NANATETSU ROCK FIREBALL COLUM Vol.229


■ロックまわり道紀行〜ウクライナ

 The-King初のベスト発表でコーフン気味のわしじゃ! 「まだこいつがあったか!」という驚きと同時に、The-Kingを支持する気持ちがリフレッシュされるといった感じじゃ。 そして新しい試みにトライ、チャレンジする勇気、意欲まで高まってくるってもんじゃ。 ベストは身体のラインが強調されるから、こりゃダイエットにチャレンジだあ〜て何を言わせる! わしは目下のところ旅人じゃ。 まだ見ぬ土地、街へのチャレンジを続けるぞお〜!

 ってことで、今回はウクライナって国をかる〜く紹介してみよう。 場所は地図で確認してくれ! 1991年、旧ソビエト社会主義人民共和国連邦の崩壊によって独立を果たした国じゃ。 当時旧ソ連から独立した国は沢山あってとても覚え切れなかった記憶があるが(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス等など)、ウクライナは元々独立意識が極めて高かった国であり、独立がもっとも盛大に全国民レベルで歓迎された国でもあるのじゃ。 だから国民はあまりロシア語を話したがらない。 努めてウクライナ語を話そうとするらしい。(わしには違いは分からんが)そんな国民気質ゆえか、かつての親方ロシアとの様々な小競り合いが時々ワールドニュースを賑わすことはある。 もともとウクライナ地域は、“ヨーロッパの穀倉”と呼ばれるほど天然資源にも恵まれた肥沃で広大な大地があるので、旧ソ連/ロシアが国策として独立を承認したがらなかった経緯がある。 それでも日本人はまったく興味を示さない最たるヨーロッパの国じゃ。 だからこそ、天邪鬼(あまのじゃく)のわしとしてはあえて行ってみたのじゃ! 「そこで七鉄は何を見たのか!」って大袈裟に書くつもりは全然ない! わしは探検家でも冒険家でもなく、ただの酔いどれ旅人なんじゃから、ラフゥ〜にアトランダムゥ〜にお気楽極楽視点でご紹介するぞ〜♪


七鉄のロック回り道紀行 東欧編 Vol. 3
大物ロッカーの招聘を続ける、“ヨーロッパの穀倉”ウクライナ


●Part 1  本物!年代物!!のホースシュー(実物)を発見

 まずはこの話題から! 現在わしはウクライナのリヴィウという街並みそのものが世界遺産に指定されておる街に来ておるが、そこの民芸品ばかり扱う青空市場にて、本物のホースシューってヤツに初めてお目にかかった! 大きさから判断すると、馬の足先にはめられた馬蹄ではなくて、馬蹄の形をした鉄製のお守りであり、多くの家庭が玄関の扉に取り付けておった物じゃ。「悪魔を封じ込める」という魔除け信仰の願いを込めて、鍛冶屋が丹念に作り上げておったのじゃ。(まあ、この辺のオハナシは諸君なら十分すぎるくらい知っておるな!)
 ホースシューを玄関に掲げる習慣は西側ヨーロッパ諸国とばかり思っていたので、ウクライナで発見したという事実に驚いてしまった。 噂にたがわずずっしりとした重厚な物量感を湛え、もう100年ぐらいは経過しているんじゃないかと思うほど錆び付いておる。 さすがに人家の玄関で魔除けの役割を果たし続けてきたアイテムだけに、一種異様なオーラを感じたわい! 

 う〜ん、しかし青空市場でその他のお手軽な骨董品と一緒に売られておるのが逆に粋じゃのお〜。 変に博物館の中で分厚いガラスの向こうでエラソーに展示されておるよりも、「錆び付いてもなお庶民の味方!」ってホースシューの気概、真の存在価値みたいなもんを感じるな!
 気になるお値段じゃが、日本円で1個5〜60,000円くらいを提示された・・・高いのか安いのか・・・とりあえず、これはわしの交渉の仕方の失敗じゃろう。 最初に感心しながらしげしげと見つめ過ぎたから、恐らく?ふっかけられ過ぎた?んじゃろう。


●Part 2 エマーソン・レイク・アンド・パーマー「キエフの大門」

 わしが生まれて初めてウクライナという地域を知ったのは、中学生の時に聞いた「キエフの大門」によるのじゃ。 キエフとはウクライナの首都じゃ。 この曲はロシアの大作曲家ムソルグスキーによって書かれた組曲「展覧会の絵」の中の1曲であり、わしはプログレッシブ・バンドのエマーソン・レイク・アンド・パーマーによるロック・ヴァージョンで初めて聞いたのじゃ!
 壮大に開かれていく公明正大なメロディーに魅了されて「いつか、(実在する)キエフの大門ってやつを訪ねてみたい」なんて漠然と思ったもんじゃ。 シングル盤のB面用にカットされた事もあり、EL&Pのコンサートにおける大人気曲でもあった。 もっともその頃(1970年代)のウクライナは旧ソ連領内じゃったがな。
 「キエフの大門」という歴史的建造物はウクライナの戦史を飾る代表的史跡らしく、現在は「黄金の門」と呼ばれており、キエフ訪問の際にはまっさきに駆けつけたが、こっちの想像、期待がデカ過ぎて実物はちょっと(笑)


●Part 3 ビートルズ「バックインザUSSR」

 ロックでウクライナが題材になった曲をもうひとつ。 ビートルズの名盤『ホワイト・アルバム』のオープニング・ナンバー「バックインザUSSR」じゃ。 曲調がガラりと変わるパートの冒頭で次の様に歌われるのじゃ。

Well, the UKRINE girls really knock me out .They leave the west behind !

 直訳すると、ウクライナの女の子たちにはマイッタゼ!西側諸国(の女の子)なんてメじゃないぜ!ってな意味じゃ。 ウクライナは「世界一美女の多い国」って言われておるが、ビートルズの活躍していた当時からそうだったのかな〜。 まあこの曲を聴いてウクライナに行きたいとは思わなかったが(笑)、今回実際に行ってみてビートルズ(ポール・マッカートニー)の歌詞が本当だったか!? 詳しいことは述べられんけど、ひとつ言っておきたいのは、チェコの女の子の方が・・・(笑)
 因みにこの曲、ビートルズの楽曲の中ではリードギターが流麗でカッコいいことでは屈指の1曲。 弾いておるのはポール。 ドラムもポール! ウクライナの女の子があまりにもよかったので、ポール君は張り切っちゃったのかもしれんな!


●Part 4 ポール・マッカートニー、クイーン、マドンナが大人気

 ウクライナで開催された大規模なロックコンサートの筆頭は、2008年6月14日に独立広場に15万人の大観衆を集めて行われたポール・マッカートニー公演。 この模様はTVでウクライナ国内に生放送され、瞬間視聴率が40%を越えたといわれるウクライナのポップス史上に残る大事件となった!
 当然オープニング曲は「バック・イン・ザ〜」と思われたが、意外にもビートルズの別曲「ドライブ・マイ・カー」。 既に独立を果たしていたウクライナだけに、ポールはいきなり「USSR」と題されたナンバーのプレイは控えたに違いない。 
 なおわしはキエフの街中で、何度もウクライナバンドによる「ドライブ・マイ・カー」の完全コピー(カヴァー)を聞いた。 “歴史的コンサートのオープニング曲”という事ですっかり人気ナンバーになっておるようじゃ。

 同年9月には、ヴォーカリストにポール・ロジャーズを迎えたクイーンもカルコフ自由広場にてコンサートを開催。 これはウクライナの某財団が企画した「エイズ撲滅運動」のキャンペーンのひとつでもあり、クイーンのオリジナル・ヴォーカリストでエイズで亡くなったフレディ・マーキュリーの命日から一週間後の日が選定された。 またポール・ロジャースとクイーンとのジョイント活動のラストを締めくくるアクションとしてもファンの間で記憶されておる。 ポール・マッカートニーとクイーンのウクライナ公演の模様はいずれもDVDに収録されて正規発売されておる。
 なおクイーンは、2012年にもウクライナで再度コンサートを開催。 同年にはマドンナも!




●Part 5 ロックンロール・カフェ「Shalena Mama」

 西側欧州的に開かれてから年月が浅いウクライナにもマクドナルド、KFCは参入しておるが、まだまだスーパーも外食店も個人商店レベルの店が圧倒的に多い。 そんな状況の中で、キエフに一件だけ「ロックンロール・カフェ」と名乗る異質の個性を掲げるカフェ・レストランがあったからびっくり! それも逗留していた宿から徒歩わずか数分の場所に! やっぱりわしは、ロックの神様にい〜(笑) 
 とはいえ、それに気が付いたのはキエフ滞在の最終日の観光終了間際。 ハンガリー・ブダペストで見つけたロックのアナログ専門店にしてもそうだが(前回紹介済)、どうして近くにこーいうもんがあるとすぐに気が付かないのじゃろう! しかも今回は発見した時に写真撮影用のi-phoneのバッテリーも携帯用サブバッテリーもともに切れておって情けないったらありゃせん! 掲載した写真は店のブログから引っ張ったんで悪しからず。

 ここはローリング・トーンズの写真、イラスト、ポスターを店のインテリアに掲げ、メニューの料理名も全部ストーンズ・ナンバー(笑) もちろんこの料理名では何の料理だか分からんから説明書きもあるけどな! 調べてみたら正式店名「Shalena Mama」ってのはウクライナ語で「クレイジー・ママ」になるらしく、それもストーンズ・ナンバーからの引用!
 料理はどういうわけだかすべて東南アジア風(タイ料理に近い)なものばかり。 ウクライナでストーンズを楽しみながらエスニック料理という、まあ当地では考えられないコンセプト(笑)
 BGMもストーンズじゃが音はかなり小さめ。(ウクライナの飲食店のBGMはどこでもとても控えめ) だからストーンズ・ナンバーのノリに乗じて財布の紐も〜ってわけにはいきづらい。 夕方なのに客はわし以外におらんかったこともあり、これで商売がたちゆくんじゃろうかって心配になった。 それでもウエイター君はニコニコしながら「日本人か! いやあ〜よく来てくれた!!」って喜んでくれたわい。


●Part 6 安くて美味い、ウクライナのタバコ&酒

 ウクライナにはキエフの空港から入国したんじゃが、空港でまず驚いたのが煙草の値段がメッチャ安い事! 最初は目を疑ったというか、ウクライナ・マネー(フリヴナ)とユーロとの換算レートを間違えて覚えておるのかと思ったわい。 だって現地タバコが80円弱じゃぞ! マルボロ、ウインストン、キャメルなんかの洋モクも120円前後。 煙草がバカッ高いヨーロッパでは破格じゃあ〜。
 わしが現在吸っておるのは現地タバコ「L・D」のブルー・パッケージ。 このブランドは日本でいえば「メビウス」みたいにポピュラーで種類豊富。 「L・D」だけで7〜8種類はあり、パッケージの一部が別々の色合いになっておる。 試しにレッドも買ってみたら、フィルター部分が外側のカバーだけで中身がそっくり抜けておった! それでもタバコの葉が巻紙内で型崩れして口の中に入ってくることはない。 この国のタバコの製法がしっかりとしておる事がみてとれる。

 ビールは国産ブランドがたくさんあるが、「バルチカ」がもっともポピュラー。 「レギュラー」「アメリカン・タイプ」「アジア・タイプ」「エクスポート・タイプ」とか種類があり、あんまり味の違いが分からんけど(笑)、一応日替わりでテイスティングしておる! お値段は一缶(350ml)約70円。 
 黒ビールも種類がいくつかあり、これがまたイケル! ウクライナのお国料理ボルシチにもピッタリじゃ。 パブやレストランだと樽生タイプになり、ビターテイストでほんのり甘くて、一発でクセになるお味。 黒ビールといえば世界的には「ギネス」じゃけど、目下のところわしはウクライナ黒ビールに浮気中〜♪ ちなみにウクライナにはペットボトルに入ったビールがあり、1.5リットルで60円とチョーお買い得なんじゃけどお味は・・・。1本だけ買って飲んだ後はご遠慮させてもろうておる。

 ロシア地域における酒といえば、何はともあれ「ウォッカ」。 さすがに酒屋に行くと夥しい種類のウォッカがずらりと並んでいて壮観じゃ。 じゃけどウクライナの若者においては意外とウォッカは不人気!? 
 ウクライナ人の旅行者はきっぱり言っておった。 「ウォッカは旧ソ連時代の有り難くない文化だよ。 あんなモン飲んだら、今日の事なんてすっかり忘れてしまうトンデモナイ酒だ」とわしに力説しておった。 身に覚えがあるだけに(笑)、大いに同意したらやたらと喜ばれて、ウォッカの代わりに「OK’VIN」という国産コニャックをススメテくれた。 ウイスキーとワインの中間みたいな喉越しでイケル! お値段も小瓶(0.25リットル)で350円くらい。 ちびちび飲んどりゃ数日分はあるからなかなかお買い得。 わしは美味くて一晩で小瓶を開けてしまったが、二日酔い無し!


●Part 7 CPの高い安宿

 今後ヨーロッパの何カ国を周遊するかは分からんけれど、恐らくウクライナ以上に安宿のコストパフォーマンスがいい国に出会うことはないじゃろう。 その点ではウクライナは最高じゃ!
 長旅の予算上、わしが宿泊するのはドミトリー(一部屋に8〜12ベッド)ばかりじゃが、部屋は広くて清潔。 ベッド・シーツは頼めば毎日でも交換してくれる。 共同トイレ/シャワーも清潔でホットシャワーもふんだんに出る。 コーヒー、紅茶、ドリンクウォーターは無料。 概して従業員の愛想はいい。 これで1泊500〜600円が相場。 わしはキエフで3軒、リヴィウで2軒泊まったが、何処もクオリティーに大差はなく、とても穏やかな気持ちで宿泊できた。
 また何処も室内インテリアが素敵じゃったな。 団体で泊まりに来てドンチャン騒ぎをやったり、酒飲んでワイワイやるような気分にならないというか、長旅の疲れを癒し、一人の時間をたおやかに過ごすための雰囲気づくりが考慮されておる。 ウクライナにおいては、「安宿」という言い方は止めようかな。 「ホステル」じゃな!

 なお、ウクライナのホステルの宿泊者は、外国人旅行者よりもウクライナ人の若い国内旅行者の方が多い。 若い国内旅行者の中には学生さんもいるから、皆さんそこそこ英語が出来る。 だから我々外国人旅行者と少々コミュニケーションが取れるのじゃ。 一般的にウクライナ人は英語を話さないので、彼らとの交流は生のウクライナの実態に触れる絶好のチャンスであることを付け加えておこう。 中には世界に名高いウクライナ美人もおる(と思う、笑)


●Part 8 首都キエフについて「二言三言」

 この街最大の特徴といえば、大河ドニエブル川に沿って街のほとんどが小高い丘全体に広がっており、平地の部分が少ない様に感じる首都としては珍しい地形であることじゃ。  ということは、坂の昇降を余儀なくされるわけで、わしら年寄りにはツライって何を言わせるバカモノ! わしは放浪前に日本でジョギングして鍛えてきたんでへっちゃらじゃわい!
 正直なところ、日本や西側欧米諸国の首都に比べると観光ポイントは少なく、旧ソ連体制下の置き土産ともいうべきデカいゴシック調の建物は健在とはいえ街並み全体に色合いが乏しい。 ロシア正教時代を物語る由緒正しい教会がいくつかあるが、これも遺跡同様に専門知識という下地がない限り、良さを理解するのは結構難しいと感じたいわい。 チェルノブイリ博物館が旅行者に人気のようじゃが、わしは初めて入国した国ではその国の負の歴史には触れないというポリシーがあるので行っておらん。
 ポール・マッカートニーらがコンサートをやった「独立広場」も、その事実がなければ、またロックに興味がなければ、別段どーって事のないデカい広場なだけっつったら言い過ぎか。

 わしのおススメのキエフ観光の仕方といえば、上記の教会の周辺を含め、キエフの街を当てもなく散策すること。 そうすると、とにかく数多くの大小様々な銅像に出くわす。
 その数の多さもさることながら、風にたなびく服地のドレープの流れ、人物の顔の表情や皺、ポージングなど、写実主義を極めたようなリアルな彫刻技術は驚くばかり。 まさに命を吹き込まれた彫刻じゃ。
 その象徴ともいうべき作品が、聖ミハエル教会(ミエハルではないぞ!)広場から後ろ姿が見える「ウラジミール聖公像」。 ウラジミール聖公像とは、この地にロシア正教を布教した人物らしく、多くの信者が洗礼したといわれる大河ド二エブル川を小高い丘の中腹から見下ろすように建てられておる。 後ろ姿で観る者を釘づけにする銅像なんてそうはないじゃろう! それだけリアルで威厳のある作品じゃ。


●Part 9 世界遺産都市リヴィウについて「二言三言」

 1998年に旧市街地が世界遺産に登録されたリヴィウ。 特別目を引く観光ポイントはやはり少ないものの、街の中におると不思議な落ち着きを感じる“いにしえ感”たっぷりの情緒が漂っておる。 これは実際に行った者にしか分からない感覚じゃが、わしも“いにしえ感”に浸ってしまって、歩き回れば3日で観光が終わってしまう小さな街に二週間近くも滞在してしまった。 日本人旅行者2人にも会ったが、彼等も異口同音にリヴィウのその魅力を語っておった。
 リヴィウ大学というウクライナ有数の大学もあり、“いにしえ感”にアカデミックな雰囲気も加わってとても上品じゃ。 街の人も概して優しくて、お店などで英語が通じなくてもあまり嫌な顔もされないから本当に居心地がいい。 アジア人旅行者はまだまだ少ないらしいが、周囲から奇異の眼でみられることもあまりないのじゃ。

 最大のオススメ観光ポイントは、ヨーロッパでも有数の美しい霊園「リチャキフ墓地」。 市内の中心地から徒歩30分くらいの場所にある森の中の霊園。 主にウクライナの歴史的要人たちのお墓が多いようじゃが、数多くの個性あふれる彫像、墓碑は必見。 生前の功績、敬虔な宗教心、死後の希望、残された家族への愛情など様々であり、まさに「彫刻の森」といった風情じゃ。
 奥には夥しい数の十字架が並んでいる敷地もあり、これは名も無き兵士たちか?と早合点したが、十字架の墓碑銘をみると幼くして亡くなった方たちばかり。 疫病死なのか戦火の犠牲なのか分からないが、国民の生命を永遠に慈しむこの国の敬虔なる国家精神を見せられた思いがしたもんじゃ。


 泊まっておるホステルのリビングでこのページの仕上げをやっていたら、シンガポール人のオジサン旅行者がPC画面を覗き込んで「何をやってるの?」と。
 仔細を述べると彼は笑い出し、「ウクライナについてそんなに書く事があるなんて、キミはスゲーな」って皮肉を言われたわい。 「早く終わらせて飲みに行こう! この国はビールと美女しかないぜ」ってヤカマシーったらありゃしない(苦笑) ほんと、旅も人そ・れ・ぞ・れ。 楽しい事は多いけれど、時には疲れるわい(笑)

 恐らくThe-Kingのカスタマーでウクライナに行ったことのある方は僅かじゃろう。 そんな諸君に対して、ウクライナが「ビールと美女だけ」ではないことは伝わったかの〜。 ほんの少しだけでもウクライナを擬似旅行した気分になってくれたら嬉しいわい! もちろん、それ以上に嬉しいのは、ちゃあ〜んと新作ベストをキメてくれることじゃから、頼んだぞ! ではご機嫌よう。 明日はポーランドに行くんでこれからコニャック飲みながら荷造りじゃ!



七鉄の酔眼雑記 〜感謝を込めて、ウクライナにサヨウナラ


 @アカスリ・タオル(ナイロン製洗体用タオル) Aリスデリン(液体歯磨き) B現地コンセント用変換プラグ
 これはな、この1年間の旅の中でどうしても治らないわしの“忘れ物”ベスト3。 まあ無くしたら現地で調達すりゃええんじゃが、同じ物を無くし(忘れ)続け、その度に同じ物を買い続けておるから我ながら呆れてしまう。 この3つを無くしてしまう原因の共通点ってあるんじゃろうか? バカバカしいハナシじゃが、個人的にはじつ〜に情けないんで、心当たりのある方は是非教えて頂きたい(笑)
 ただし少しずつ改善はされてはきておる。 宿に忘れた事を思い出すまでの時間が段々と短くなってきた(笑) 先日もキエフの宿を引き払って1時間後、駅の待合室でリヴィウへの列車を待っている時に「あっ、またリスデリンを洗面所に置き忘れた!」って気がついた。 以前は次の宿で荷を解いてみてようやく気が付いていたからな。 少しづつ健忘症が回復してきておる証拠じゃろう?(笑)

 ところで驚いたのは、忘れ物を取りに徒歩数分に位置する宿に引き返してみたら、たかがリスデリンの小ボトルなのにちゃ〜んとフロントのオネーサンがビニール袋に入れて保管しておいてくれたことじゃ! やはりウクライナの安宿はCPが高いというか、こういう些細な事でその国が大好きになったりするもんなんじゃよ。 東南アジアの安宿だったら、掃除の人が「オレイラネー」だったら即ゴミ箱行きじゃよ、リスデリンなんか。
 そのオネーサン、いつもフロントでチョコレート菓子をムシャムシャ食っておるトドみたいに丸々太ったお方じゃが、フットワークは軽いようじゃの〜。 「あなたのご親切は忘れません。 ありがとう〜」って丁寧に御礼を申し上げた。 液体歯磨きひとつで何を大げさな!って思われたじゃろうけれど、オネーサンは「まあ! それではあなたにもう1回サヨナラを言うわね。 どうぞ、お気をつけて!」と笑顔で返答。 キエフ、いい街じゃったな〜ってなってまうわな、こりゃ!

 さて、明日(22日)は、ウクライナ・リヴィウから夜行バスに乗ってポーランドの首都ワルシャワへ移動じゃ。 まずは忘れ物せんようにしないと! ポーランドという国はヨーロッパの中でも対日感情が非常によろしい国だそうで、ワルシャワ大学の外国語学部日本語学科の入学競争率は毎年20〜30倍にもなる大人気学科らしいって、そこにツケコンデ、日本語学科に通う女子大生でもひっかけよう!なんてワケではないぞ(笑) 対日感情のよろしい真の理由ってヤツを目と耳で是非とも確認してみたい! 




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