃろう。

 とにかく爽快で痛烈! この清々しいエネルギーの正体は?ってえと、恐らくドラッグの匂いがしない事じゃろうか。(裏事情は知らんけど) かといって体育会系の汗臭さや文部省推薦みたいな妙な清潔感もない。 若きエネルギーをロックンロールの演奏に全て注ぎ込んでおるようなパワーが漲っており、まさにパワー・ポップ!
 当時のバンドのほとんどが、そのキャリアをローカルのパーティ用バンドとしてスタートさせていた事を証明するような明るく楽しく、ちょっとセクシーなロックンロール! アップもスローも一度スタートすれば、聴衆は誰でもオキニの女の子の手を取ってダンスしたくなる衝動に駆られるじゃろう!


7 ブルース未練から、
 オリジナル・ブルースへ
    8 ゼム・アゲイン、ゼム・アット・ザ・ラスト!
■アフターマス
 /ローリング・ストーンズ(アメリカ編集盤) ■ 
■ゼム・アゲイン/ゼム■
 ブライアン・ジョーンズという“超問題児”を抱えながら、ロック黎明期の60年代を強引に突き進んで行ったストーンズ。 当時のストーンズのスゴサとは、整合感のあるアルバム製作のセンスや先進性は欠けておったものの、その弱点をむき出しにしながら、“ワルのイメージ”に徹っしてシーンのスポットライトを浴びておったことじゃろう。

 あらためて聞いてみても、60年代前半のストーンズのアルバムは、どれも録音曲を引っかき集めただけ! しかしながらブライアンのセンス・オンリーのプレイとミック&キースのプロ意識との融和が、ギリギリのラインで成立しておる作品として、本作はイチ押ししておこう! この絶妙のアンバランスさが初期のストーンズの魅力なのじゃ。
 R&Bやブルースの匂いがお好きな方ならすぐにお分かり頂けるじゃろうが、本作に収録されておるストーンズのブルース・ナンバーの数々は、後にリニュアール、リメイクされて名曲として永遠の輝きを得るダイヤモンドの原石たちなのじゃ。 
     ロックバンドのデビューアルバム史上初の、“一人だけやりたいようにやらせてみろ!”で録音されたのは、ゼムのファースト。 その“一人”ってのはヴォーカルのヴァン・モリソン。 誰も制御不可能な超人的なド迫力のブルース唱法であり、アルバムは彼の独壇場じゃった!
 それから1年経過して発表されたのがこのセカンド。 ヴァンもバンド・ボーカリストとして収まってきたというか、バックが追いついてきたというか(笑) それでもヴァンはこのアルバムにはかなり違和感があったようで、バンドは翌年空中分解。 結局ゼムというバンドは、ヴァンに歌う舞台を用意しただけの存在で終わってしまったのじゃ。

 当時はシングル盤中心の時代であり、アルバムではバンドのインパクトが薄れてしまうものじゃったが、ヴァンのヴォーカルだけは別格。 シングル盤観賞では収まりきれないリスナーの衝動をアルバムがフォローしてくれたのじゃ。
 バンド・シンガーに甘んじてしまったセカンドアルバムとはいえ、スピーカーを突き破るようなヴァンのテンションは健在。 楽曲云々よりもシンガーの力量でアルバムを価値付け出来る希少な名盤じゃ。
 


9 アメリカン・ロックの使者たちが集結!     10 ロック史上初?の演奏力主体バンド登場
■バッファロー・スプリング・
         フィールド(ファースト)■ 
■フレッシュ・クリーム/クリーム■
 バンド活動期間は大きな成功はなかったが、後にシーンで活躍するスティーヴン・スティルス、リッチー・フューレイ、ニール・ヤングが在籍していた事で名高いバンド。
 デビュー盤の本作は、スティーブンのロック、リッチーのバラード、ニールのフォークという音楽センスの異なった三者が別々に録音してつなぎ合わせた様なアルバムなんじゃが、一種マジック的な整合感によってアルバムが成立しておるのじゃ。 曲の寄せ集めがアルバム製作の相場だった時代としては極めて異例じゃった。

 アルバムの不思議な統一性の原因を強いて探せば、3人が至って正当的なボーカリストであり、優れたポップ・センスの持ち主だったことじゃろう。 ドラッグによる意識の団結とか、プロデューサーの手腕とかは関係ないと言っておきたいほど、3人はナチュラルに等身大でプレイしておる。
 次作で彼等のこの特異性は大爆発して名盤を発表することになるが、本作はいわばその爽快な助走といったところじゃ! 
     ハードロック・バンドの原型と言われるクリーム。 それは彼等の強烈なライブに対する指摘じゃが、このデビューアルバムが、あくまでも演奏力を重視した完成度が追求されておることにも起因しておる。 各メンバーのケタ外れの演奏力は、当時のロック・バンドの水準を飛び越えておる。

 クリームと言えば、スタジオ盤とライブとのギャップが激しい印象が未だに強いが、スタジオ盤では本作がもっともやりたい放題。 まだ優れたプレイヤーの自己満足プレイが許される時代じゃったので、ジャック・ブルースとジンジャー・ベーカーはかなり暴走気味。 クラプトンだけは少々遠慮しとる!?
 曲の出来不出来以前に、当時の最高レベルのプレイを聞くための代表的アルバムじゃろう。 また、歌が聴きたくてクリームのアルバムを買う人は当時からほとんどおらんから、ジャックのわめき散らす唱法もあまり気にならない! 後々クラプトンの名刺代わりになったMTVでの名演“ローリン・アンド・タンブリン”の凄まじいブルース・ロック・バージョンもあるぞ!


 さらに番外編として、“ザ・フーのシングル盤攻勢”も紹介しておこう。
 当年12月、ザ・フーはアルバム「クイック・ワン」を発表しとるが、個人的な見解でベスト10からは外したものの、この年発表されたシングル盤7枚はいずれもわしのオキニ。 ラインナップは、“A Quick One, While He's Away”“Boris the Spider”“Happy Jack”“I'm a Boy”“The Kids Are Alright”“Substitute”“A Legal Matter”。 内2曲以外は「クイックワン」には未収録。 モッズ・ブームが並走した1966年のロックシーンは、ザ・フーのシングル盤攻勢を挙げておかないとシャレにならんので、どうかお忘れなきよう! 後の「トミー」「四重人格」の大作志向に走る前の、コンパクトな楽曲の中で存分に暴れまくるザ・フーの魅力がこの7曲の中にギッシリと詰まっておる。

 

 1967年頃から到来するギタリスト全盛時代と、それ以前のヴォーカリスト黄金時代と、どっちが好きか?と問われれば、わしは後者。 やはりロックン・ロール・バンドはまずヴォーカリストありきじゃ。 これはエルヴィスの登場に脳みそを木っ端微塵にされた者としては死んでも変わることのない絶対的な嗜好じゃろうな。
 昨年旅先で知り合い、今や一番の飲み友達になったほぼ同世代の知人がおり、彼は最近のバンドまでロックを網羅しておるスゴイ知識欲の持ち主じゃが、彼に頼んで最近のロックを片っ端からUSBに入れてもらって聞いてみたところ、やっぱりヴォーカルが弱い。 上手いヤツはおるけれども、決してスゴクはないんじゃな。
 もっと簡単に言えば、「なかなか上手いのお〜」と感心はするが、リズムに合わせて身体を動かしたくなる衝動には繋がらない。 「それはな、七鉄っつぁん、アンタの身体能力と感性が衰えているってことなんだよ」ってヤカマシーワイ! まあ少しは当たってはおるかもしれんが、イマドキのロック嗜好者諸氏には、是非ともエルヴィスや1965年前後にデビューしたスゴイヴォーカリストたちのお勉強をして頂きたものじゃ。
 ギタリスト全盛時代に並走して、やがてロック界はサイケデリック時代も迎え、ロックミュージックは物凄いスピードで進化し始めることになるんじゃけど、一方我が日本では「ビートルズ来日」で大狂乱! それは「GSブーム」を呼び起こして我が国独自のブームを迎えることになる。 GSも決して悪くはないけれど、世界と日本とはまだまだ遠かったのじゃ!


七鉄の酔眼雑記 〜肉体派ロックの時代

 1965年前後のアルバムを頭ん中でピックアップしとると、困ったことがいくつかある。 まず当時はイギリス・オリジナル盤とアメリカ編集盤の収録内容が違うこと。 またこの時期にたくさんの優れたバンド、ロッカーがデビューしておるのでオキニのアルバムの発表年度を正確に覚え切れておらんこと。 さらに日本ではセカンドアルバムやサードアルバムが先に発売になる場合もあり、またデビュー後3年間ぐらいのアルバムの楽曲をバラバラにして再編集しとるもんもあり、最初に手にした日本盤を本国のデビューアルバムだと勘違いしたままであることじゃ。
 年々記憶力が低下してきておるだけに(苦笑)、いちいち資料で確認せにゃいかんのは情けないけれど、書かせて頂いておるこのようなテーマを記憶を正しく整理するための場として活用しておる次第じゃ。 一種のボケ防止対策じゃあ〜!

 さてと、つい最近なんじゃが、ひょんな事から60年代からの日米それぞれの大手芸能界事務所関係者と知り合った。 酒が入ってからの彼等の業界裏話は、それはそれは興味深かったけれど、その二人はひとつだけ共通した話をしておった。 それは「どんなに大酒飲みでもドラック狂いでも、超一流の才能の持ち主は必ず優れた作品を残している」ってことじゃ。 もちろん周囲の強力なサポートがあっての話じゃが、酒やドラッグへの断ち難い欲望よりも、自らの才能を発揮したい願望の方が断然強い者が超一流ってことでもあるんじゃろうな。
 具体的なロッカーや歌手の名前を挙げての彼等のお話は、1966年までにメジャーデビューを果たした優れたロッカーたちが、やがて到来するドラッグ・カルチャーに飲み込まれて命を落とすといった愚行をしでかすことなく、その後長らく活動を続けておったことにピタリと符号したものじゃ。 
 じゃあ翌1967年にメジャーデビューして、3〜4年後にあっさりとあの世に行ってしまったジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリスンは超一流じゃなかったのかよ!っていきりたたないように(笑) 彼等は超一流とかプロフェッショナルとか、あくまでも人間が定義した枠の中で収まりきれるような存在ではなかったではないか!

 そう考えると1966年までは、「神のロック」ではなくて「超一流人間のロック」の時代だったと言えるかもしれんな。 いわば現実的な肉体派ロックじゃ! 肉体派ロックならば、やはり主役は断然ヴォーカリストじゃよな。 肉体派ロックの素晴らしさを、今回ピックアップしたアルバムの中から諸君が感じることが出来たならばわしはとても嬉しいぞ!



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