わしの神棚にまつる天下のホワイトファルコン様をダブルクリックするとは、YOU!! なんてバチアタリで恐ろしい事を。恐らく明日からYOUのポストは不幸の手紙のアメ嵐と・・・なるワケがなぁ〜い!! あいかわらずやるのぉ〜YOUはウワサどおり素晴らしい感性の持ち主のようじゃ! 感性っていうものは学んで得られるもんでなく、それはYOU自身の財産でもあるぞ! 要するに感じる事だ。  なっ、なぬぅ〜わしのギャロッピン奏法を感じてみたいだとぉ〜? 仕方ない、いきなりテンションっつうもんは上がらんがっ・・・ん? んん?? その前にチューニングさえもでき〜〜ん! 悪いねぇ〜 つまり、形から入るのもOKなのがレベルルールっつうもんだ。南部が恋しいのぉ〜
資料無し、情報無し、それでも七鉄は凹まない!
大戦の狭間に咲いた、50'sファッション裏街道の“雄”「細身ベルト」



 ブルースウェード・シューズにフラップ・シューズ、更にピストルパンツの新作と、このところTHE-KINGのヴォルテージもヒートアップしているようじゃ。さぞかし諸君の限りなきフィフティーズ愛へ火をつけていることじゃろう。2006年のサマータイムはTHE-KINGのアイテムとともに突っ走っていただきたいところじゃが、ちょっと待たれ〜い。人生、気のハヤリ、アセリは禁物じゃ。かぐわしきコーヒーと同じで、ええモンは、まずその香り、雰囲気をじっくりとフィーリングしてから頂くべきじゃ。そこで今回は、心からTHE-KINGのアイテムを堪能してもらうべく、フィフティーズ・ファッションの“裏街道”のオハナシをかましてみたい。“裏街道”をも極めた者こそ、表街道の真の征服者というものじゃ!

 そこで登場と相成るのが、今や堂々とフィフティーズ・ファッションの裏街道を行く「細身ベルト」じゃ。さっそく、七鉄お得意の「アイテムの歴史探索」といきたいところなんじゃが、実は、「細身ベルト」には体系的な歴史が無いのじゃよ、これが・・・。随分とベルトの歴史を辿ってみたが、細身ベルトについての詳しい記述は、どこにも・・・無い。ネットや書籍だけではないぞ。わし顔負けのウルトラガンコなベルト職人にまで当たってみたが、「こっちが知りたいぐらいじゃ」と逆に一喝されてしもうた。トホホ・・・。ってことで、それでは諸君ごきげんよう〜って引き下がってたまるか!
 
 元々ベルトっつうもんはパンツ止め機能とともに、男の権威を象徴するアイテムとして昔っから男性ファッションの中では極めて重要視されてきた。大昔の騎士や軍人のユニフォームを見よ。数々の勲章や立派な剣で飾られておるじゃろう。「ベルトこそ男の顔!」ってな感じであり、格闘技のチャンピオンベルトなんかは、その子孫ともいうべき存在じゃ。いやチャンピオンはグレイトだろが!
 「細身ベルト」が、ファッションの表舞台に姿を現したのは、やはり1950年代のアメリカのようじゃ。それはまさにベルトの突然変異的な現象で、その変化の背景はさっぱり不明じゃ。当時のファッションカタログを見ても、特別な記述も見当たらない。それまで、レディース・ファッション・サイドに限れば、「細身ベルト」はあったが、メンズ・サイドのベルトは常に一定以上の太さがキープされてきた。ところが1950年代になると細身ベルトの需要が高まってきたのである。
 これはアメリカに初めて訪れた、50年代という平和で物資が豊富な時代特有の現象なんじゃな。アメリカという国は、1776年の建国以来、荒地の開墾、先住民族と移民との争い、移民同士の小競り合い、南北戦争、更に二度の世界大戦参戦と、苦難と戦闘の歴史を繰り返してきた。それが1950年代になってようやく平穏無事な時代を迎えたのじゃ。男どもは、もはや流血の果てにつかんだ名声や地位を誇示する必要がなくなったことがベルトの細型化のきっかけになったことはまず間違いなかろう。
 
 更にもうひとつ。国が平和になると急に強くなったり垢抜けてくるのは女性なんじゃな。女性の感性がまず文化や流行の先端を走るもんじゃ。当然レディース・ファッションは進化し、メンズにも影響を与えるようになる。タイトな着こなしや長髪なんかはその最たる傾向じゃ。そこで50年代にレディースファッションからメンズへ流れこんできたのが、「細身ベルト」という訳じゃ。男モノ、女モノと変に区別せず、転用できるアイディアは貪欲に取り入れるアメリカ人らしい発想じゃと思うぞ。そしてメンズファッションのフォーマル・サイドに「細身ベルト」が重宝されるようになったのじゃが、
 現代注目を浴びているのは、やっぱりキング・エルヴィスを初め、エディ・コクラン、ジーン・ヴィンセントらロックン・ロール創世記のプリンスたちがキメまくってからであ〜る。
 「細身ベルト」は紛れも無くロックン・ロール・アイテムじゃ。
 平和の到来とロックンロールの登場によって、男の“カッコよさ”が変わっていった1950年代。そんな時代のイカした男たちのセンターポイントを彩った「細身ベルト」。お洒落は足元から?イケメンは髪型から?セレブは年収? 冗談言っちゃいけねえ〜。男は腰元じゃあ〜!いつもジャケットやパンツの表街道ばかりに気を取られている輩(やから)は今こそ、「細身ベルト」をまとい裏街道を走るミステリートレインに飛び乗るべし!
                    
                     フゥ〜ぼちぼちいつもの薄暗い隅のボックスシートに腰を下ろすとするかのぉ〜
ロカビリーベルト




 ★七鉄のアイテム紹介コーナー   KSP-003

  ワンスター・ホースシュー・ペンダント」 

 ご覧の通り、ホースシューとスターをドッキングさせたアメリカン・フィフティーズそのもの!といった装いのペンダント。まあ通常のパターンからいけば、個性溢れる形同士のドッキングというのは、バリバリ、コテコテのエグ過ぎる結果になっちゃうものだが、どうじゃ、このスムーズでスッキリとした仕上がりは!まずはあらためてナイスショットを眺めてほしい。

 わしは、このホースシューとスターとのドッキング成立には、アメリカン・フィフティーズ・アイテムが愛される大きな理由が潜んでいる気がするのじゃ。キャデラックのような超大型高級品から、身近な日用品に至るまで、すべてのフィフティーズ・アイテムにはひとつの共通点がある。それは観る角度、目にしたり使用したりする時の気分よって、同じブツとは思えない無限の娯楽性があるのじゃ。つまり使用する人や時間や条件を限定しない永遠の時空の中に存在することがフィフティーズ・アイテムの代表的な魅力なんじゃ。ホースシューを、幸福の到来って、いつも大袈裟に限定する必要もなく、スターも愛国心のシンボルって堅苦しくとらえなくてもいいわけじゃ。そんな柔軟な発想と遊び心、そしてそれぞれの型がもっている様々な顔がこの異なる個性の両立を成立さておるのじゃ。

 もちろん、何でもかんでもドッキングさせてもいいってもんじゃなく、それをイカしたレベルにするには、知識と経験に裏打ちされたセンスが必要じゃ。このワンスター・ホースシュー・ペンダントはTHE-KING特有のフィフティーズセンスが活きている代表的なアクセサリーとわしはみた!実際評判もかなり宜しいようじゃのぉ。

 ファッションって、キメまくる時よりも、案外着流しをやっている時にこそ、その人のセンスや個性が出ているもんじゃ。ちなみにこのペンダントには厚みが5mmと2mmとの2タイプがあり、5mmの方は、その厚みゆえの独特の存在感、絶妙の重量感がある。わしとしては、オフタイムの時にさりげなく自己主張したい方にオススメする。
 
SILVER 925製  変色防止ロジウムコート付き
最大高さ 30mm
TYPE.A 厚さ2mm \12,600 (税込み)
     重量チェーン含む  8g
TYPE.B 厚さ4mm \15,750 (税込み)

     重量チェーン含む  14g

    
GOLD仕上げ(金メッキ付)
TYPE.A \15,750 (税込)
TYPE.B \18,900 (税込)



 番外編   

 わしが自信をもってお送りした今回「細身ベルト登場説」。今回も、年甲斐もなく熱くなってしもうたのお〜。資料も情報もないのに、(ついでに金もない!って大きなお世話じゃ)なんで「細身ベルト」にこうも肩入れしてしまったのか???

それは「細身ベルト」が50年代を駆け抜け、時代の終焉とともに、静かに裏街道へその身を移したという事実なんじゃな。60年代というのは、50年代とはまた別の意味で個性溢れる時代なんじゃが、ベトナム戦争が到来したことによって、再び男性の直接的な力強さが求められるようになった。社会はまたまた騒がしくなり、男どもは過激になり、ロックン・ロールは過剰に鋭利になっていった。と同時にベルトもまたかつての“太さ”が要求される時代になったんじゃ。「細身ベルト」のもつ、しなやかで控えめな強さは時代の表街道にはそぐわなくなってしもうた。こうした運命の流れや、誕生におけるロックンロール的背景との同居が、わしを魅了して止まないのじゃ。
わしのアルコールも止まなくなってきたわい! ぐびっ!!



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