8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.110 |
なんだかすごく扱いづらそうな楽器グランプリ みなさん、こんばんにゃん。頑固猫鉄です。 本日のお題は、「なんだかすごく扱いづらそうな楽器グランプリ」。 まあ、楽器なんてのは、道具ですから、うまい人はうまいし、やったことない人はできないだけですが、 なかでも、「なんじゃ、こりゃ?」つーもんを集めてみました。難しそうーって思われることがおおいのとか、そもそもなんでこんなもんがあるんだ?なんてものまで。 主な出演者は、以下の方々です。 8:俺、O:ウッドベース奏者、K:アコーディオン、コンサーティナ奏者、Y:フィドル奏者 OD:マンドリン奏者、M:マンドリン奏者、OK:5弦バンジョー奏者、H:5弦バンジョー奏者 SK:ドブロ奏者、S:ペダル・スティール奏者、HI:アコーディオン奏者、KM:ギタリスト MN:バイオリン奏者 (非音楽関係)TO:カフェマスター、N:SE アタシャ:THE KINGのアタシャさん それでは、早速、れっつらご! 第1位 コントラバスサックス 8:配管工事か! アタシャ:アンドレ・ザ・ジャイアントかっ! 談議: O: 重そうじゃ!肩凝るね。 8: 持てないす ふつう K: 狭いライブハウスでは無理。 8:300万以上する。かなりいい車が買える値段。そもそもこれでなにを吹くのだ? K: やっぱアダムスファミリー? Y:これは多分初めて見たかな。コントラファゴットや、コントラバスクラリネット(そーゆー楽器、あります)とかと、どっちが低い音出るんだろ。あと持ち運びどーすんだろね、これ。ベルなんて人の頭入りそうだし。この楽器のケースとか、閉めるタイミング間違えると上半身挟まれないかえ? 8:あれなんだよ、サックス属って、バリトンまでなの、実用は。バスですら、恐竜って言われてる。コントラなんて世界中に数人しかいないんじゃないかな。 第2位 バンドネオン 8:とにかくめちゃくちゃな楽器 バカか天才が作ったかどちらか。 談議: K:なんて美しい音! 音の並びがこれでわかりました。 8:なるほどー こうなっているのか・・じゃねえよ!めちゃくちゃじゃないか!だめだこりゃ Y:アイリッシュの練習会に持ってくる方がおられます。綺麗な音がでるよね。どう弾くかは見当もつかないが。 K:昔、蛇腹ホームパーティをやってたころ、バンドネオン奏者がいたんだけど、アイリッシュみたいな速い曲は無理と言ってましたけど、その方はどうなんでしょうか?適材適所、適音楽適楽器というのもあるかと思うのですが。 Y:そですね、練習会にバンドネオンを持ってくる方は時たまいますが、曲は弾かずに聞いている方が多いです。でもタンゴの曲でも速い曲あるにはあるんだろうけどねえ。 アタシャ:タンゴっていったら黒猫のタンゴ! 蛇腹っていったらハミルトンのバンドくらいしか、ボ、ボカァ〜浮かびませんなっ、いやアタシャでしたっ。 第3位 5ストリング・バンジョー 8:コメント 俺は、もともと出身がブルーグラスなので、国内の名手が知り合いばっかりですが、あんなにパターンのないロールがスイスイ出来る能力とか、中途で切れてる5弦ドローンの意味とか、未だにさっぱりわかりません。個人的に、たぶん、永久に理解不能な楽器。(バカにしてません 尊敬してますw 談議: K:やっぱり扱いづらいんだぁ。 OD:Hさんに家にまで通ってもらい、個人lessonするもクリップルクリークの一曲だけで私のBjは終わりました…(笑)私のトーカイ、今、何処にあるんだろうか…。 8:ほぼ、同じ。 O:これも一応、持ってるなぁ(^^;; 8:こんなもんできるやつはどうかしてます Y:Bluegrass音楽界で、一番「オタク」が生息している楽器です。楽器をばらして各パーツごとに大議論が巻き起こります。アールスクラッグスのこの曲のセカンドブレイクのこの部分はどう弾いている、でアメリカのプロたちが2時間議論したりと、良くも悪くも病んでらっしゃる方が多くて楽しいよ。 8: もう勝手にしなさい、って感じです Y:3フィンガーの始祖のアール・スクラッグスは去年亡くなったんですけど、今年になって関西で、「俺、アールやもん。」と言って、スクラッグスを襲名(?)した方とか、色々いらして楽しいゾ。 8:死んでしまいなさい M:他の楽器と大きく違うのは、バラす、部品を取り替える、組むといった一連の作業が、演奏時間よりもずっと長い(らしい)ことでしょうか。楽器一台組むのに、5台分くらいの部品を準備するらしいです(嘘)。かける時間でいうと、組み立てバラし>チューニング>演奏らしいです(嘘)。 8: 武器かよw OK:人がコメント付けられんと思て、好き勝手言うたはりまんな(-_-; ほぼ正解なので、どっちみちなんも言えませんが... H:良しわかった!誰でもいい。かかって来なさい。(⌒▽⌒) 8:俺は丸腰なので、武器持ってる人にはかかれませんw OK:バンジョーは、弾いてる人間も扱いづらいってかい!!!...それも正解です( ̄ー ̄) 8:それ言おうと思ってたところでした!先に答えが・・w M:コメントのしようもありません。 アタシャ:お皿を1マーイ、2マーイって数えていくあの有名な怪談、バンチョウ更屋敷の番町って半蔵門の番町なんですってねっ! ハっ? バンジョー?? バンジョーっていったら我々はロックトウキョーのコレですよん。 第4位 ペダル・スティール・ギター 8コメント: 言っておきますが、このシリーズ、取り上げたどの楽器も、自分で演奏したことが、ほぼ、ない、というものを取り上げていますので、あくまで「思われる」としています。だから、本当は簡単だという人がいたら教えてください。(そういう人がいなさそう、というものを採りあげてます) 一体、こりゃ、なんでしょう?中国の機織り機みたいですが、なんでこんなにペダルがついてるんでしょう?めちゃくちゃ難しいと誰もが口をそろえていいますが、ホント?誰か教えてください、S君w(名指し 談議: O: 一応、持ってるなぁ(^^;; SK:え!?Oさんもってるの? O:10弦E9th3Pedals3Kneeleversのファゼイのスチューデントモデルです。現在、某ドブロ弾きのお家においてあります(^^;; S:私の師匠、小林章先生もおっしゃいますが、実は敷居は低いです。もちろんどの世界でも奥は深いですが、私でも一日で一曲弾けるようになった覚えがあります。最初はペダルやバーがパズルのように感じますが、直感的に弾けるようになってくると、なるほど良く考えて作られた楽器だなあと感心するくらいです。欠点は非常に重い。泣くほど重い。そして目立たない。友達が少ない。くらいでしょうか。8鉄さんにはお勧めの楽器です。あ、絶対にドブロやワイゼンボーンの方が難しいと私は思います、 SK:敷居は低いですよ。Sさん、まだ魔神様いらっしゃるでしょ?(笑)8っぁん、一本行っとく? 8:おまいら、なにいってんだか、さっぱりわかんねえだっ! S:物欲魔神のSKさん、8鉄様からご指名です。最近はアルミ枠の軽い楽器も出ていますからね。世田谷のピッキングパーラーさんをご紹介しておきます。オーナーの神谷さんは元ショーバットの職人さんで凄腕です。 8:ますますわかんねえだっ! K:これってギターのネックのようなものが2本ついているのは何故?いきなりド素人な質問ですいません。 S:8鉄さんに代わってお答えしておきます。前がE9thチューニング。いわゆるカントリーで聞こえてくるペダルスティールのリックはほとんどこれで弾かれています。後ろ、奏者からは手前はC6thチューニング。もともとはハワイアンスティールが発達したものですが、今はジャズを弾く時に使うことが多いです。とてもお洒落なことができます。 8:俺が答えられるわけねえだっ!あー、そうだったのかー ちなみにラップはなんだ?C6?ペダルはなにするもんなの? S:8鉄さん、深みにはまってくださってありがとうございます。修羅の道へようこそ。ラップ・スティールはもともとはハワイアンのC6thです。でも最近はドブロと同じオープンGやギターのレギュラーやDチューニングを使う人などいろいろです。だからデビット・リンドレーなんかはあんなにたくさん楽器をステージに並べるわけです。全部チューニングが違います。ウェスタンスィングのスティール奏者には6ネックなどという強者もいます。重いでしょうね。ペダルは奏者から見て左から見てAペダルBペダルCペダルがE9th用。あとひざを使うニーペダルが4本ついています。C6thはD~Hの5本のペダルを使います。ペダルは音を上げたり下げたり。バディー・エモンズの開発したチューニングが一番よく使われます。以上 Y: 市民講座でのペダルスティール講座とかあるのかね?とにかく腰痛と切っても切り離せない楽器と聞いたから、白神も気を付けてな。 K:こうして眺めてみるとミッドセンチュリー的なデザインがいいですね。 S:Yさん、さすが良くわかってらっしゃる。とにかく重いんですよね、あの楽器。 ちなみにこの前の日曜日からフィドルを始めました。またいろいろ教えてください。 HI:じつは自分、昔Fuzyのペダルスティール弾いてました(*^^*)3本ペダルのワンニー。E9thでした。いまはもう弾けまシェん!! Y:全体の姿を改めてみると足で調整するペダルと、膝で調整するペダルとあるんだ。みんな器用なんだなあ。 8:おまいら全員どうかしてるw 俺はさ、ドブロとワイゼンとナショナル(要するに生)は、音が好かん。すべりものはラップかペダルがいい。だけど、俺のポリシーは徒歩で「持ち運びが出来ること」だ。だから、消去法でラップがいい。なぜペダルよりラップのほうが難しいのか説明願う。だて、C6なんてウクレレと同じじゃないか。30分もあればマスターできるぞ。そんなん。 アタシャ:ナンモいえにゃーい、だってまったくワカンナイんだもーん。 そ〜なんだも〜ん。 第5位 ホーナー・ハーモネッタ 8コメント: コレまでと違い、これは、個体(ホーナーの商品名)であって、楽器名ではないのですが、これしかないので、楽器名ともいえます。大昔に廃盤になって久しいのに、欲しがる人が後を絶たない珍品。ハーモニカとダイアトニックアコーディオンの中間地点に位置しています。 お目にかかりたくてもかかれない(実際に観たこともない)ので、なんともいえませんが、文献では「比較的容易」と書かれています。ただし、独奏楽器としては、難しく、使い勝手が悪いので、廃盤になった模様。 とすると、俺が何度も紹介している、この「弁当箱おじさん」は、世界一のハーモネッタ奏者ということになるように思います。あー、欲しい。 談議:なし アタシャ:古いレジスターにしか見えなかったんスが、小ぶりな楽器だったのね。 第6位 テルミン 8コメント:もちろん、やったことないです、テルミン。 コルグのシンセはかなり長期間活用してことがあって、相当なことも出来る自信があり(ました。日進月歩なので・・過去形) しかし、1924年発明の元祖電子楽器テルミン、ピッチがホントに保てるんでしょうか?演奏中の見た目は、どう考えてもインチキ手品みたいに見えますが。 ちなみに、俺が聴いたテルミン演奏で最も感動的だったのは、オーストラリアの超イロモノバンド、「スパゲティ・ウエスタン・オーケストラ」でモリコーネの「ウエスタン」のテーマを演奏したものです。 俺の知り合い関係をたどっていくと、相当すさまじいヘンタイさんにも出会うので、きっと、テルミン奏者、いらっしゃると思います。 どうですか?テルミン?お返事お待ちしております。(マジか 談議: SK:大人の科学の付録で作ったよ。扱いにくいっちゃ扱いにくいね?。小さすぎだからかな。大きいのを弾いて?みたい。 KM:テルミン奏者の友達がたくさんいます。(笑) 上手い人はちゃんとピッチがとれてますよ。歌の上手下手と同じ。ただこんな楽器を選ぶわけですからどちらかというと内向的な人が多いですね。(笑) TO:6位ですか。僕的には一番わけがわからん楽器かも。 8:ま、そうだろなー 手かざしで音が・・あーら。不思議不思議!!っていう、クラシックなマジックショーを連想するインチキくささにとても惹かれます TO:なんか平賀源内的だもん。 8:えれきてるっ! N:ロシア産の楽器なんだけれどヤル気がない。フェルナンデスから出ていたんだけれど、マトリョーシカに組み込んだマトリョミンなんてもっとヤだね。 8: 使いようによってはものすごくおもしろいと思うよ。と、いうより、僕らの世代はすごくおなじみの音なんだぜ。古いSF映画やホラー映画で、不安定で不気味な電子音のサウンドトラックが流れていただろ?あれがテルミンだから。 TO:シンセサイザーの原型だって言ってた人がいました。でも、日本の幽霊の音はのこぎりでやってたんでしょ。 8:ミュージックソーが一番近い音だって書いてありましたね ウィキに。あとで、冒頭に書いた、すごいテルミン演奏のtubelink貼りますから、観てください。もう、泣けますよ。 アタシャ:TVで見たことあるけど、催眠術でもかけられそーな感じの楽器。っとはいえ催眠術そのものが未だに信じられない!! お金くれればひっかかってあげますけどもお。 第7位 アルプホルン 8コメント: でかい、というのは、とにかく大変。おまけに倍音しか出ないので、たくさん人が必要となると、めんどくせー、ばかくせー、と、「俺は」思うタイプです。しばらく聴いていたら、なんか気が遠くなってきました。 談議: Y:あまりにも自分と遠い位置にある楽器なもので、却って素敵です。ホルン系の音はもともと大好きだし。 MN:私の所属オケでアルプホルンと共演したことあります。そばで見るとほんとに長い!ステージ上では横向きになるので、ベルをお客さんの方に少し向けたら会場のいろんなものが共鳴してビリビリいったりして…音はのどかだけどけっこう強力な楽器でしたよ。 K:伊勢原の玉川ホルンクラブの定例演奏会のゲストで演奏したことがあります。間近で演奏も見せていただきました。長すぎて普通のカメラには収まらなかった。それにしても、大勢で長い事しかも日本でやってることが驚異と思いましたね。音楽ってコミュニティの絆だったりすることもあるのかも。 8:こういうコミュニティが日本にもあるんですねえ。知りませんでした。 アタシャ:いかにもハイジが出てきそうなロケーションですなっ。川に落ちちゃったボールを取るのにちょうどイイなんてそれやったら怒られるでしょうなっ。 第8位 モーグ・シンセサイザー 8コメント:なんだこりゃ?楽器なのか?「ウルトラQ」の大道具かと・・・ Y、M、O! 談議: N:去年のいつだったか「タモリ倶楽部」で御大富田勲を招いてモーグについての回があったんだけれど、当の本人でさえも音が合わせられなかった。 8:はははは 第9位 ハンマー・ダルシマー 8コメント: すげーーーーーーーーーー 美しい・・・・・・・・・・・・・・・ 鍵盤化しないでわざわざたたくだけのことはあるんだなあ・・(シミジミ 談議: M:こんどこのランキングに「ハープ」も入れてほしいというリクエストがありました。ハープってもハーモニカじゃなく、いっぱい糸の張ってあるほうです。その方の奥様、アイッリッシュハープを弾かれるそうです。ハープに限らず弦の多い楽器ってチューニングするだけで一日終わりそうだわ。 8:入れようとは思ってました。僕は、パラグアイのアルパ(ダイアトニック式なので、アイリッシュとほぼ同じ)に昔から関心があって、欲しいなあとすら思っています。確かに難しそう。 K:多分、近くで見せて貰った所によればアイリッシュハープって思ってるより扱いは難しくないんじゃないいかなぁ。チューニングはしょっちゅう狂うワケではなさそうだし(金属のペグを使ってる)弾くのもダイアトニック。調によって1音、2音などパパっと半音上げるキーを素早くオンにしたりしています。ギターみたいなコードバッキングもできるしなかなかすぐれものだなーと思いました。 TK:ヤケクソ感あふれる10位が楽しみ!(^^; なんなら30位ぐらいまでやってください! 8:みかけは難しそうだが簡単、みかけは簡単そうだが難しい、難しそうで難しい・・いろいろだねえ。人と同じだw Y:ハンマーダルシマー弾きとバンド組んでた事もある。はたで見てると、どう弾くのか見当はつかん。ピアノの先祖といわれる楽器なんだけど、見ると打楽器みたいだしなあ。ちなみにイランのサンツール、ハンガリーのティンバロン、スイスのハックブレット、中国のヤンティン、みな親戚だよん。 8:あー、10位なににしよう ハープでいいか 一見難しそうだから アタシャ:っていうか・・・発表の順番なんすが、10位からスタートしてこのラストに1位は? にした方が良かったかも? んじゃそーするはやめましょうね。既にここまでレイアウトしたんで! 第10位 パラグアイ・アルパ(ダイアトニック・ハープ) 8コメント: ま、いろいろヤケクソなセレクトなんじゃないか、とかいろいろ言われますが、これは単純な話、なかなか手が出せない(でかいし)けど、いつかやってみたい憧れの楽器、ナンバー1を10位に持ってきたまでのこと。 ヨーロッパ方面(イギリス、アイルランド)でも使われますが、ほぼ同一のものです。 俺が最高に好きな曲のひとつ、エミグディオ・アヤラ・バエズの「ミ・ディチャ・レハーナ」をはじめ、パラグアイの名曲群。ただただ、聴き惚れるのみでありました。 談議:なし あー、終わった。お、し、ま、い、っ ! わー、めんどくさそうな楽器を選ぶの、めんどくせー。ビール飲んで寝てえー。 じゃ、さいなら。 |