8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.113
                                                                                       
            
           本当にスゴイ!ものと本当にうまい!もの

 本当にスゴイ!ものと本当にうまい!もの

犬がワンとほえりゃあ、猫はにゃんと鳴きます。
では、わたくし頑固8鉄は?
そう!そのとおり!○○○!と吼えるのです。
○○○の中に入れる言葉で何を想像したかで、あなたの!願望がわかるのです!嘘ですが。
さて、くだらない与太話はおいておいて、頑固8鉄です。
さて、次の与太話、じゃない、本題。

まずは、俺が選んだ「うまいヘタなんて関係なく、ほんとうにスゴイ!もの」をご覧ください。
音楽にも当然、「うまい下手」はありますわ、そりゃあ。
なんにだってある。
だけど、手術がうまいとか、論文書くのがうまいとか、工作が緻密、とかと違って、音楽や絵は、「味」とでもいうものがあって、そんな単純に、技術のあるなし、うまい下手、で価値が決まってしまったりしないものじゃないかと思っています。
で、思いつくまま、わたくしが、「うまいのかなんなのかはあまり関係なく、とにかく、カタルシスを感じるもの」くらいのイメージで選んでみたのが以下のリストです。

第1位  クレージー・キャッツ「ホンダラ行進曲」

俺の人生観の基礎になりました。

第2位  トニー谷「さいざんすマンボ」

俺が3歳くらいのときの写真、お袋の眼鏡(トニー谷型)をかけて、そろばんもってる写真がたくさん。ラテンが中心という、音楽の好みの基礎になりました。

第3位  藤岡藤巻 「夏はもらったぜ!」

50近くなって出会った最高のオヤジソング。これだけで、あと50年笑い続けられそうです。

第4位  「木村充揮 ケ・サラ」

ワン&オンリーの 「天使のダミ声」。

第5位  田端義夫 「赤トンボ」

童謡、ってのは、誰の心にも残ってるもんですが、バタヤンの声が最高にマッチしてます。

第6位 カルトーラ 「人生は風車」

ブラジル・サンバの神様、カルトーラの名作。

第7位  ライトニン・ホプキンズ 「モージョ・ハンド」

ブルースといったら、いろいろなスタイルがあれど、わたくしはライトニンをすぐに連想します。自由だなあ。

第8位 ジョージ・ルイス・ラグタイム・バンド 「世界は日の出を待っている」

これが本当のジャズなんじゃないか、と思ったりします。

第9位 スタンリー・ブラザース 「ホワイト・ダヴ」

ブルーグラスっていうのは「コーラス音楽」です。日本の人は、たいてい英語が堪能でないので、器楽演奏にばかり注目するけど、それは違うんじゃないかなあ。

第10位 ジミー・デュランテ (&サッチモ) 「オールド・マン・タイム」

10位になってますが、順位は無視してください。神様の領域に足を踏み込んでます。




さて、一方で、とにかく「すごくうまい人」ってのがいる。面白いかどうかはおいておいて、誰も真似できないレベルですごい人。これって、器楽だと、練習次第、みたいなところがありますが、歌になると、かなーり、才能、みたいなもんが大きい気がしますから、ちょっと歌にしぼってみた。
自分で選ぶのもつまらないので、一番身近な、「うちのかみさん」に選んでもらったのが、以下のリストであります。

うちのかみさんが選んだ「歌のうまい人」

第1位 ロイ・オービソン

うちのかみさんに、「歌がうまいと思う人は誰か」と詰め寄ってみました。
さんざん、「うーんうーん」とうなった末、驚愕の答えが。
「ロイ・オービソン!」
20世紀最大の歌手・・・ロックのカルーソー・・・
そら、おまえ、レベル高すぎだろ・・・・あんまりだろうが。

第2位 美空ひばり

たしかに天才といわれただけのことはありますよね。

第3位 カレン・カーペンター

確かにうまい!こういう人を聴くと、素人は音楽をやってはいけない、という気すらしてきます。
好きか嫌いかというとまっぷたつに割れることで有名ですが、わたくしも素直に「うまいし、聞き惚れる」と思います。

第4位 ナット・キング・コール

まるで、2つのハーモニーをひとりで出しているかのような、摩訶不思議な声帯の持ち主。
こうなると、生まれつきの才能以外の何ものでもありません。

第5位  レオン・レッドボーン
この人も「いい声」です。うまい、っていうより、聞き惚れる声質の持ち主ですね。
 
第6位 ニール・セダカ

甲高い声ですが、やっぱりすごくうまいんですよ。チューニングメーターの針がど真ん中にいくみたいな感じ。

第7位 尾崎紀世彦

やー、日本人歌手で、本当に世界で通用するのは、この人くらいなんじゃないか、とわたくしは重います。

第8位 ラッセル・トンプキンズ・Jr (スタイリスティックス)

ちょっとこのあたりになると好みがわかれちゃうんですけど。

第9位 フレディ・マーキュリー

だいぶ、わたくしとはだいぶ好みが異なってきました!しかし、やはり、うまい、ってのはわかるよね。

第10位 ジュリー・アンドリュース

「サウンド・オブ・ミュージック」って嫌いな映画なんですけど、この人とディアナ・ダービンの、「昔のママさんコーラス」みたいな歌って、不思議と好きなんですよね、わたくしも。

番外編: おばあちゃん(俺の母・80歳)が選んだ 「世界一歌のうまい人
尾崎紀世彦
 

さて、「すごいシリーズ」も「うまいシリーズ」も、もともと、「うまいヘタ」ってなんだ?ってシンプルな疑問からはじめた家庭内問答シリーズ。
こうやって並べてみると、いつもJポップばかり聴いているかみさんのほうが、洋楽ファンみたいな結果になり、英語とスペイン語の歌ばかり歌っている俺がバリバリの昭和日本人!みたいになっています。
特に、俺の〜シリーズは、上位がみなお笑い系がしめていて、俺の人格が出てる。
一方、かみさんのほうは、圧倒的にバラードで、要するに、彼女の中では「歌がうまい=バラードがうまい」という図式になっているのがよくわかる。
もっとも、選ぶ基準を違うものに設定してあるので、「俺が選んだうまい人」とか「かみさんが選んだすごいもの」とかにしたらまたぜんぜん違う結果が出てくると思います。
結局のところ、うまいヘタなんてのは、よくある男女の会話みたいなもんだな、と思います。

「ねえ、俺って不細工だよな!」
「うん、不細工」
「でも好きか?」
「好きだよ」

とか、

「すげえいいオンナだけど、根性ワルで大嫌い」

とかね。うまいヘタと好き嫌いはリンクしたりしなかったりするし、好き嫌いの一つの要素に過ぎない。それに、うまいヘタってずいぶんと捕らえ方に個人差があって、多数決で決まるようなもんなんだろうな、ということも思いました。
もうひとつ、感想を追記。絶対に「うまいかどうか」問うてはいけない。「俺ってかっこいい?」訊くのと同じ。かみさんのリストを観れば、彼女が「あんたの歌なんかドヘタ」といってもなんの不思議もない。というか、これ基準にしたら、「歌のうまい人」なんて世の中に歴史的天才以外いなくなってしまうだろう。

ま、当たり前みたいな話ですいませんw
みなさんもやってみたら?




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