8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.315

ポスト・モダン・オールディーズ

さて、夏もたけなわ、お盆の季節も過ぎて、
これから徐々に秋に向かっていきます。

夏の夕暮れ、日本もアメリカも変わらない。
ちょっと涼しくなってくると同時に、
過行く夏を振り返ってメランコリックな気分に。

そんな映画、ありましたよね。

アメリカン・グラフィティ。映画の中は永遠の夏。
当時の風俗、そして、青春群像を見事にとらえた名作。

作られたのは、70年代ですから、
最古の50年代オールディーズ振り返り映画だったともいえます。

さて、今回も、今でも生きる50、60年代音楽の中から、
いくつか、面白いものをご紹介いたしましょう。

こういったリバイバルブームは、70年代から定期的にあるのですが、
今は、youtubeを中心にオンラインで自由に配信ができる時代。
ブームというより、たくさんあるコンテンツの
ひとつとして定着しつつあるのではないでしょうか。

「ポスト・モダン・オールディーズ」というわけです。


1 Wild Bill - Stayin' Alive - The Bee Gees (Ragtime Rockabilly Cover)



さて、ちまたで大変な評判を呼んでいるこの動画、そうです、
あのビージーズのポップソング、「ステイン・アライブ」を
バリバリの50年代ロカビリー編成でカヴァーしたもの。

ビル・ヘイリー&コメッツ流に暴れまわるダブルベースのこの人、
ワイルド・ビル、っていうだけで、素性がわかりません。

ナッシュビルのミュージシャンらしいのですが、
めちゃ悪役顔なのに、コミカル。

有名なゲームGTA5(グランド・セフト・オート5)に出てくる
イカレキャラのトレヴァー・フィリップスに似てる。
そんなコミカルで面白いステイン・アライブ、お楽しみください。


2 Gunhild Carling - Bagpipe swing



ガンヒルド・カーリングはスウェーデンのミュージシャンで、
恐るべきマルチ器楽奏者。

特に、吹奏楽器はお手の物で、どれもすべて名人芸クラスです。
レコーディング歴は非常に古く80年代にまでさかのぼるようですが、
今50歳ですから、10代のころから演奏し続けているのでしょう。

この動画は、スコットランドの民族楽器として有名な
バグパイプをスイングバンドで演奏したもの。

しかも、ゴリゴリのジャンプブルース!
すごいパワーで吹きまくる圧巻の演奏!

音楽と楽器のありえない組み合わせも
この人にかかるとごく自然に見えてしまいます。

少し音がずれているように見えますが、背後のドラムスを見ているとずれてない。
これは、バグパイプが袋に空気を貯めてから音が出てくるためでしょう。
それを見越して吹く、ってどうやるんだろう。すごすぎません?


3 Gunhild Carling - Goody goody



さて、あまりに凄腕のカーリング嬢、もう1つ。
こちらはジャズの古典、グディグディをスタンダードな
ディキシーランド編成で演奏したもの。

お手の物のトロンボーンが正確無比!
しかも強烈でパワフル!

すごい人です。
ちなみに、2018年にカリフォルニアに越したとありました。
今はアメリカ西海岸で大活躍しているようです。


4 Rock-Ola & Boppin' Pete Trio - Perkins wiggle



こちらは、1990年代、フィンランドのグループ。
90年代も50年代ロカビリーが日本のインディーズでも盛り上がっていました。

柳谷竜二、ロッキン・エノッキーといった我が国のミュージシャンもこのころ出てきたのです。
こちらのグループの詳細はわかりませんが、とりあげている曲がいい。

カール・パーキンスの埋もれた傑作といわれる、
「パーキンス・ウィグル」。選曲が超シブイ!

わたしも大好きな曲ですが、カバーしている人が少なく、
これくらいしか発見できませんでした。


5 Linda Rayne - When Will We Meet Again?



さて、最後に、最近発見した、
最も驚くべきものをご紹介しましょう。

ミス・リンダ・レインは、最近、再発見された60年代の歌手。

運命のいたずらから、一度も日の目を見ることなく、
これまでまったく知られていませんでした。

しかし、倒産したスイスのレーベルの倉庫を整理したところ、
素晴らしい60年代ガール・ポップのテープが発掘されたのです。
というのは、大嘘!
おまけに、こんな人、いなーい!

素晴らしいポップなのに、この人もこの曲も、
いくら検索しても出てこない、
おかしいなあ、と思ってよくよく見ると、なんとAI。

AI自動生成。。。。嘘だろ。。。。


とうとう、AIがここまで来た。
もはや、人力、アナログの出番はないのか。
そんなことを考えてしまいました。

まあ、冒頭のワイルド・ビルもカーリング嬢も生身ですが、
いざ、レコーディングとなると、
本当にAIが取って代わるのかもしれませんね。

さて、それでは次回もまたお会いしましょう。
SEE YOU LATER ALLIGATOR!

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