8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.126 |
1955年の「別れの一本杉」 みなさん、こんばんはさみむし! 頑固8鉄です。 地獄のような夏も終わりに近づき、ちょっと秋風が吹くころ、なんとく、憂鬱な気分になります。そんなときは、そう!テレビゲーム!!いや、アダルトビデオ鑑賞!!あー、インドアなオタク性分が治らない・・・いや、まてよ、えーっと、酒飲んで寝ちゃおう!(待て では、その前に、以前も似たような原稿を出してはいますが、ちょいと小ネタなどかましてみる8鉄であります。 さて、ネットにデータが出ているのですが、平成元年(1989)にNHKが行なった調査で、「昭和の歌謡曲ベスト200」が選ばれました。これは、NHKが、全国の20才以上の2千人に面接調査した結果を集計して、総合テレビで3回にわたって放送されたものだそうですが、なかなかに貴重なデータであります。 ここに「年代別の順位」という面白いデータがあります。 THE KINGのファンならご存じのとおり、アメリカでは、ロック元年の1955年(ロック・アラウンド・ザ・クロック)から1959年(バディ・ホリー死去。ロックの死んだ日と言われる)で一区切り、さらに、ダンスブームでロック熱が盛り返す1960年〜イギリス襲来(ビートルズ)の1964年で一区切り、と言われています。 THE KINGのファンはたぶん、このあたりの時代が一番関心が深いところでしょう? さて、それにそっくり当てはまる区分で、当時の日本の重要な歌謡曲が並んでいる。 こんな感じです。 昭和30年〜昭和34年(1955年〜1959年) 1 有楽町で逢いましょう フランク永井 佐伯孝夫/吉田正 昭和32 ビクター 2 南国土佐を後にして ペギー葉山 武政英策(作詞・作曲) 34 キング 3 ここに幸あり 大津美子 高橋掬太郎/飯田三郎 31 キング 4 別れの一本杉 春日八郎 高野公男/船村徹 30 キング 5 黒い花びら 水原弘 永六輔/中村八大 34 東芝 6 この世の花 島倉千代子 西条八十/万城目正 30 コロムビア 7 月がとっても青いから 菅原都々子 清水みのる/陸奥明 30 テイチク 8 港町十三番地 美空ひばり 石本美由起/上原げんと 32 コロムビア 9 東京だよおっ母さん 島倉千代子 野村俊夫/船村徹 32 コロムビア 10 おーい中村君 若原一郎 矢野亮/中野忠晴 33 キング 昭和35年〜昭和39年(1960年〜1964年) 1 上を向いて歩こう 坂本九 永六輔/中村八大 昭和36 東芝 2 高校三年生 舟木一夫 丘灯至夫/遠藤実 38 コロムビア 3 アカシアの雨が止む時 西田佐知子 水木かおる/藤原秀行 35 ポリドール 4 こんにちは赤ちゃん 梓みちよ 永六輔/中村八大 38 キング 5 銀座の恋の物語 石原裕次郎、牧村旬子 大高ひさを/鏑木創作 36 テイチク 6 王将 村田英雄 西条八十/船村徹 36 コロムビア 7 いつでも夢を 橋幸夫、吉永小百合 佐伯孝夫/吉田正 37 ビクター 8 誰よりも君を愛す 松尾和子、和田弘とマヒナスターズ 川内康範/吉田正 34 ビクター 9 潮来笠 橋幸夫 佐伯孝夫/吉田正 35 ビクター 10 見上げてごらん夜の星を 坂本九 永六輔/いずみたく 38 東芝 どうだ!参ったか!!おしまいっ!! って、言うのも悪いので、なんかコメントしないと原稿にならないと。 そもそも、これらの楽曲、ご存じですか? 昭和36年生まれのわたくしは、全部知っていますが、もっと若い人は知らないかもしれません。 ビル・ヘイリーが世界を席巻していたらしい1955年(昭和30年)の筆頭は、「別れの一本杉」!!春日八郎先生!!! なあんだ、日本はダメだなあ、ロッキンやないやないか!! なんてとんでもない!!そんなこと言う人はわたくしが成敗しますよ!カンチョー攻撃で!! ここは、アジアもアジア、アメリカ中心の地球儀では、東のはずれもはずれの「地球の果て」ですよ? 日本が欧米世界の流行などものともせずに、「別れの一本杉」!! 素晴らしいじゃないですか!(マジ 続いて、「この世の花」島倉千代子!! でたあああ「月がとっても青いから」! ああ、日本は美しい国だなあ、と思いませんか? わたくしなど、車寅次郎の後姿を連想して、思わずウルウルしてしまいます。 それに比べたら、ロックなんて、馬鹿みたいでしょっ??? と、まあ、そんな見方も出来ます。一応、フォローしとくと、ま、どっちも好きですけどね、わたくしは。 腹巻き雪駄でジルバ踊ってどこが悪い!!みたいな。 バディ・ホリーが亡くなって、「ロックが死んだ」とかなんとか、アメリカ人がわーわー言ってた1959年(昭和34年)は、「南国土佐を後にして」!! いい!!もうたまらん!! さらに、水原弘!!「黒い花びら」!!キャー!!!エッチ、馬鹿!!なにすんの!だめよーん!ハイアースかけちゃ!(違 失礼、思わず興奮してしまいました。昭和歌謡の白眉!! どうです、このラインナップ!ロックがしんだあ?なんだそら? なんかもう、思いっきり日本人モード全開になってきたでしょう?そこのおとっつあん! そして、この50年代後半を代表する第一位は。。。「有楽町で逢いましょう」!! トランク臭い!!もとへ、フランク永井!! あの小柄で小太りでぴっちりシチサンポマードでタキシードの「てーおんおやじ」が、若い女の子と寄り添ってドヤ顔でキメる!! 「ゆうらくちょおおおおであい、ま、しょ、おおおおぉぉぉ」 いい!!これだ!! ついでに、「おーい、中村君!!」あの楽しいメロディーはすぐに口をついて出てきますよ。 なにがロックだ、知るかよ、そんなもん!! アカンベーだ! なんか、久々にthe kingの原稿書くのが楽しいぞ。なんだ、この楽しさは! 続いて、1960年代に入って、筆頭は、「いたこがさあああああ」!! セニョール橋幸夫!!!いたこおのお、いいたろおおお、、 もうダメだ、こりゃたまらん。 ツイストなんか踊りやがってこのチャビー野郎!!これでもくらええ!!! いたこおのお、いいた、、(以下略 そして、わたくしが生まれた昭和36年は、出た!!村田だ! 「王将」!!餃子屋じゃねえぞ、このばかやろーーーー!! それに、この5年間の最高峰は、なんと、ものすごい名作! 世界大ヒットですよ、世界ヒット!!ロッキンなアメイリカアアジンもびっくり!! 坂本九の「上を向いて歩こう」です!! ああ、なんて名作! 見習え!アメリカ人!!こら!!でかい面するな!!東洋をなめんじゃねえぞ!ミサイルばかり作りやがって!おら!わかってんのか! 坂本九は、この時期にもう1曲、不朽の名作をリリース。「見上げてごらん夜の星を」。 これ聴いて涙しない日本人は、日本から出て行け!! あー、すっきりした!なんて楽しいんだこの原稿書きは!いつもは(以下自粛 マジな話、昔、オヤジがよく言ったものでした。 「いいか、おまえな、若いからそういうアメリカの変な音楽ばかり聴いてるんだよ。それはそれでいいが、歳をとったら、日本の旧い歌がしみるようになるぞ。おまえもな。」 いいですか、誰でも歳をとるのですよ。そして、いつかわかる日が来るのです。 永遠に「かっけえあんちゃん」だったり、「キュートな女の子」でいることは出来ないんですよ。禿げて腹の突き出たオヤジになったり、スジッポイばあさんになったりするの。かつらかぶって、ごてごて化粧して、ごまかしごまかしかっこつけて、ロックだぜとか言うのも自由だけどね。 でもね、わたくしは、自然体でいきたいのです。こうした「懐メロ」を紹介したりする、極東の島に住んでる50代のおっさんとして、正々堂々とね。 では、皆の衆、また次回お会いいたそう! |
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