8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.77
                                                                                                                                

 
                            懐かしのアメリカンTVドラマ(1)



 みなすゎーん、こんばんわぁ。ぐぁーんこぅ、はちてつ、でぇす。

さて、今回は、私による私のための私の好きな私が懐かしいと思っているアメリカンなテレビシリーズのお話をお送りします。もちろん、あまりに古い50年代のものは、子供のころに観た、っていっても、みな再放送で観たんですけどね。

こういう企画だとなぜか、「昔のテレビドラマはよくできてたなー」とか、「やっぱ、名作ってすげえよなー」とか言う人が多いですが、わたくしは、全然そんな風には思いません。はっきり言って、今のテレビ番組のほうがよくできてます。当たり前ですが進化してますから。昔のはしょうもないものが大半です。だけど、そんな中でも「なんか忘れられないなー」っていうのはあるもので、そういうのを選んでご紹介いたしましょう。



1 ヒッチコック劇場(1955)

「みなすゎーん、こんばんわぁ。アールフレッド・ヒーッチコーックです。」

間延びした熊倉一雄の吹き替えが未だに物まねネタにされるくらい有名なオープニング。サスペンス映画の神様、アルフレッド・ヒッチコック自らが冒頭に解説と称してくだらない小話をするんですね。ま、中身はお笑いじゃなくて、今観てもかなり面白いスリラー。オムニバス形式一話完結。毎回、ヘンリー・スレッサー、リチャード・マシスン、ウイリアム・アイリッシュといった、ミステリー、スリラーの大御所作家が脚本で参加していて、グレードの高さには定評がありました。

1955年から1962年にヒッチコック自らが総監修し、数エピソードは自分で監督もしています。もともとは30分番組だったのですが、1962年から1965年まで放送された後続番組『The Alfred Hitchcock Hour』は放送枠が1時間に拡大されてます。(日本での邦題は『ヒッチコック・アワー』『ヒッチコック・サスペンス』『新ヒッチコック・シリーズ』など)。

ただーし!(熊倉調)これは冗長なだけで失敗だったという説あり。当時は、同じような例(ミステリー・ゾーン:30分→60分、刑事コロンボ90分→120分など)があり、どれも不評なようです。

30分番組は短くコンパクトに出来てるからいい!コロンボは90分がまとまりがいい!サカナはあぶったイカがいい!・・あ、最後のは関係ない・・なわけですよ。

1985年には、忠実にリメイクした『Alfred Hitchcock Presents』(日本での邦題は『ヒッチコック劇場’86』『新・ヒッチコック劇場』)が制作されたりもしましたが、やはり、オリジナルを超えるものではなかったと思います。



2 ガンスモ−ク(1955)

アメリカでは20年にわたって連続放映されたテレビ西部劇。ジェームズ・アーネス主演。

ダッジシティの保安官の捕り物帳、って感じなのですが、ま、なんつか、わかりやすく言えば、「アメリカの水戸黄門」みたいなもの。いっつも同じような筋立てで同じ俳優が同じような台詞を話して・・・だけど、それがいい!日本語吹き替えをした怪しいガイジン、ロイ・ジェ−ムスがいい!サカナはあぶったイカがいい!というわけで、アメリカも日本も、こういう番組は同じようなもんだなーという感じすね。アメリカでも、今ではテレビドラマも高水準でないと観てもらえなくなったのか、こうした「スーパー・マンネリ番組」ってのがなくなった気がします。あ、いっときますが、わたくし、水戸黄門終了には絶対反対の立場ですからお忘れなく。





3 弁護士ペリー・メイスン(1957)

『弁護士ペリー・メイスン』は、E・S・ガードナーの有名な推理小説の古典シリーズですが、これを原作としたテレビドラマで、白鴎みたいな大男のレイモンド・バー主演によって1957年から1966年までCBS系で放映されました。

これは結構、すごいハイレベルだった。日本では今頃やっと「相棒」なんかで、かなり本格的なミステリードラマが見られるようになりましたが、当時はたいしたもんがなくて、アメリカにはこんな渋い、静かで、本格的な推理ドラマがテレビでやってんだなーというのを初めて教えてくれたのがこの番組でした。

ペリー・メイスンは刑事事件専門の弁護士で、依頼人である被告人が無罪という確信がなければ引き受けない。そして、毎回引き受けた事件を捜査して依頼人の無実を実証するために真犯人を暴き出すという謎解きドラマでした。レイモンド・バーの、初期のはまり役でもあります。また、レギュラーの女性秘書デラ・ストリートがいい!探偵のポール・ドレイクがいい!バーの吹き替えをした若山玄蔵がいいい!サカナはあぶったイカがいい!・・・・いや、違うな、その、これは小学生のころ、土曜日の夜遅くになっていたので、「11時になったら起こして!」とオヤジに頼んでまで毎週熱狂して観た思い出のドラマでありました。




4 ララミー牧場(1959)

ララミー牧場は、1959年から1963年にかけて米NBCで放送されたテレビ西部劇。映画でいえば、アラン・ラッド主演の名作「シェーン」を思わせる設定で、ジェス・ハーパー(ロバート・フラー)という流れ者のガンマンと彼を受け入れ、ともに活躍する牧場主との友情物語。なーんて書くと叙情的な西部劇を連想しますが、そこはやはりテレビシリーズ。もちょっと軽いノリ。主題歌デューク・エイセスだし。特筆すべきは、ロバート・フラー!男からみてもほれぼれするほどかっこいい!吹き替えをした久松保夫がぴったりの声でいい!サカナはあぶった・・・いやなんでもありません。

とにかく、日本での最高視聴率は43.7%という、今日ではあり得ない数字をたたき出してます。また、「スターダスト」をはじめ、ジャズ時代のスタンダードを山ほど書いた、20世紀を代表する大作曲家、ホーギー・カーマイケルが、なぜか牧場の爺やの役でレギュラー出演しています。

ロバート・フラーが1961年4月17日に来日した際、10万人のファンが殺到する騒ぎになり、時の総理池田勇人に招かれたりもしたそうで、当時のエルビスや後のビートルズよりも人気があったことがわかります。テレビの芸能人、ってやっぱりすごいんですね。フラーは現在は、本物の牧場主になっているそうです。やー、人生って面白いなあ。




5 ボナンザ (1960)

これもテレビ西部劇の代名詞になるほど有名なシリーズですが、孤独な流れ者だの保安官だの水戸黄門だのといった怪しげな人物が主人公ではなくて、牧場を経営する一家のほのぼのした日常を描く、ホームドラマ型の西部劇でした。題名の「ボナンザ」は、「繁栄、大当たり」「鉱脈」の意味であり、ゴールドラッシュ時代の米国西部を連想させる名称だそうです。

オヤジにローン・グリーン、その息子たちにマイケル・ランドン、ダン・ブロッカー、パーネル・ロバーツ。ランドンはその後、同じようなコンセプトの「大草原の小さな家」で牧場主のオヤジを演じており、なんだかボナンザの続編を見ているようでありました。

アメリカでは大変な人気があり、米国ニールセンによる視聴率調査で、1965年から1967年まで、同国の年間視聴率第1位の番組となっています。




6 原子力潜水艦シービュー号(1964)

原子力潜水艦シービュー号は、SF映画『地球の危機』のテレビドラマ化作品。1964年から1968年まで、アメリカABC系列で4シーズンにわたり110話が放送されました。第1シーズンはモノクロ、第2シーズン以降はカラー放送。

シービュー号の乗組員たちは、海洋調査の他、諜報活動から、巨大生物(!)や宇宙人(!)や狼男(!)やお化け(!)との戦いまで、あらゆる任務に挑む、というものですが、深海という設定になんかものすごくロマンを感じていたガキだったわたくし、どんなに荒唐無稽な設定でも「あるかもな!深海なら!」「すげえじゃないか!深海だから!」「なんでもありだぜ!深海だから!」「・・んなアホな・・いや、なんてったって深海だから!」と自分で自分をねじふせるように観ていた覚えがあります。

なお、制作予算の節約のために、シービュー号の航行や戦闘などの特撮シーンは、他の映画からも使い回されたそうで、「どっかで観たことあるなー、デジャヴかなー。」みたいなことが多かったのは当時のテレビのご愛敬、ってとこですね。

それにしても、シービュー号、かっこよかったなあ。プラモデルを3つも作った覚えがあります。男の子はやっぱりプラモ、だよね!





7 0011ナポレオン・ソロ(1964)

アメリカNBC系列で、1964年から1968年まで4シーズンにわたり放送された、スパイもの。国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンの活躍を描くというもので、初めはハードボイルドっぽかったのですが、途中からまるで漫才コンビのようなノリになり、それがかえって成功した例です。

日本ではスケベなソロ(ロバート・ヴォーン)の吹き替えをした矢島正明の「あら、それはないんじゃなーい?」みたいなオカマしゃべりと、クールなイリヤ(デヴィッド・マッカラム)を吹き替えた野沢那智の「えーっ?ナポさーん、いい加減にしてようー」みたいな、めんどくさそうなしゃべりの掛けあいが面白く、大人気番組となりました。特にマッカラムは、ミーハーな若い女性から熱烈な支持をうけたようです。

小学生のクソガキだったわたしなんかは、「スパイ小道具」だの「ワルサーP38アンクルスペシャル」だのにばかり関心があったので、オトナな会話の部分なんか見たふりして全然みていませんでしたが。ボールペン型の通信機だの、本部への秘密の入り口(洋服店内試着室から入る)だの、アンクル・カーだの、今考えるとバッカみたいな代物ですが、当時はワクワクドキドキだったものでした。



やー、駆け足でお送りした第一弾、いかがでしたか?

え?wikipediaの受け売りだって?

しーっ!そんなこというと、スパイに盗聴されて深海で狼男と戦う保安官にされちゃいますよ!

では、また次回お目にかかりましょう!さいなら、さいなら、さいなら!



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