8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.45
                                                                                                                                                                                                                      
                            
職業音楽家の社会学


 こぅんーう゛ぁん、わぁー、となぜか無理矢理な欧州訛りで始めてみました頑固8鉄です。
政権も交代し、わたくしの生え際もますます後退し・・・・、ほっとけ!!

さてさて、ミュージシャン、といっても、人それぞれ千差万別で、そこには、プロもアマもいれば、職業としている方、副業としている方、完全に趣味の方、昨日始めたばかりの方、様々な方がいらっしゃるのだと思います。

しかし、それでは話がややこしくなりすぎるので、思い切って、「それで食ってるかどうか」を基準にばっさりと分けて、レコード会社などと契約し、生活していけるほどのギャラをもらい、職業として音楽に携わっているヒトを"プロ・ミュージシャン"と呼ぶ、とします。
国税調査の職業分類的に、主たる収入源が「音楽家」としての活動による、という考え方です。

それ以外は、"アマチュア・ミュージシャン"などと呼びますが、微々たるギャラをもらったところで、所詮、趣味でやっているんで、厳密には「音楽家(ミュージシャン)」ですらない、ということになります。
そういう意味で言えば、、わたくしも、立派な(?)アマチュアですから、"ミュージシャンらしきマネごと"はしてきましたが、本物のミュージシャンではないので、現実に「プロの世界」がどんな風なものなのか、何も知らない、ということになります。

さて、そんなプロのヒトは全体の業界構造の中で、どんな位置にあるのか?
そんなことはなんも知らんし、「全く関係ネェー!」なこのわたくし、頑固8鉄が、無責任かつテキトーに想像してみました。
よくは知りませんが、知り合いなどから耳で得た情報から判断する限り、大体以下のような感じではないでしょうか。違ってたら、誰か教えてくださいね。 まあ、教えてもらってもなにもお礼はしませんが!

1 一番エラいのはレコード会社の株主、及びスポンサーである!
2 レコード会社の取締役、さらに、場合によるが、プロダクションの経営者がエラい。
3 企画者、現場監督であるプロデューサー、ディレクターが現場で一番エラい。
4 作曲家、作詞家が次にエラいんだろう。
5 表舞台で一番エラいのは歌手である、と・・・思うんだが。
6 アレンジャー兼バンマスとレコーディング・エンジニアがその次にエラい、かも・・・。
7 それぞれの器楽奏者・・・?
8 楽器を運んだりする、器楽奏者のタマゴ(ボーヤ、弟子の方々)?

それぞれの器楽奏者は相当下のほう、というよりどん尻ではないか??まあ、そうでないこともたくさんあるかもしれませんが、なんとなく、そんな気がします。
なんてったって、世の中金、都心の一等地に膨大な地所がある僕の某友人みたいなやつが一番エラいのは世の常ですから、カネ出してるやつが一番エラいのは当たり前田のクラッカーです。
スポンサーが一番エラいことは間違いないでしょう!(1)。



全体のプロジェクトを総括しているヒトが一番エラいのは、レコード会社だのプロダクションだのといった経営組織である以上当たり前ですし、現場におりていくに従ってピラミッド構造になっているのも想像出来ます(2〜3)。
4以下は、分業的な職人集団ですね。

印税のパーセンテージから推察するに、やっぱりエライのは作曲家、作詞家の先生です。なにしろ、無から有を作り出すヒトですから、取り分も大きい!アーティストが兼ねている場合もあるが、まず98パーは歌手でしょう。



5以下は、ジュリアード音楽院卒で、有名なプロのジャズ・サックスプレイヤー、中村誠一氏のエッセイに大体こんなことが書いてあったと記憶しています。

「そのヘンの、満足に歌えないネエちゃんでも、ちょっと可愛ければ、ミニスカはいて鼻歌歌ったくらいで、べらぼうなギャラをもらってスターになったりする。俺なんか、何十年もめちゃくちゃ毎日努力して、アメリカのジュリアードまで苦労して卒業して、必死でがんばってるのに、雀の涙みたいなギャラしかもらえない。でも、よく考えてみたら、みんなかわいい女の子には金払って、そのバックでドタバタとサックスなんか吹いてる汚いオヤジなんかに払わないのは当然なのである。」

でも、看板張ってるようなアーティストだって、「アーティスト印税」なんか、1とか2とか、最小のパーセンテージのはずです。
さらに、いくら売れても自分の手元にはほとんど入ってこない場合もあるらしい。半分はもっていくらしいマネージャーなんてのがいるとますます悪いことばかりです。

どうすれば金が入ってくるかといったら・・・・、そうです、やっぱり資金を稼いで会社に投資するのが一番です!!
でも、ボンビーだし、経済うといし〜という方は、なんとかレコード会社なんかにもぐりこむ方法を考えます。
僕も大学出たときは、一応「プロデューサー志望」ということで、レコード会社を目指したりしてみましたが、コケました。

面接官「音楽が好きなのはよくわかりましたが、君は、なぜわたくしどもの会社を選んだのですか?」
8鉄「そうですね。独立独歩で、しかも、器楽演奏を重視していて、大人の素晴らしい音楽を創っておられる会社だからです!」
面接官「器楽演奏ということでいえば、○カナカ・○サヨシ今売れていますよ。お好きですか?」
8鉄「いえ、○カナカは、好きじゃないですね。どうも"フュージョン"ってやつはヤラしい、女々しい感じがして・・・・。」
面接官「あははは、そうですか!わたくしが、実は、○カナカのプロデューサーなんですけどね。あはははははは!!」

こんなやりとりもありましたが、まあ、これでは、落ちますわな。



「やっぱり、おらあ、音楽が好きで好きでえ、自分でやりたいんだ〜っ!」っていう方は、まず、作曲とか作詞とかで売れないかかんがえてみるのがいいんじゃないっしょうかね。

唄が歌えないヒトは、唄のうまいヒトをうまく騙して、自分の方がエラい立場(マネジャーになるとかプロダクションを興すとか)を確保するというのも手かもしれません!
唄は任せろ! と自信のある方はやっぱりどっかの会社やプロダクション主催のオーディションでしょう。

NHKののど自慢というクラシックな手もある。
楽器なら任せろ! という方はめでたくかどうかわかりませんがミュージシャンです。やっぱり「ギョーカイ」に潜り込む近道は、昔から言われるとおり、誰かエラい人に弟子入りすることでしょう。
幸い、プロ・ミュージシャンは「弟子たくさん集めて納金させる」という方法で稼ぐ方が多いそうなので、そこで一番弟子になるよう修行します。そして「そのうち〜なんとかな〜るだ〜ろ〜ううう」なんて植木等みたいにチャンスを待ったりします。

やー、しかし、大変だなあ。
どん尻のミュージシャンになるのだって可能性は低い。
もしかして、一番上位の金だけ出すヒトを目指した方がてっとり早いんじゃないかと思った方は、さすが目のつけどころが違う! 若旦那、すぐにでも資産・ポートフォリオの再点検をしましょう!
なんだか、どっかの銀行屋みたいになってきましたが、実のところ、ミもフタもない話、人間のすることなんてたかが知れてますから、世の中ミステリーなんかありません。

究極の手は、「まず、ミュージシャンになって業界入りし、作詞・作曲をして自分で唄も唄ってヒットレコードを出し、版権を確保したまま、レコード会社を設立し、売れるアーティストを確保してプロデューサーの立場にたってからプロダクションのオーナーになり、最終的に全ての会社の株主になって、落ち目になったら売り払って後は不労所得で遊んで暮らす」というものです。



まあ、これは、ゼロからなので、途中の下っ端部分は割愛して、優秀なヒトを見つけてプロデュースするあたりから始めたほうが効率的です。 そのためには、結局、レコード会社の社員になるのがいい、わけですから、「フツーのサラリーマン出世物語」とあまり変わらない。
以前、コラムに書いたようなロックだって、本当に一番成功したのは、エルビスでもオービソンでもなくて、サン・レコード・オーナーのサム・フィリップス(ミュージシャン経験なし。大金持ちとして40代で引退、現在も健在)ですもんね。

他にアメリカの歴史的人物では、ファッツ・ドミノのプロデューサー兼トランペット奏者でニューオルリンズ音楽界の総元締めデイブ・バーソロミューとか、元ムーングロウズで、後にマーヴィン・ゲイなんかプロデュースしてモータウン経由で業界の大物になったハーヴェイ・フュークァなんてものすごいビジネスマンもいますが、こうなれるのは宝くじで3億円が当たる確率くらいでしょう。



さて、身もフタも夢も希望もない、殺伐としたさっきの序列の中でひとつ、業界の内部ではないので、あえて抜かしていたものがありますが、なんだかわかりますか?
実は、株主・スポンサーよりエラいヒトがいるのです。

そうです、消費者!

「音楽、楽しいねえ〜、カラオケでもいくかい?」なんていってるタダのオヤジとか、「俺もあんなんやりたいな〜、バンドするかなあ」、なんてCD買ってるわたしら庶民が、実は一番エラい。
「お客様はカミサマ」なんですから、 誰がなんと言おうと一番エラいのです!

自分のシッポかじろうとしてクルクル回ってる犬みたいな話ですが、それが資本主義ですから仕方ないですね。




さてさて、ファッション業界のTHE KINGにとっても、当然、本当にエラいのは、お客様!な点は同じ。
これからも、お客様のお引き立てあってこそのTHE KINGでありますので、「あれが欲しいぞー、これもってこーい!」など、ご意見ご要望、どんどん出してくださいませ!



 

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