8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.307

ロカビリーのルーツ 50年代カントリーの王道

実は恐ろしいどうもくんこと頑固8鉄です。

ハートエイクス・バイ・ザ・ナンバーっていう50年代カントリー古典曲がありまして
、レイ・プライスが歌ったんですけどもね。

曲が好きなんですよ。
アーティスト、とか、楽器とかいろいろこだわりはあるものですが、
やはり、音楽は曲あってナンボです。

楽曲がつまらなかったら、もうどうしようもない。

楽曲はその時代、その国、その時々で流行すたりがあり、
大昔のアメリカの曲が好き、なんていう人は今は少ないかもしれませんが、
アリですよね。

いっぽうで、その曲をどんな風に演奏するかで、
面白みも変わってきます。
あまり面白味のない曲もこのアーティストが演奏すると、
すごいみたいなこともある。そのあたりが、
音楽の面白さではないでしょうか。

同じ曲でも、演奏する人、演奏する楽器などでいろいろな
バリエーションがあって、もうキリがありません。
楽器の面白さといえば、例えば、ジュニア・ブラウン。

カントリーの素晴らしいクラシックを面白い楽器で演奏します。
それ自体面白いですが、声もいいし、歌も最高。
なにも、そんなに出来立て新鮮な楽曲ばかりでなくてもよいではないか、
と、わたくし、かなり早くから思うようになってました。

TUBEもネットもない時代に、
変なものを漁るおかしな癖があったせいかもわかりませんが、
おかげでこうした楽しみはなくなることはなく、
結構面白い趣味人生を送っております。

さて、今回は、そんな50年代カントリーと、
現代にも生きる素晴らしい古典曲のいくつかをご紹介します。

1 Guy Mitchell - Heartaches By The Number



1959年にこの曲を書いたのは、ハーラン・ハワード。
最初のヒットは、ガイ・ミッチェル。

その後、さまざまなアーティストが吹き込んで、それぞれヒット。

今では、カントリー音楽の古典になっています。
最初のヒットを出したこの人は、カントリーというより、
北部出身のエンタテイナー。

特に、この最初のバージョンは、ウクレレがちゃらちゃら鳴っている
面白いノベルティタッチの軽いポップなんですよね。


2 Ray Price - Heartaches By The Number



次に出たのが、同年、レイ・プライス版。

プライスはテキサス出身で、40年代から活躍するバリバリのカントリーシンガー。
この人がすぐさま後を追ってヒットさせたので、
この曲はカントリーの古典になったのでしょうね。


3 Ray Price - Release Me



プライスのヒットのひとつ、リリース・ミー。書いたのは、
エディ・ミラーで1949年ですが、ポップソングとされていました。

ミラー自身はカントリーミュージシャン。
カントリーの古典となったのは、プライスのおかげでしょう。

いかにも、50年代カントリーなプライス版をお聴きください。


4 Ernest Tubb - In The Jailhouse Now



テキサスカントリーで最も有名なアーティストといえば、ウイリー・ネルソン。

しかし、もっと古くはやはりこの人、アーネスト・タブ。
テキサスの吟遊詩人と言われた人です。

この曲は、とても古く、書かれたのは1915年といわれています。
もともとヴォードヴィルでよく使われていた曲を、
1924年にカントリー最初の大スターだったジミー・ロジャースが録音して有名になりました。

なんともペーソスとユーモアあふれる語り物で、
いかにもタブ向きの歌ですね。


5 Ernest Tubb - You Nearly Lose Your Mind



こちらは、おなじみのタブオリジナル曲。
TRIFLE ON YOUのところで、突然低音に飛ぶところがなんともかっこいい。

ここだけで古典化するくらい面白い曲ですが、
これはタブの渋い声あってのもの。
誰でもいいというわけじゃないところが粋ですね。


6 Junior Brown - I Hung It Up




さてさて、現代のギター名手、というより、
ワンアンドオンリーのguit-steel奏者、ジュニア・ブラウン。

スパニッシュスタイル(普通のエレキギター)とラップスタイル(スティールギター)の
ダブルネックという楽器は、この人の発明品ですが、
他に演奏する人がいないので、ワンアンドオンリーですね。

この曲は、さらに、この人のオリジナル。
ぶっ飛びまくってますが、こんな面白いカントリーマンもいるのですね。

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