どうやらわしのいかすブルースウェード製のロカタイをクリックしたようじゃのぉ〜やるね、できるね、タダモンじゃないねオタク! 歓迎しよう。その昔、大正生まれの親父殿から「男は一年に一度だけ笑えばいい。春を迎え、皆が活き活きとしている様子を見てにかっと軽く笑えばいい」と教えられたことがある。それに比べ、メ・イ・ド・カ・フェなんかに出入りしているヘナヘナ野郎共は、いったい何を考えていやがる! しかたない、ここは一発、彼等に声を大にしてビシッ!とこう告げよう。  わしも連れてけ!!!  ナハハ 
 ガンコ七鉄先生「ロカタイ」を語る
ロカビリータイ  ロカビリアンのセンターピンとも言える「ロカタイ」じゃが、別にロカビリアンでなくともシャレっ気が確かに存在し、どことなくカッコええっていう感覚を近年一般ピープルがジワリジワリ感じ取っているっていうから参るのぉ〜。イヤイヤ、この現象はまことに素晴らしい事に思うぞ。

 ロカビリーを愛する諸君においては、オフ、オン気分に関わらず、コイツを襟元でビシッときめて欲しいところじゃが、わしが「にかっ」とした、つまり「やりおったな!」と思ったのは、ロカビリーの起源が黒人ブルースであることと同じで、この「ロカタイ」の起源は、ブルースマンのストリングタイ(細い紐状のタイ)だからじゃ。
 ブルースマンのストリングタイは、1930年代中頃、サン・ハウス、ソニーボーイ・ウイリアムスン、ロバート・ジョンソンら既に伝説と化したブルースの巨人たちが活躍した時代に彼らの間で定着したスタイル。素材はレザー製。その時代、靴以外のファッションでレザーが使用された初めての例でもあるとされている。これは恐らく、革靴製造の過程で切り落とされて不要になったレザーを、ブルースマンたちが粋なフィーリングでタイに転用したと考えられており、飲み干したウイスキーボトルのヘッド部分を切り取り、そいつを指にはめて「ボトルネック」奏法を考え出したことと同じくらいブルースマンならではの発想じゃ。この際ドサクサまみれにワシは申しておきたい! 昔の人達は、限られた材料をきっちり大事にされておった。それに比べてこの国の現代はいったいなんじゃ。モノは使い捨てだの、100均だのって・・・ったく! 
 っとは言え、そういうコーナーでないだけにここは本題に戻るとするかのぉ。
 このストリグタイはブルースマンの正装(ステージ衣装)には用いられず、ステージが終わって気の合った仲間たちと馴染みの酒場へ繰り出す、いわば仕事の後のオフの時に主に着用されていたのだ。(ここがミソ、メモしておくように! )欧米ではオンからオフにスイッチする時にスーツを変える習慣が強いが、彼らはタイをチェンジすることによって、魂の休息タイムを謳歌していたという訳じゃ。これはナッソージャケットがリラックスタイムに愛されたことに近いとも言え、現代それをフツウにカマシテいる諸君においては、もっぱらグレイトの一言に尽きるぞ。お堅いヒジネススーツなんて放り投げ、自由気ままのナッソー!というCool Cat's達の素晴らしい感性、そして理屈やウンチクでなくかっこええもんはかっこええってそのものスバリ感じ取るテクには恐れ入る! あれまっ、どーも話がズレる傾向があるのぉ〜またまた本題に戻るとしよう。

 地方巡業による長旅が終わり、ブルースマンが故郷であるミシシッピー地帯に戻って来た時には、半ば儀式のようにストリングタイを締めてブルースメンとしての己の精神を引き締めたというから、これにはグッときますなっ。やがて、ブルースが白人社会にも伝わり、ロックンロールやロカビリーへと変貌を遂るにつれてストリングタイの形状にも白人なりの工夫が加えられていき、ザ・キングのエルヴィス・プレスリーが登場する1950年代中頃には当時のシャツとマッチするような現在の形状になっていったみたいじゃ。

 そこで大きな意外性にぶち当たる。それはロカビリーやロックン・ロールが音楽としてブルースから永遠に離れることができないことと正反対に、身に付けるモノにおいては、ブルースマンのファッションが源流になっているのは、この
「ロカタイ」だけであり・・・・FROM BLUES TO ROCK'N'ROLLといわんばかりのブツであ〜る!

rock'n'rollstar ロカッツ
 「ロカタイ」は、別名「スリム・ジム」ともいう。ジムっつうのはアメリカでもっとも多いファーストネームのひとつであり、つまりアメリカンの隠語じゃ。だからその別名には、“ジム(アメリカン)よ、いつまでもスリムでクールであれっ!”つう願いがこめられておるのじゃ!そう、キャッツの一人でありカッコ良すぎる正にあのお方そのものでもあるのじゃよ。フムフム
 ロカビリアンたちは「ロカタイ」を正装時、オンタイムに着用するようじゃが、これはオフタイムに着用していたブルースマンの習慣を逆手に取ったアメリカンらしい洒落の効いたアイディアだ。
黒人ブルースのスピリッツを白人らしくリメイクしたこの「ロカタイ」。まさにロックロールやロカビリーと同じ経緯を辿って誕生した希少なシロモノといえよう。諸君、その辺りを踏まえ心して着用するように。

 PS : わしは10本は持っておるぞ。怪しいネオン街に消えて行く時はきまって着用しておる。「その素敵なタイと反対に、あんたは飲むといつもヘロヘロね」って言われておるが、これにおいては実に実に大きなお世話である。
 心はいつも100%のブルースマンであり、10000%の ロカビリアンじゃっ!!!  
 超気まぐれ先生 "ガンコ七鉄"

 ★七鉄のアイテム紹介コーナー   KSR-006クラウンリング

  Crown Ring  「クラウンリング」  SILVER 925


 世にリングのデザインは数多くあるが、THE-KINGらしいリングを紹介してしんぜよう。その名は「クラウンリング」。THE-KINGのタグに登場するこの王冠、一見見慣れた形じゃがよ〜く見ると実にミステリアスで意味深長な形じゃ。
リングに転用されたこの王冠は突起が4つだが、本来は円の周囲全体に7つの突起がある。その突起は円周部分から上部へ垂直ではなく、斜め70〜80度の角度で伸びておるのじゃ。もしこの突起の角度が、垂直だったら、天空に向かって伸びる訳なので神を意識していることになるから傲慢不遜というか、ずうずうしいことこの上ない。じゃがこのクラウンリングは、斜め70〜80度の角度じゃ。たかが斜め70〜80度。されど斜め70〜80度。このビミョーでエレガントな角度がわしとしてはどうにも気になって仕方がない。そこで七鉄の調査結果をご報告するとしよう。
 このビミョーな角度こそ、本物の王冠に施されていた角度であり、八方に影響力を及ぼす皇帝の権威をシンボライズしておるのじゃ。また突起の上部にある球体は、八方へ広がった皇帝の影響力がどこまでも転がり続けてほしいという願望が込められておるのである!更にミステリアスなことは、このスタイルの王冠は、ヨーロッパの様々な歴史上に登場する数多くの皇帝(王様)の冠としてしばしば登場することじゃ。時代も民族も歴史も違う皇帝(王様)たちが一様に同じスタイルの王冠を被っていたということは、このスタイルが王冠として最高のモデルであることを証明しているのじゃよ。
 ところで、クラウンの意味じゃが、ご存知の通り直訳すれば「王冠」じゃ。だがキング(王様)と同義で使われる場合もある。その場合、キングがより長く、より広い世界で君臨した場合に改めて与えられる称号じゃ。アメリカではよりゴージャスなキングを、ヨーロッパではよりエレガントなキングをクラウンと呼ぶこともある。 だからエルヴィスも、22世紀ぐらいになったら「クラウン・オブ・ロックンロール」と呼ばれるかもしれんのお〜。

 「クラウンリング」「王冠」のいわれに納得した諸君、もし自分のエネルギーやパワーを四方八方に放電したいなら
この「クラウンリング」をバシッとキメて、その信念の決意表明としてみてはどうかのっ!そうして自分の影響力が浸透したら是非ともわしに知らせてくれ。わしから今度はリングではなく王冠をTHE-KINGにオーダーしてしんぜよ う!(費用は割り勘ってことで!ええい、せこい話は抜きじゃ。全部YOU持ちじゃ〜! ナハハ
 なお、世界最大のクラウンリングは、あのリトル・リチャードの名曲のタイトルにもなり、黒人ブルースが生んだもうひとつの歴史的傑作ニューオリンズ・ジャズが1940年代にジャンプ・サウンドとしてロックンロール的に昇華した街、アメリカのカンザス・シティにあるぞ。当地のMLBチーム(メジャーリーグ・べースボール)であるロイヤルズのホームグラウンドの巨大スコアボード最上部にドッカ〜ンってなムードで飾られており、その大きさは高さ20メートル、幅15メートルにも及び、カンザスシティのシンボルともなっておるぞ。ロックン・ロールの故郷のひとつに、世界最大の王冠があるなんて、なんとも粋な話じゃのお〜。っぱりクラウンは紛れも無く重要なロックン・ロール・アイテムだ! それを見逃さないゴージャスな提案に乾杯さずにいられないのじゃ!!
王冠リング クラウンリング 王冠リング


 番外編 「クラウン」という名の宿命、そして幻のクラウンリングのお話

 今回「クラウンリング」をご紹介した訳だが、あの上斜め80度の優雅な角度にうっとり見とれておったら、「クラウン」の名を冠する会社やアイテムの宿命っつうか、驚くべき共通点を発見してしまった。アメリカの「セブン・クラウン」(アメリカン・ウィスキー)「クラウン・ビール」「クラウン・グラフィック」(カメラ)、ヨーロッパのクラウンビスケット、我が日本の「クラウン」(車)「ハイクラウン」(チョコレート)「クラウンレコード」(レコード会社)「クラウンライター」等など。これら業種も製品も異なるが、どれも先行する大手ブランドが特徴のない大量生産に走った時に、その対抗馬として適正価格と高級感とエレガントなテイストを掲げて華やかに出現しているのじゃ。いわば爆発的デビューより、じっくり確実に草の根的に社会に浸透していったのじゃ。 そんな歴史的事実を考えると、「クラウン」はその形状も良いが、ネーミングもええものじゃのお〜。THE-KINGのアイテムもこのクラウン的な愛され方であるとわしは信じておるのじゃ。

 ここまで読んでくれた諸君にさらにご褒美をもう一発。世の中には“幻のクラウンリング”と呼ばれるアイテムが存在するという。それは、先述のMLBカンザスシティ・ロイヤルズが1985年に球団創設17年目で初め て世界一に輝いた時に特注製造したと伝えられている代物じゃ。もともとMLBでは世界一になった球団選手に記念の真鋳製のチャンピオンリングを贈呈する慣わしがある。ロイヤルズはそれだけにとどまらず球団のシンボルである王冠をリングにドッキングさせたクラウンリングを特注したらしい。やはりクラウンリングには伝説と栄光が似つかわしい!THE-KINGのホースシューリングやクラウンリングを身に付けられている諸君、諸君の手で新たなる伝説を作り出してくれっ!



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