8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.304

ロックのルーツ~40年代ジャンプ・ブルーズ お勧め6曲

1955年にスタートしたとされるロック音楽生誕から今年で70年目となりました。
ロックンロール70歳。しかし、それもいきなり生まれてきたわけではありません。
まずは王がいた、わけではないのです。
最初の王のひとり、エルビスにも多大な影響を与えた、当時の音楽を振り返ってみましょう。

1.Roy Brown Boogie - Roy Brown



ロイ・ブラウンは、エルビスが多大な影響を受けた
40年代リズム&ブルーズの歌手で絶大な人気を誇っていました。

50年代半ばの最初のロックアーティスト全体に大きな影響力を持ったけれど、
この人のスタイルをまねるところからスタートしたことで一番顕著な人は、
リトル・リチャードでしょう。あの金切声デビュー(スペシャルティレコードのトゥッティ・フリティ)
以前、オーケーレコード時代の録音を聴くと、まるっきりロイ・ブラウンのそっくりさんなのです。

ちなみに、この人、1925年生まれ1981年55歳没で、
カントリー側のロックルーツであるビル・ヘイリーと生年、没年が同じ。
死因まで同じ(急性心不全)なのですね。

こちらは、ブラウンの名を冠した「ロイ・ブラウン・ブーギ」。
ハロルド”バットマン”ジェンキンズのサックスもかっこいいです。


2.Oh Babe - Wynonie Harris



ロイ・ブラウンと並び、40年代から50年代にかけての
ジャンプブルーズ歌手で最も人気があった歌手。

そのしゃがれた大声でシャウトする歌い方は、
のちのロック誕生に多大な影響を残しました。

ブラウンーハリスープレスリーと続いた当時の
有名曲にグッド・ロッキン・トゥナイトがあります。

こちらは、ジャンプ・ジャズの有名バンド、
ラッキー・ミリンダー・オーケストラとともに録音されたド迫力の「オー。ベイブ」。


3.Baby, You Don't Know - Roy Milton




ミルトンはかなり上の世代で、30年代からソリッド・センダースを
結成して活躍したバンドリーダー、ドラマー、歌手。

ビッグバンドの有名なカウント・ベイシーと同世代です。

そのスイングする、泥臭いノリはやはり後のロックンロールへ
続くリズム&ブルーズ側のルーツをよく現わしています。


4.Kidney Stew - Eddie "Cleanhead" Vinson



タコみたいな禿げ頭のヴィンスンは、自身のステージネームだけでなく、
その特徴的な頭を歌にもしました。

実は、わたくし、この人は生で観ています。
一度来日公演をしたことがある。

ジャズのアルトサックス奏者としても一流でしたが、
そのバカでかいとどろくようなシャウターぶりに椅子から転げ落ちるほどびっくりしました。
本当に生で観るもんですね、こういう音楽は。


5.Hide And Seek - Big Joe Turner



シェイク・ラトル・アンド・ロールでおなじみのビッグ・ジョーは、
30年代から活躍したジャズ、R&Bの歌手でした。

カウント・ベイシー、ジェイ・マクシャンといった
カンザスシティのビッグ・バンドで大活躍。

このライブでのハイド・アンド・シークは、
ビル・ヘイリーもカヴァーしたジャンプ・ブルーズの古典です。


6.Flying Home - Illinois Jacquet



ロック音楽はギターだ、という以前、
ロック前夜のこうしたダンス音楽の器楽演奏は、サックスが主流でした。

そうした中、のちのロックンロールサックスの
元祖といわれるのが、イリノイ・ジャケー。

ホンカーの原型といわれている人で、ジャズから激烈な
リズム&ブルースへの過渡期に、ゴリゴリのテナー・ブロウで革命を起こしました。

こちらは、その代表作、「フライング・ホーム」の貴重なライブ映像です。

さて、王も一夜にしてならず。
ロックンロールの王様、エルビスにも大きな影響を与えた、
40年代から50年代のジャンプ・ブルーズのご紹介でした。

では、また!

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