8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.102
                                                                                       
              
                  
 
                        クリト、いや違うな クリスマスソング
                 
 
 

HAPPY MERRY CHRISTMAS!
KONBANWASABIZUKE! GANKO8TETU DESU!

なーんだ、ただのローマ字じゃないか。変換機能の壊れたパソコンみたいに読みにくくなっちゃってますね。
え?もう、杉ちゃんだ? 違う・・なに?・・あ、過ぎちゃったのか!
過ぎちゃいましたよ、クリスマス。参ったなあ、もう。まあ、いいや。来年のクリスマスおめでとう!ということに無理やりしよう!
さて、クリスマスといえば、クリソ!
昔、原宿にあった、THE KINGも関係深いファッションブランド、クリーム・ソーダのこと・・・じゃあありません!ざーんねーんっ!
クリスマス・ソング、ですよね、クリスマスといえば。で、「クリスマスの歌特集」。やー、めんどくさいので、身も蓋もないタイトルでございます。
これがまた、あーた、すごいたくさんあるわけね。あまりにたくさんあって、訳がわからないので、「わたくしが覚えているものだけ」に限らせていただきます。調べるのめんどくせえから。
めんどくせえ、って言えば、ホント、めんどくせえことばっかりですよね。世の中って。なんでこんなに法律がたくさんあるんだよ、とか、なんでこんなに髪の毛が減るんだよ、とか、昼間からビール飲んでなにが悪いんだよ、とか、政権がすべった転んだ、とれもろす!とか・・あ、全然関係ない話にそれてしまいました。
わたしが、お気に入りのクリスマス・ソングといえば、なんといっても、「フロスティ・スノウマン」。
実は、雪だるまが生きていて、人を襲いまくる!冷凍光線を発射する恐怖のスノウマン!バットマンの運命やいかに!・・・ではなくて、雪だるまが生きていて楽しく遊んでくれたらいいなー、という子供らしい夢心を唄ったホノボノソングです。
アメリカで古いほのぼのソングを唄ったら、もう、この人しかいない!ってのが、以前にも紹介した、レオン・レッドボーンというわたくしのようなおっさん。

古ぼけたスーツにパナマ帽、ステッキという19世紀そのままみたいな格好のレオンさんが、その浮世離れぶりにさらに磨きをかけたトップハットの古典ファッションで唄うミュージック・クリップが素晴らしいのでご紹介。

ここに写っている、もうひとりのヒゲで太ったおっさんは、存命中の中では、ニューオーリンズ最高のピアニスト、ドクター・ジョン(マック・レベナック)。レオンおじさんの親友のひとりです。独特のダミ声が素晴らしく、ヴォーカリストとして、なんともいえない、暖かみをかもしだしています。
この曲、ウオルター・ジャック・ロリンズとスティーヴ・ネルソンが、カントリースターのジーン・オートリーのために書いた曲ですから、もともとはカントリー&ウエスタン。
なんとなく、19世紀くらいの曲という印象がありますが、実は1950年の作なので、案外新しい歌なんですね。ポップチャートの7位まであがった大ヒット曲でもありました。
なお、レオンさんの「フロスティ〜」が入ったアルバム「クリスマス・アイランド」(1987年)は、往年のクリスマス・ソングを独特のギターと歌声の「レッドボーン節」で聴かせてくれる名盤です。

 さて、もっと、ゴージャスというか、ロックなクリスマス・アルバムで有名なのが、フィル・スペクターの「ア・クリスマス・ギフト・フォー・ユー」(1963年)。どの曲も、スペクター流の迫力満点の「ウォール・オブ・サウンド」でアレンジされ、クリスマスものの名盤と言われています。



 アーヴィング・バーリンが1942年に書いた、クリスマス・ソングの定番「ホワイト・クリスマス」、49年にカール・シグマンとピータ−・デローズが書いた「マシュマロ・ワールド」、フェリックス・バーナード、ディック・スミスが34年に書いた「ウインター・ワンダーランド」という3つのクラシック、そして、エリー・グリニッチとジェフ・バリーが書き下ろした「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」を唄ったスタジオ歌手、ダーレン・ラヴがこのアルバムの事実上の主人公、と言っていいでしょう。ダーレン・ラヴは、スターとしてあまり目立つことなく(アイドルグループ、クリスタルズ名義の録音も実際はダーレン・ラヴが歌ったりしている)、地味な活動に徹してきた人ですが、その圧倒的な歌唱力で縁の下の力持ちから脱出、今日では、大スター(ロックの殿堂入り)として、当時と全く変わらない、ド迫力の歌声を聴かせてくれます。
特に、このアルバムから生まれた「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」は、「ホワイト・クリスマス」に匹敵するスタンダードとして、毎年、クリスマスには、ラヴ本人がテレビに出て、歌っているのをtubeなどで観ることができます。



さて、ちょっと話が宗教方面に飛びますが、クリスマスというのは、キリストの降誕の記念日でありまして、伝統的な宗教歌としてのクリスマス・ソングは、クリスマス・キャロル(賛美歌)と呼ばれます。
こちらのほうで、たいていの人が知ってるのが、「きよしこの夜」。ドイツのヨゼフ・モール作で、おそらく、世界で一番訳詞された回数の多い歌です。この曲の英語曲が「Silent night」(作詞者不明)であり、日本語曲が「きよしこの夜」ということだそうです。
あとは「もろびとこぞりて」などが有名でしょうか。
そういった賛美歌以外のクリスマス・ソングは、ほとんどが20世紀に入ってから、ミュージカルや映画のために書かれたポピュラーソング、ってことですね。
最後に、21世紀になっても、やっぱりクリスマス・ソングといったらこの人、ビング・クロスビー。クリスマス・キャロルもポピュラーソングとして作られたクリマス・ソングも歌った人です。



特に、「ホワイト・クリスマス」は、第二次世界大戦中の1942年に発売され、リメイク版を含めて全世界で4千500万枚を超える大ヒットとなりました。なお、この曲は発売以降ビルボードで14週間1位を記録しており、今日でも、ギネスブックの「最も売れたレコード第一位」の座を保ち続けています。クロスビーは他にも多くのクリスマス・ソングを歌っており、「クリスマス・ソングの王様」とも呼ばれています。


ちなみに、クロスビー版でも有名な、日本で一番有名なクリスマス・ソングは、おそらく、1857年に牧師のジェームズ・ピアモントが作詞作曲した「ジングルベル」じゃないだろうか。ボストンにある自分の教会のサンクスギビングのお祝いで歌うために作ったものだったそうです。19世紀の歌なんですね。

さてさて、みなさまは、クリスマスはどう過ごされたのでしょう?モテない男が「クリスマスなんて大嫌いだ!」っていう歌もありましたが、本来は、家族とともに過ごすのがクリスマス。しかし、現実に、ご家族がおられない方もたくさんおられます。
キリスト教徒かどうかはさておき、こうした日には、なにはともあれ、静かに平和や楽しい未来を思い描いて、祈るのが本来のクリスマス。サンタさんになにかちょーだい!って言っても、くれません。皆さん自身が未来の子供たちのサンタクロースにならなければいけないということなのです。

では、ちょいと短め、ちょいと早めではございますが、本年も誠にありがとうございました。THE KINGのシャチョーさんも、お得意様方にはアタマが上がらない!私もシャチョーにアタマがあがらない!ついでに50肩で腕もあがらない!かわいそうなわたくし8鉄にクリスマスケーキ送ってください!
来年もみなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします。



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