8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.104
                                                                                       
              
   THE ZIRCONS! 日本究極の「アカペラ・ドゥーワップ・グループ@お笑い系」

みなさん、こんう゛ぁんわかめそば!
頑固8鉄兼サンチャゴ・タムラです。
実は、マジで、ノロにやられまして、あっという間に一家全滅ですよ。
ま、すぐに治りますけども。結構、炎症きつくて大変でした。水も飲めなくて点滴でなんとかしのいだんですけどね。
ところで、ノロって36種類もあって、クリアするまでに何十年とかかるうえ、たったの50個の感染で発症、マスクはスルー、アルコール消毒効かない、実は、厚労省が言ってるみたいな予防なんて出来ない最強のウイルス・・・なんて話をしていると前回の話の続きみたいになっちゃうので、おいといて、と。
んなわけで、なんと!今回の原稿は!
キュウキョクのタヌキソバ!じゃなくて、テヌキ!

著作権は大丈夫か??
大丈夫です、だって自分のバンドの紹介ですから。
やー、テキトーだなあ。いや、原稿じゃなくて、わたしのグループの話。

THE ZIRCONS(ザ・ジルコンズ)プロフィール:
50年代ドゥーワップをアカペラで聞かせる4人組み。2005年結成。
サンチャゴ・タムラ(リードボーカル)、小山亜紀(テナーとファルセット)、REVIKEN(ベース)、ヨコ★YANG(バリトン)。
リズム&ブルーズ、アメリカンポップスから昭和歌謡までカバーするドゥーワップ・グループ@お笑い系。
ですよ!
なにが、ですよ!だ!つまんねえぞ!おまえのバンドなんか知りたくもねえっ!湯麺喰わせろ!とか、言わないでね。
以下、メンバー紹介!


サンチャゴ・タムラ:

THE ZIRCONS最悪の男。馬鹿。1961年東京生まれ。さまざまな音楽分野を、持ち楽器を変えては、多方面渡り歩くが、本当は音楽よりも無類の女好き。本職は給料泥棒。「音楽以外は零点の男」「ただのデブ専」「ヘンタイ」などと言われていたが、「デブ専」だけは克服し、間口が広がりつつある(見境なし)。THE ZIRCONSでは総合プロデュース、リードボーカル、演芸ネタ担当。
好きなもの:セックスィーな美女、ジュースィーなおでぶちゃん、ベーコン、ファンタ・グレープ。
苦手なもの:かまどうま、キンメダイの煮付け、行列。
信じるもの:いじれてしゃぶれるもの、スケベ力。
将来の夢:常夏の島で、巨乳にはさまれ窒息死。


小山亜紀:

THE ZIRCONS最高の女。1965年広島生まれ。ロック、ゴスペル、ブルーズ、ポップス、ジャズなど、手当たり次第歌っているが、何一つ大成していない。本職はライブ歌手! では全く喰っていけないので変幻自在のフリーター、内職で歌のセンセー。物覚えが悪く物忘れが激しい性質。脳天気で大雑把。
好きなもの:美味しい食べ物、美味しい酒。
苦手なもの:ムカデ、甘すぎる食べ物、たゆまぬ努力。
THE ZIRCONSではテナーと、実は苦手のファルセット担当。



りびけん:

大阪生まれの栃木育ちで東京在住の32歳、アル中。山崎規夫経由でブルーグラス界隈に片足の小指を突っ込んで、歌つながりでTHE ZIRCONSに参加。本職チンピラ、副業でウクレレのセンセー、内職でピアノ弾き、ハモニカ吹き、オペラ歌手など。将来の夢は「アメリカ西海岸で高校生になる」こと。
ダメさ加減ではサンチャゴに一歩後れをとるもダメなものはダメで、ベース担当の、THE ZIRCONS最低の男。



ヨコ★YANG

THE ZIRCONS最大の男。1973年東京生まれ。世田谷区→川越市→甲府市→徳島市→仙台市→川越市→大田区→大田区→犬山市→世田谷区→新宿区→港区と、3年に1度のペースで全国を転々としながら、一生分の養分を蓄える。体重は3ケタ安定だが、血液はサラサラ。3度の飯より肉が好き! でも、歌う事はもっと好き! しがないサラリーマン業の傍ら、みんなに幸せを届けるべく、魂をこめて歌います。ヨイオロヨイオロレイッヒー♪THE ZIRCONSでは、バリトンと、何だかいろいろ係。
好きなもの:柔らかい肉。ネギ。犬。
嫌いなもの:ピータン。乗用車以外のあらゆる乗り物。
将来の夢:フレディーマーキュリー。もしくはカレー屋さん。


ホントか?って?ホントですよ、ヘンタイです、わたくし。ま、人類なんて、みなヘンタイですけども。
ね!面白そうでしょ?駄目?



次回のライブは、
高田馬場「DIGLIGHT」ライブ (日時:2013年3月17日(日) 19:00オープン 20:00スタート)
場所:東京都新宿区高田馬場2-1-2田島ビル1F 出演:THE ZIRCONS ゲスト:がらくら座 チャージ:なし(投げ銭)
です。じゃ、よろしくー。バイバーイ!!

え?なに?こんな原稿駄目だって?うるさい社長だなあー。

じゃあ、実績報告もしちゃうよ。
わー、8年もやってるとすげえな。レパートリーだの出演実績なんていちいち挙げるとキリがないので、回数から言うと、2005年からほぼ月1のライブで、今までに100回近くこなしているはず。レパは100曲をとっくに超えてます。
池袋「FREE FLOW RANCH」、四谷「SOKEHS ROCK」、高田馬場「DIGLIGHT」をはじめ、いろいろな店に出てきましたが、現在お世話になっているのは主にこの3件。あとは、仙台市の定禅寺ジャズ・フェスティバル、池袋ジャズフェスティバルにも毎年出演。
さらに、FM世田谷に1回、BSテレビ「働くおやじバンド」に1回、藤岡藤巻の前座で、渋谷パルコ劇場に1回、出演したことがあります。
何をやってるのか、っていうと、百聞は一見にしかず、で、観に来てください、としか言えないんですが、tube映像をちょっぴり紹介すると、こんな感じ。

「ワンダフル・ワールド」

ご覧のとおり、古式ゆかしい50年代ドゥーワップやサム・クックのソウルなんかを、本来の姿である「街角アカペラ」スタイルで演奏します、というのがメインですが、ここにどうしたわけだか、「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)だの、「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)だの、あげくの果てに「妖怪人間デブ(ベム)」だのわざわざ声で「カーッ!」とか、ビブラスラップする「水戸黄門のテーマ」だの「サントリーのコマソン(効果音つき)」だの、昭和歌謡や冗談モノが混じっているので、ノリは完全に浅草の演芸です。そもそもそういう企画をどんどん作っちゃったわたしが全部悪いんですけどね!
カントリー、ロカビリー、ジャズ、ブルーズ・・・・日本で「ジャンル音楽」(もともと本国では違うけど)と呼ばれるタイプの音楽をやっているプレイヤーは、案外真面目な方が多くて、一途、というか、その道一筋みたいな感じなんですが、わたしは、そういうタイプの人間じゃないので、いろいろなものに手を出しては、あれこれと面白くならないかいじりまわすのが好きなんですよ。客にウケるかどうかは別にして・・・。

「また逢う日まで」


で、ちゃんと考えずに、適当に、走りながら考えるので、できあがってみると、とんでもないことになってたりすることも多いわけです。ロカビリーやパンクでいえば、かつて、バーン・ホームズから出ていたCD「ドント・ユー・ステップ・アゲイン」(カール・パーキンス・トリビュート)にも参加してますが、他のアーティストが全員、いかにも!なロカビリーなのに、わたくしだけ、スカやテックス・メックスといった全く違うジャンルにアレンジしていたり、ガレージパンクオムニバス「ホッジ・ポッジ・バラージ・フロム・ジャパン」では、わたくしアレンジの「ウルトラマン・スカ」なんか冒頭に出てきちゃうしという具合。生来のへそ曲がりなんですね、たぶん。

ま、これは昔話ですが、ジルコンズは、そんな中では、真面目な部類。ドゥーワップはちゃんとドゥーワップらしく、昭和歌謡は昭和歌謡らしく、バカネタはバカネタらしく、ちゃんとやっております。なにが「ちゃんと」だ!ただのアホじゃないか!とか言う人には、もう湯麺喰わしてあげません!
さて、「ザ・ジルコンズ」という名前ですが、かつて、50年代、ドゥーワップ全盛期のころには、たくさんのグループがいまして、有名な「バード・グループ」といわれる、鳥の名をとったグループ(オリオールズ、ペンギンズ、レイヴンズ、など)のほか、宝石の名前のグループ(ダイアモンズ、クリスタルズ、など)もおりました。僕らは、ザ・ダイアモンズじゃなくて、日本人の偽物だから、と、よく偽ダイヤにも使われるジルコンから命名したつもりだったのですが、実は、50年代に「ザ・ジルコンズ」ってグループいたんですよね。ヒットがないグループで、うっかり見過ごしてしまいましたが、アカペラ版の「ロンリ−・ウエイ」などで、その筋ではマニア垂涎のグループらしい。
僕らのグループも、だいぶ活動してから気がついたし、アメリカに行くこともあるまいし、わかりゃしないよ、ってんで、そのまま続けていたのですが、you tubeにアップしたら、マニアックなアメリカ人が「おまえら!!偽物じゃねえか!」って怒鳴り込んできまして、あわててみんな削除しました。別に悪意はないんですが、こういうのって難しいですね。絶対に前例のない名前に変えようかなーと思っている今日このごろ。「ぬるま湯」とか「はげいわし」とか「わかめうどん」とかにすると、検索でひっかからなくなるし、困ったなあ、と思っているところなのよねー。なにかいいアイデアありませんかね?

「ソー・ヤング」

で、日本究極の、って大きくでてますけど、ホントなんですよ。だって、こんなグループないんだから。アカペラ・グループはたくさんいるが、わたくしのようなドゥーワップ・マニアがやっているアカペラ・グループはいないし、昭和歌謡のお笑いバージョンなんかも含めると、同じようなことをしている競争相手がどこにもいなさそうだから、自動的に、ジルコンズは「究極」になっちゃうんですよ。
でも、それは、「ギョーカイ」(カントリーだのジャズだのロカビリーだのといった業界)がないということでもあり、なかなかお客さんが来ない。たいていのギョーカイは、「昨夜の客が今日の演奏者」みたいな感じで、ぐるぐる回ってるみたいなところがありますから、そういうのがないと、ポッツーンと孤立したまんまなんすよねー、あー、哀し。
愚痴ばっかりでもなんなので、ちょっと、話がずれますが、参考までに言えば、「ギョーカイ」で客集めようと思ったら、やることは簡単で、「社交的になること」、です。
家に帰れば、アマゾンで簡単に「歴史的名盤CD」を格安で手に入れることが出来る今日。tubeなんて、違法だのなんの言ったって、探せばいくらでも聴けます。
そんななか、「よく知ってるけども、あえてそうした名作は聴かない」っていう人もいます。そうして僕らみたいなアマチュアを観に来てくださるありがたい方々なんです。
なんでかって言えば、「歴史的名盤」がすごいのは当たり前だからです。そんなの聴いてばかりいたら、他の何を聴いたって、たいしたことなくなっちゃうでしょう?
だから、あえてライブハウスに脚を運んで、生演奏を観てくれる。こういう人って、「生きている人を相手にしている」、だから社交的なんですよね。
わたくし、実は、客としてほとんどライブに脚を運びません。家が遠かったり、貧乏リーマンだったりするせいもありますが、ホントは、家で、大昔のジャズ音源なんかを聴いたりしてるほうが好きなんですよ。要するに、わたしが相手にしているのは「死人」なんですよ。引きこもり系オヤジの最たるものです。しかし、メンバーの他の3人は、社交的な方なので、ジルコンズも続けていられるのかもしれません。
まあ、AKBだの嵐だのの時代に、60年も前の、しかも、アメリカの、英語の、たいていの普通の人が聴いたこともないような音楽をわざわざやってるんだから、お客さんが来なくても当たり前っちゃあ、当たり前です。
なんでやってんだ?バカなのか、おまえは?って言われたら、「ハイ、バカです。」って言うしかないわけ。ホントにバカなんだもん。道楽、ってそういうものですよね。
僕らは「道楽」でやってんだから、それで構わない、わけですが、あまりにお客さんがいないと、出演している店に悪いし、しまいにクビになってしまうので、なにか暇があったら、みなさんも来てよね。ってことで、今回はおしまいっ!



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