国境税関員：これは何だ？
旅行者：フエラムネですよ。
税関員：？？？
旅行者：“ピーピー”
税関員：（一同爆笑）

　中央アジアのウズベキスタンかどっかの国で起こった、こんなエピソードがニュースになっておった。こんなんまでニュースなるのか（笑）平和な世の中に戻ったもんじゃのお～♪
　わし、フエラムネなんて知らんかったぞ。さっそくネットで調べてみると、オマケもスゲーな。ホント、日本人のこうした知恵って感心するわい。これも発想の原点は昔の駄菓子なんじゃろうな～。「フエラムネを使って、こんな音も出ます!」なんて動画までyou tubeにたくさんアップされており、しかも動画の主はガキんちょじゃなくて青年じゃ。「いいワケーモンが何をやっとるんじゃ！ったく日本の将来はどうなっちまうんじゃ」じゃなくて、「へえ～日本人の遊び心みたいなもんが復活してきたんじゃな～」なんて微笑ましく思えたわい。その一方では自分の浦島太郎化を現代の駄菓子からも痛感してしまった！

　そう言えば2年ほど前、バンコク郊外にある、日本人はまず行かないような地域の市場を取材した時、日本製の駄菓子を売っている店があったので驚いた。その時はお店にお客はほとんどいなかったが、店員の女の子とちょっとだけ話をした。「タイ人は日本の文化が大好きなんです。この小さなお菓子もパケージもかわいいし、タイ人の子供たちが好きになると思いますよ」って。そん時は「そんなモンかな～」って程度でスルーしちゃったけれど、案外彼女の考えは的を得ておるかもしれん！なあ～んて考えてしもうた。
　8鉄センセーやあたしゃさんが、時々駄菓子に関する気の利いたショートコラムを書いておるな。わしにはあんな芸当、感性はないが、なんで子供の頃は駄菓子屋さんがあんなに魅力的に見えたのかって考えさせてくれるわい。あのパッケージのセンス、あのお味、それに魅惑的なオマケの数々。大人たちが連れて行ってくれる場所ではまずお目にかかれない非日常的な世界が眩しかったからだろうか。でもちょっと侘しさもあったけどそれもまた！非日常の世界、それは自由な遊び心で出来上がった世界であり、子供の純な感性にダイレクトに響いていたんじゃろうな。

　一応来年の5月ぐらいに6年振りの帰国を予定しておるが、フエラムネや大人の駄菓子セットを買ってみるかな。歳食ってくると、視野がどんどん狭くなってきて自分の価値観に固執し過ぎて来る。同時に遊び心ってもんが失われていっているに違いない。フエラムネや駄菓子のアイディアに触れて、遊び心を取り戻してみようかのお！