「新作ツーボタン・ジャケット」の高貴なフンイキはタマランな〜。 見ておるだけで、英国トラディショナル・ロック紳士になった気分じゃよ。 これは、ち〜とばかり日頃のロック・ライフにインテリジェンスってもんを注入しとうなってきたわい! そこでわしは誓った! 「今年はヴィンテージ・ロッカーの自伝を読みまくるぞ!」 諸君はご存知じゃろうか。 日本の洋楽業界は、現在ちょっとした「自伝出版ブーム」を迎えておるのじゃよ。 この3〜4年の間に翻訳されて発売になったロッカーの自伝は20冊を越えておるのじゃ。 しかもその過半数は昨年一年間に集中して出版されとるんじゃよ。 まあこれは日本での数なんで、翻訳されていない本場の自伝リストはもっとあるんじゃろう。 しかしこうも自伝がポンポンと執筆、出版されるってことは、ロックにも長い歴史が出来あがってきたってことじゃろう。 わしも年を取るわけじゃな〜。 わしもソロソロ書くとするか! 「“超ガンコ”七鉄自伝/The-Kingのご意見番という生き方」とか何とか! いやいや、そうじゃなくて、現在は「洋楽冬の時代」じゃからロック関連の書籍が充実してくるのは嬉しいことじゃな〜と思うとるんじゃよ。 思えば、今から丁度20年前の1994年、大手書籍店の「音楽(洋楽)コーナー」において似たような現象があった。 当時はお歳を召したロッカーは少なかったから自伝があるはずもないが、その代わりに非常に優れたぶ厚い「ロック評伝書籍」が数多く書棚に並んでおったのじゃ。 お蔭で書店でのわしの立ち読み時間が恐ろしく長くなった記憶がある。(結局はほとんど買ったがな!) 1994年あたりってのは、現在の「洋楽冬の時代」の始まりの頃であり、「ロック評伝書籍」の連発はタイミングが悪かった。 だから2〜3年後にはあっさりと下火になったもんじゃ。 それに合わせる様に、わしもユーラシア大陸放浪の旅に出た・・・。 1994年、そして今年2014年。 20年の時を経て、日本の出版界は今度こそ本当の「洋楽書籍ブーム」を迎えることが出来るのじゃろうか。 20年前と現在との両方のライナップを見ながら、日本のロック書籍の“あるべき姿”を考えてみたい。 にっぽんロック書籍今昔物語!? 1994年から20年の時を経て復活したロック書籍ブームは続くのか!? 空前の洋楽自伝出版ラッシュだった |