超ガンコ七鉄”先生登場!

ガンコ七鉄
「ぉお!」レベルフラッグをクリックしてしまったそこのアナタ! 相当COOL CATと見たぞ!ワシ、ガンコ七鉄先生(自分自身を先生と呼ぶ、このずうずうしさ!)の世界一気まぐれワールドへようこそ! 歓迎しよう、まずはウェルカムドリンクじゃ。一杯おごりたい気分じゃがここはビールでもいや、アルコールものなら何でもいい、申し訳ないが自前で一杯やっておくんなせぇ。ワシにおいては、南部魂が1滴1滴に詰まった「レベル・イエール」つうツワモノバーボンをロックでグイグイいかせていただこう♪先生なのにお酒なんかいっちゃって良いの?っていう説もあるが、んなもん構わん!

 この南軍の旗においては、ロカビリーのシンボル的な存在であり、レベル、バトル、んでもって発音するには長くてメンドーなコンフェダリットフラッグなんても言われております。 「南軍旗」とは、もともとは1861年に勃発したアメリカの南北戦争における「南軍」の旗じゃ。では、本題に入らせてもらうとするかのぉ〜 オッホン!

 南軍とは?   読んで字のごとく、南北戦争におけるアメリカ大陸南部(大体北緯40度辺りから南)の11の州の連合軍のことじゃ。南北戦争以前の南部は、黒人奴隷制度による大綿花畑を中心とした農業によって成立しておったようで、現在のとうもろこしやら、オレンジやらの農業大国アメリカの基礎をこの時代の南部人が作り上げた訳だ。なんで武装して「南軍」となったかっつうと、アメリカ合衆国全体を治めるいろいろな政治機関が北部にあり、また北部が農業じゃなくて工業を中心とした政策方針を打ち出し、南部のそれまでの習慣や州のあり方を否定し始めたからだ、というのが定説じゃ。  さてと、「南軍旗の星は13個なのに、なんで連合した州の数は11なんだっ!」というスルドイツッコミにお答えすると、南軍に加盟した11の州のほかに、州の方針を無視して個人的に南軍に加わった人民が多かった2つの州(ケンタッキー、ミズリー州)もプラスされたので、星の数は13というワケ。

 北軍とは?  南軍とは反対に、北緯40度辺りから北側の州による連合軍。ここの大代表が、かの有名な第16代アメリカ大統領リンカーン。シカゴやデトロイトといった五大湖周辺地域の工業を中心としたアメリカ民主的富国政策と、南部の黒人奴隷制度の廃止政策を打ち出した人物デアル!このリンカーンという強力なリーダーシップをもつ人物が北部側に登場したことで、北部と南部は真っ向から対立することになったのじゃ。

 南北戦争とは?  北部と南部の経済政策の対立が大きくなり、やがて南部側は「アメリカ合衆国」から脱退を表明して「アメリカ連合国」という新しい独立国をアピールしたからさあ大変。事態はついに「南北戦争」という19世紀最大の戦争に発展してしまった。 この南北戦争は、別名「国旗をかけた戦い」とも言われ、アメリカ全土の州の数の星をあしらった北軍の「星条旗」と、南部13の州の数の星をクロスさせた南軍の「サザンクロス」。それぞれの軍の兵士たちは、自軍の旗に込められた信念、プライドをかけて戦ったのである。 最初は南軍の方が有利だったらしいが、最後は近代兵器を駆使した北軍に軍配が上がり、戦争は1865年に終結。終戦演説でリンカーンは後世に残る名セリフを残した。「人民の、人民による、人民のための政治を目指す」と・・・。

 ところでなぜ150年前の南軍旗が今でも愛されているかというと、それには南北戦争の後日談が関係してくるのだ。南北戦争終了からわずか5日後にリンカーン大統領が暗殺されたこともあって、勝利した北部側は明確で民主的な南北統一政策を打ち出すことができず、南部側との真の和解が成立することはなかった。そんな背景からか、「南軍旗」の役割は「北軍撃退」から「旧き良きアメリカを守る」シンボルとしてその役割が変わっていったのだ。トリコロールカラー(赤、青、白の事じゃ)と南十字星をあしらった、そのあまりにもアメリカ的なデザインそのものが南北戦争終了後も一人歩きして、「旧き良きアメリカ」「急速な文明化へのアンチテーゼ(反抗的意思表示じゃ)」のシンボルとして一般的にも愛好されるデザインとなり、今でもロカビリアン、南部ロッカーたちは好んでこの旗を自宅の居間やステージに掲げているのじゃ。


フラッグの形が2種あって、正方形の「南軍旗」は南軍本部、長方形は海軍が使用していたらしい。長方形のヤツは、後に大海原に乗り出して広く諸外国と交易をする貿易商社なんかにもよく使用されたそうですな。んま、ロカビリアン的には長方形好みだわね。

                              超気まぐれ先生 "ガンコ七鉄"


  先生の番外編

 かつてピストル製造業界の最大手コルト社が南部ヒューストンにあったように、ピストルはブルースやロックン・ロールと並ぶアメリカ南部地域のシンボル! 肉体的に相手を射抜くピストルの威力と、聴く者の魂を射抜くロックン・ロールの魅力をドッキングさせたようなピストルパンツや、ロカビリーのシンボルの旗をナッソーに差し込むとは、THE KINGが手掛けるスーツのスピリッツには全く恐れ入るのぉ〜!!

 さてっと・・・南部ウイスキーのジャックをちびりちびりやってると、う〜ん、アメリカ南部のいにしえの風景が思い浮かんできますなっ!気分はもう「ミステリー・トレイン」ってな感じで!! ところで皆さん、本文でも書きましたが南部ウイスキーといえば、「レベル・イエール」ってウイスキー、どっかで見ませんでしたか?直訳すれば「反逆の叫び」ってな意味ですが、既に製造中止になって久しいんです。でもこいつのアルコール度50パーセント・ヴァージョンのビンを包む六角形の箱が、確か馬に乗った南北戦争の兵士がデザインされていて、もうサイコーに南部アメリカンの魂プンプンだった気がします。「ミステリートレイン」に乗るならやっぱり「レベル・イエール」じゃないとっ!!!
 噂によるとニューヨーク在住のウイスキージャンキーが10年ぐらい前に買い占めてしまい、南部アメリカンの愛飲者たちを悔しがらせたらしいけど、「南部にとって北部は敵」っつう遺伝子や習慣はこんなところで残っているようですなあ〜。

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