8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.298 |
世界の名曲信じたいシリーズ ごんぬつぱあ頑固8鉄でいわし! どんな信心もイワシの頭から、なんて申します。 あまりに狂信的だと恐ろしいことになりますが、 人は茫漠たる人生の中で何かを信じたいもの。 なにを信じるかは、その時々、その人で違うのかもしれません。 そんなあまり意味のないことを考えたわけではないのですが、 曲にも音楽にも、なにか訴えたいことがあるので、それを自分の中で反芻してみると、 そこから、自分がどんなことを信じたいのかも見えてくるのではないでしょうか。 というわけで、今回は、「信じようシリーズ」。(進次郎ではないっ)。 10位から1位まで、「信じたい度」で並べてみたでよ!ハヤシもあるでよ! ではいってみようじゃーん! 第10位 レイ・ピーターソン「ザ・ワンダー・オブ・ユー」 バカな戦争の渦巻く世界を忘れて人間捨てたもんじゃないと信じたい。 ブドロウ・ブライアントの書いた名曲。エルビスの熱唱が有名ですが、 古いピーターソン版もジワジワくる凄みで圧倒されます。 この人、ものすごい実力派の歌手なのですが、あまりいい曲に恵まれず。 曲に恵まれたら伝説の大スターになってたかも。 第9位 キティ・カレン「リトル・シングス・ミーン・ア・ロット」 損得勘定だけの世界を忘れて小さな思いやりが世界を救うと信じたい。 小さなことが大切。ほんとだよね。 第8位 尾崎紀世彦「さよならをもう一度」 屁理屈の頭でっかちばかりじゃないと信じたい。 歌がうまいというのは、説得力。爺は説得力がなけりゃダメよ。 第7位 ペトゥラ・クラーク「これぞわが歌」 世界は経済で回っているように見えるが、 本当はそうではないと信じたい。 チャールズ・チャプリンの書いた名曲のオリジナル。 目の前にあるものを美しいと思えば、 世界も人生も廻っていくと信じたいものですね。 第6位 木村充揮「ケサラ」 今、空が落ちてきそうでも、命が尽きそうでも、 明日はきっと来ると信じたい。 1971年のイタリア、リッチーアンドポヴェッリの古典を日本語版にした、 というより、完全に超えてしまっていますね。 本当に明日を信じられる名演。 第5位 キャロル・キング「悲しい気持ち」 悲しいことばかりじゃないと信じたい。 キングの作でわたしの一番のお気に入り。 悲しい気持ちの向こうにいつか青空が見えるよう。 第4位 ベティ・エヴァレット&ジェリー・バトラー「レット・イット・ビー・ミー」 ジジイババアになっても、貧乏でも、世の中がどんなに過酷でも、 人生っていいもんだと信じたい。 世界で最も美しいデュエット曲。 第3位 エンゲルベルト・フンパーディンク「太陽は燃えている」 くだらない陰謀論ばかりの世界を忘れて 無償の愛こそすべてと信じたい。 まあ、これで説得されない人はどっか変というレベルの名作ですね。 もともとはスペインの曲です。 フンパーディンクの濃さは今でも相変わらずで、 今の人には受けないかもしれませんが、わたしらの世代にはツボです。 第2位 メル・カーター「ホールド・ミー、スリル・ミー、キス・ミー」 つまらない揚げ足取りばかりの世界を忘れて愛こそすべてと信じたい。 なんだか、信じたくなる。 そんな、1999年に開催された素晴らしいドゥーワップ50ステージ中最高の名演です。 第1位 クリッシー・ハインド(ザ・プリテンダーズ)「アイル・スタンド・バイ・ユー」 ロックンローラーがどんなにギターかき鳴らしても、 オペラ歌手がどんなに完ぺきでも、ジャズマンがどんなにテクニックを駆使しても 、だからなに?と信じたい。 94年のプリテンダーズ。もはやなにをかいわんやであります。 文句あるやつ出てこいってもんだ。 さて、あなたはなにを信じますか? |