8鉄風 ROCK COLUM by 8TETSU Vol.166
 
レトロフレット・ギター・ショップの強者たち



みなさん、わんばんこん。
行ってみたい!ニューヨーク!行ってみたいぞブルックリン!
おこづかいためてえー、友達とお、アメリカ行きたいじゃん!超よくね?マジ?
パリピーの女の子みたいになってますが、ホントはニューヨークより入浴のほうがいい気がするジジイの8鉄です。

さて、ミュージックビデオ、たいていは、ミュージシャン、アーティストに的を絞ったものばかりですね。
エルビスの古いフィルム、最新アーティストのプロモ、バカテク素人さんの自画撮りビデオ、どれもみな、
「誰それさんが弾いている」という観点からとられています。
そんな中、ちょっと変わった視点から撮られたビデオの中に、「楽器中心もの」ってのがある。
「ギブソンL-5の37年モデル」みたいなタイトルで、弾き手が誰だかよくわからないけど、
いつものおじさん、だったりするやつですね。
私のお気に入りは、レトロフレット、というシリーズで、これは店の宣伝みたいな動画集。
ニューヨークのブルックリンにあるレトロ・フレット・ビンテージ・ギターショップが、
売り物の銘品ギターを中心に、その音を聴かせる、いわば、「サウンドサンプル」なんですね。


このギター屋さん、リペアマンだったSteven Uhrikという人が社長さん。かっこいい店の案内ビデオもある。






しかし、音をよく聴かせるためには、その楽器に合った腕のたつ奏者が必要なわけで、「誰かは知らねど超すごくね?」みたいな人が弾いてます。
この動画シリーズがすごい。

いくつか、ご紹介しましょう。
まずは、かなり大きなパートを占めるアーチトップギターの独奏。
趣旨に沿って、タイトルは曲名でも奏者でもなく、「楽器名」です。

Gibson L-5P(1939)  
この曲は、ジャズピアノスタンダードの「ミスティ」ですね。見事なギター演奏版です。

もひとつ。
D'Angelico New Yorker Special Archtop Acoustic Guitar (1961)
よ!ナマギター1本で同じ親父じゃねえかよ!ロックはどうしたんだよ!エレキはねえのか!
とか切れたりして。まあまあ、そういう方にはこんなのもある。

1971 Rickenbacker Light Show 





うわ!なんだこれ!でもよーく見るとさっきと同じ地味な親父が弾いてんじゃねえかよ!とか切れたりして。
そういう方には、こんな珍品も。

1919 Gibson Style O played by George Aslaender 

うわ!ふっるー。1919年って100年前じゃん。えっ?なんだまたいつもの親父じゃねえかよ!この人なんていうんだろう、ジョージ・あえす、あすら、えあ、、まあ、いいや。
わかったよ、女性も出すよ。

Bjorn and Britt: Long Gone Lonesome Blues - Live at Retrofret

ギブソンのL-3だ。渋い。曲はジミー・ロジャースのロングゴーンロンサムブルースですね。しかし読めねえなあこの名前。最後まで見るとものすごく変な人たちなのがわかります。

じゃあ、次は有名ミュージシャンが出てるやつ、いってみよう!
Bill Kirchen (Mr. Hot Rod Lincoln) playing 'Six Days On the Road' on Dave Dudley's Guitar 

ビル・カーチェンはニック・ロウのバンドにいた人ですね。

ギターマニアな読者もいるかもしれないので、この辺で普通のフラットトップギターも。おっさんは違います。

1947 National Model 1155 Flat Top


次は、バンドものね。
"Guitar Slingers" by The Brain Cloud

ブレインクラウドというバンドですが、伝説的な最初のソリッドエレキのひとつ、ビグスビーギターでウエスタン・スイング。ノリノリの素晴らしい演奏です。

では最後にロカビリーでも有名なデック・デッカーソンがビグスビーギターを弾くの巻。
"I'm Too Old to Boogie Anymore" performed by Deke Dickerson and Rob Hecht





どうでしたか?なに?同じ親父が?なんだよ!別にいいじゃねえかよ!
ヅラで楽器弾いてんじゃねえんだからよっ!とか、切れたりして。

じゃあ、またね、バイビー!


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