8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.270 |
シリーズ ワンヒットワンダー 究極の一撃 ガール・ポップ編 その1 こなさん、みんばんは。頑固8鉄です。 季節はすっかり秋めいてきました。 そんなときには、ガール・ポップ。必須です! えりすぐりの、しかも、オールディーズ好きでも見逃しがちな大傑作をセレクトしてみました。 では、まいりましょう、 スインギンガールズシクスティーズのワンヒットワンダー(一発屋)究極の一撃です。 ELLI GREENWWITCH - "TODAY I MET THE BOY I'M GONNA MARRY" ローリングストーンの「究極の名作500」のうち、 最多6曲エントリーされているブリルビルディング希代の大作曲家、 エリー・グリニッチ。彼女より上は記録上も存在しない。 自身のヒットがないという点では、キャロル・キング以上だが、 自身の傑作を自分で編曲しなおした素晴らしいアルバム 「Let It Be Written, Let It Be Sung」に 収録された「 Today I met The boy I'm gonna marry」(オリジナルはダーレン・ラブ)は、 胸を打つ出来栄えだ。決して巧くないボーカルが燦然と輝いている。 DORIS TROY "JUST ONE LOOK" バックアップ歌手だったドリス・トロイの63年シングル「ジャスト・ワン・ルック」は、 のちにスタンダード化。 演奏も一発録で、わずか10分の即興だったと伝えられている。 のちに、彼女の人生を描いた自作の戯曲がブロードウェイで大ヒット。 その後は、ミュージカルの主人公として伝説化した。 CAROLE KING - "IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER" ブリルビルディングの女王、ゴフィン&キングのソングライター、 キャロル・キングは、たくさんのヒット曲を他人に書いたけれど、 全盛期60年代の自分名義のヒットシングルというのは、これしかない。 ある意味、究極の一発屋。 素晴らしい曲、ヒット間違いなし。ボビー・ヴィーに書いたものがうまくいかず、 急遽自分で吹き込んだものらしい。 のちのヴィー盤もヒット。さらにヘレン・シャピロの素晴らしいカヴァーもある。 70年代以降は、シンガーソングライターの女王になった。 KETTY LESTER "RIVER OF SALT" 73年にブライアン・フェリーがカヴァーしたリバー・オブ・ソルト。オリジナルのケティ・レスター。 レスターは、のちに、女優として「大草原の小さな家」にも出演した。 エルビスもノックアウトした、ケティ・レスターのボーカルはただただ泣ける。 SHERRY FABARES -" FOOTBALL SEASON IS OVER" 「ジョニー・エンジェル」だけで知られるシェリー・フェブレー。 元来女優なので、歌手人気は片手間。 そのヘタウマな歌、それゆえにエヴァーグリーンになった稀有の人。 ほとんど知られていないフットボール~は、 70年代ブレッドで有名になったデヴィッド・ゲイツ作。 BERNADETTE CASTRO - "A GIRL IN LOVE FORGIVES" マニアにしか知られていないバーナデット・カストロ。 60年代に少しだけヒットを出した後、ニューヨークで政治家になった。 文句なしにかっこいい64年の「ア・ガール・イン・ラブ・フォーギブス」 ミステリアスなボーカルが活きている。 ANNETTE FUNICELLO AND THE BEACH BOYS - "THE MONKEYS UNCLE" アネットは、50年代、世界最初のディズニーランドアイドルとして知られる。 「トール・ポール」(ポール・アンカの彼女だった)と 「パイナップル・プリンセス」で知られるが、これは、ビーチ・ボーイズと一緒のご機嫌なナンバー。 90年代に、難病の多発性硬化症を患って、壮絶な闘病生活のち、70歳で没。 アネットは永遠である。 |